定例社長会見2008年9月

島田社長9月定例会見

<民放連賞 テレビドラマ部門 最優秀賞について>
民放連賞のテレビドラマ番組部門で、5月28日に放送した山田太一ドラマスペシャル『本当と嘘とテキーラ』が最優秀賞に選ばれました。最優秀賞はテレビ東京として10年ぶりの受賞です。視聴率は8.3%でしたが、非常に質の良い番組を放送し、それが評価されたということを嬉しく思っています。受賞を記念して、11月にこの作品をもう一度放送する予定です。

<編成関連>
7月クールの視聴率(第12週・9月21日まで)は、ゴールデンタイムが7.9%(前年比-0.4ポイント)、プライムタイムが7.5%(同-0.4ポイント)、全日3.5%(同-0.2ポイント)で、残念ながら苦戦しています。去年と比べるとHUTは各部門で上がっているのですが、北京五輪で優位性を発揮したNHKが圧倒的に強かったということです。テレビ東京の五輪放送も健闘したと思っていますが、全体としては厳しい結果でした。特番攻勢も一部不発に終わりました。10月は大幅な改編で、この経験をいかしたいと思います。

10月編成については、テレビ東京が大苦戦をしている月曜21時の枠に『やりすぎコージー』をぶつけます。若者に人気のある番組で正面から勝負を挑むという意欲的な番組ですので、期待してください。水曜19:26からはディズニーの人気キャラクターを日本製作した『スティッチ!』、金曜24時12分からのドラマ24『メン☆ドル~イケメンアイドル~』では、人気アイドルユニットの「AKB48」がドラマに初主演します。

来週9月29日にスタートする新番組が「Lドラ『Cafe吉祥寺で』」(月~金・11時50分~12時26分)です。テレビ東京として初めて放送する昼の連続ドラマで、「Lunchタイム、Ladies、Lovely」の「Lドラ」と命名しました。
報道・情報系の番組は朝と夕方を再編成、こちらも9月29日にスタートします。朝の『E morning』(月~金・8時56分~11時45分)は、経済(Economic)ニュースをやさしく(easyに)報道する新番組で、アナウンサーには今年の新入社員・秋元玲奈と相内優香を起用します。
夕方の『FINE!』(月~金・15時30分~17時20分)は、これまで『ワールド・ビジネスサテライト』で小谷真生子さんのパートナーを務めてきた大濱平太郎が出演します。
特番としては、9月28日(日)に『元祖!大食い選手権 新爆食伝説誕生戦』を放送します。14時から地方予選、19時から決戦の模様をお伝えします。

<営業関連>
8月の営業実績はタイムが前年同期比+22.6%、スポットが前年同期比-11.0%、タイム・スポットの合計が+14.2%です。タイムが伸びたのは北京五輪の効果です。
この結果、上期のタイムはほぼ計画通り、スポットが大幅な落ち込みとなりそうです。

今年は上期を厳しめに、下期は回復期待を込めた予算編成をしていましたが、下期もこの厳しさが依然として続きそうですので、なお一層警戒をしていかなければなりません。さらに最近の経済状況が思わしくありません。リーマン・ブラザーズの経営破たんの直接的な影響はありません。ただ今後、経済状況による影響が出てくるかもしれません。現状では業績見通しの修正には着手していませんが、今後を相当厳しめに見ており、今から備えるために社員に協力を求めています。制作費のより一層の圧縮、経費もカットして臨みたいと思います。

<事業関連>
(石川常務)
9月13日に公開した『パコと魔法の絵本』が好スタートを切っています。
封切りの週では興行収入ランキング第2位、9月23日までの11日間で興収10億8,450万円、特に週末・休日にファミリー層の伸びが良く、興収20億円を突破する勢いです。テレビ東京の実写映画としては、『クイール』(2004年)が記録した興収22億3000万円を狙える状況です。

『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド・パール ギラティナと氷(そ)空(ら)の花束 シェイミ』は、興収47億円。昨年の50億円には及びませんでしたが、いい成績でした。
『劇場版 NARUTO -ナルト-疾風伝 絆』も興収11億5000万円と好調でした。
これらのアニメ映画に加えて、秋もヒット作品が誕生したということで、今後の企画開発に弾みをつけていきたいです。

テレビ東京の番組販売強化という狙いで、スウェーデンのフォーマット・ディストリビューター「Sparks Network」と番組のフォーマット販売の契約を締結しました。
契約したのはテレビ東京『ミリオン家族』(火・19:00)の中でも人気の高い「かくれんぼ家族」のコーナーです。これまで海外マーケットに関しては、テレビ東京の得意技であるアニメのライセンス販売を主力で行ってきましたが、アニメ以外の番組についても取り組みを強化し、フォーマット販売を行います。アニメで培ったノウハウをいかしていきたいと思います。
※ニュースリリース

<北京五輪の総括>
テレビ東京が放送した北京五輪の視聴率は、ゴールデンタイムが9.3%、プライムタイムが9.3%、全日6.5%でした。ゴールデンとプライムに関しては、民放各局と遜色のない戦いができたと思います。8月12日には、出足不調だった柔道が谷本歩実選手の見事な1本勝ちで金メダルを獲得する瞬間を放送することができました。民放で金メダルの瞬間を放送できたのは、テレビ東京を含めて2局くらいしかないということで、幸運にも恵まれました。MCの草野仁さんと荒川静香さんにもアスリートの興奮をそのまま伝えていただき、いい番組ができたと思います。

<巨人戦について>
今シーズン、テレビ東京は巨人戦を7試合放送し、平均視聴率は7.8%でした(前年は8試合放送、平均視聴率7.9%)。9月6日に中継した「中日×巨人」(視聴率6.8%)は優勝争いをする上で大事な試合でしたが、巨人が負けてしまいました。勝っていれば、もう少し視聴率も伸びたかもしれません。今後の巨人戦については、総括をしたうえで、考えていきたいと思います。

(以下、各社)
Q.NHK子会社の日本国際放送への出資を見送った理由は
A.事前の話では各局とも慎重論が強かった気がしたのですが。テレビ東京は慎重に対応した、ということです。そもそも放送の大部分がNHKの再放送ですから、われわれが出資するという意味では、効果が希薄だと思います。
ただし番組を提供することについては、協力を要請されればケースバイケースで考えます。国策としての国際放送に民放が出資するのはどうかと思います。

Q.NHKが12月からオンデマンドを始めるが
A.NHKが肥大化していくということについては、割り切れなさがある。もともと 放送の構造は、受信料をとって放送するNHK公共放送と、商業放送である民放の2元体制で成り立っています。NHKにはそれなりの節度ある事業展開をしてもらいたいと思います。オンデマンドを見ている間は、他の番組を見られないのですから、いろいろな影響が出てくると思います。テレビの魅力は同時性、即効性、絶えず新しいものを提供するところにあります。それを補完するのはいいと思いますが、今見逃してはいけない番組を絶えず作ることが大切だと思います。いろいろな需要があるのはいいと思いますが。

Q.内閣改造で鳩山総務大臣となったが
A.放送界は今、大変重要な時期ですので、総務大臣にはじっくり腰を吸えて指揮を執っていただきたいと思います。道州制の問題とか地方自治のあり方とか、総務省の重要案件は多いでしょうが、しっかり指揮をとっていただきたいと思います。

Q.放送持ち株会社に移行する検討は
A.勉強はしていますが検討はしていません。テレビ東京のネットワーク構造が他系列と違うということです。将来、テレビ東京グループ、あるいは日経・テレビ東京グループがメディア相互補完するとなったときに、ああいう枠組みがうまく使えるかどうか、勉強段階です。

Q.ラテ欄の並びをデジタルチャンネル順に変更するための動きは
A.デジタル7チャンネルの認知度がないうちに変更してくれとも言えないので、そこそこの認知度になり、タイミングのいい時期を計ってお願いしたいと思います。近く動き始めますので、ぜひ協力してください。

Q.朝日新聞とテレビ朝日のようなクロスメディアを考えているのか
A.テレビ東京が日経新聞の株を持つことはありえません。事業の面で、より綿密な関係を結ぶということでは我々のほうが進んでいます。番組作りとか人材の交流とか、はるかに先を行っていると思います。朝日新聞にも事情があったと理解していますが、資本的にも業務的にも密接な関係でメディア集団として強くなっていくということは、私たちにとっても強いライバルが出現するということ。これからどういう競争をしていくか、そのために日経グループとどう関係を持っていくのか考えたいです。

(広報・IR部まとめ)


会見者: 代表取締役社長 島田 昌幸
常務取締役 メディア事業推進本部長 石川 博 
常務取締役 編成局、制作局、報道局、スポーツ局 兼 BS業務推進本部本部長補佐 藤延 直道
常務取締役 経営戦略局、関連企業統括室、コンプライアンス統括室担当 深沢 健二
取締役経営戦略局長 三宅 誠一
編成局長 武田 康孝