定例社長会見2010年2月

島田社長2月定例会見

<バンクーバー五輪について>
フィギュアスケートが始まって少し盛り上がってきたかなという気がします。日本選手が健闘しているわりに、メダルの数が少ないので、もうちょっと頑張ってほしいというのが率直なところ。女子のフィギュアで期待したいと思います。
今回の五輪報道を通して、スポーツというのは、テレビと非常に親和性のいいコンテンツだと改めて感じます。スポーツの良さが、テレビの機能によって最大限いかされていますし、テレビ報道によってスポーツの面白さが、倍化しますよね。例えば、カーリングを見ていると、だんだん引き込まれていくというのは、やはりテレビ放送のおかげだと思うんです。そういう意味では、改めて、いいコンテンツだな、大事にしたいコンテンツだな、と思います。
今後、テレビ東京では、27日(土)に「スノーボード女子パラレル大回転」、28日(日)には、「フィギュアスケートエキシビション」を放送予定です。男子で銅メダルを取った髙橋大輔選手に続き、26日(明日)フリーの演技に挑む女子にも、髙橋選手の活躍をそのまま引き継いでもらいたいと楽しみにしているところです。

<「スターズ・オン・アイス ジャパンツアー2010」について>
関連した話題として、4月9日~11日に、代々木第一体育館で「スターズ・オン・アイス ジャパンツアー2010」を主催します。後援は(財)日本スケート連盟。世界規模の演技を、ぜひ多くの方に見ていただきたいと思っています。

(辻取締役)
「スターズ・オン・アイス ジャパンツアー2010」の出演者については、「バンクーバー五輪」、3月にトリノで行われる「世界フィギュア選手権」、オランダで行われる「世界ジュニアフィギュアスケート選手権」から、それぞれ「日本代表選手」を調整しています。
このイベントは、「トリノ五輪」の翌年である2007年から、日本での公演が始まり、今年で4回目のショー。外国人選手では、先ごろ母親を亡くしながら、「バンクーバー五輪」女子シングルで、ショートプログラム3位に入ったジョアニー・ロシェット選手(カナダ)や、アイスダンスで金メダルを獲得したテッサ・バーチュー&スコット・モイヤー(カナダ)などの出場が確定しています。
4月9日~11日の東京公演に加え、4月17・18日には大阪での3公演も主催。東京・大阪で計7公演を行います。

<視聴率について>
視聴率は、依然として厳しい状況が続いています。
1月クール(1月4日~2月21日・第7週まで)は、ゴールデンタイムが7.1%(前年比-0.4ポイント)、プライムタイムが6.7%(同-0.4ポイント)、全日3.1%(同-0.4ポイント)。やや健闘は見られますが、全体としては、厳しい状況に変わりはありません。
ある意味、覚悟した上で番組を選択したということもありますが、少し金属疲労が目立ってきた長寿番組もあります。10月クールの新番組でも、「空から日本を見てみよう」のように、いろいろな話題を提供し、視聴率的にも手ごたえがある番組もありますが、一方で、なかなか期待通りにいかなかった番組もあります。このように、要因はある程度分かっていますので、どう4月クールから変えていくか、ということになろうかと思います。

<4月改編について>
4月クールでは、テレビ東京のステーションカラーを築いてきた、金曜の「ペット大集合!ポチたま」と、日曜の「田舎に泊まろう!」を終了させることにしました。金曜の後番組は「ピラメキーノ」。月~金の現在のレギュラー枠(18:30~19:00)に"上積み"して編成します。日曜の「田舎に泊まろう!」の後番組は、現在、深夜で放送している「モヤモヤさまぁ~ず2」となります。
いずれも、テレビ東京として目指している"新しい形の番組"です。視聴率の向上を目指すのはもちろんのこと、DVD販売やイベントなど、クロスメディア的な展開が成功している番組ですので、それらの番組をゴールデンにもってくることによって、より展開力に幅をつけたい、強化したいというのが狙いです。

4月改編のテーマは、「未来は今」。
終了する「ペット大集合!ポチたま」や「田舎に泊まろう!」を惜しむ声も届いていますが、番組をこれ以上、疲れさせるわけにもいきません。むしろ、これから将来に向けて、新しい展開が可能な番組をやってみたいと考えています。
ペットの番組については、これからも検討を続けていきたいと思っていますし、「田舎に泊まろう!」も、特番などの形で考えられないか、と検討しています。しかし、今回は、とにかくレギュラーとしては終了させ、区切りをつけて、新しいものをそこでやっていこう。それがテレビの明日をつくる。テレビ東京の明日をつくる。という考え方です。

「ピラメキーノ」は、すでに様々な展開をしています。例えば、「キッザニア東京」では、「ピラメキーノ」とほぼそっくりな番組を子どもたちが制作、グッズの販売なども行っています。「Onaraはずかしくないよ/ピラメキたいそう」のCDも、かなりの売れ行きです。CD発売の記念イベントには約22,000人のファンが集まったそうですから、番組が子どもたちの間で相当広がりをみせ、人気になっているようです。ゴールデンに顔を出すことによって、さらにその広がりを確かなものにしたいと思っています。
「モヤモヤさまぁ~ず2」は、深夜の時間帯で放送中の、あのゆったりとしたテンポを、日曜のゴールデンでどう視聴者に届けるか、中身をどうするか、今、最終的な番組の詰めをしています。"テレビ東京の時間の流れ方"と僕は理解していて、そういう目で見ていただけると有難いです。

(辻取締役)
「モヤモヤさまぁ~ず2」については、きのう、DVD第3弾をリリースしました。これまでの累計が40万本を超え、大変好評をいただいているDVDシリーズですので、今回の第3弾も期待しています。

ゴールデン以外の番組では、今、最も注目されるアスリートの一人である石川遼選手の初レギュラーゴルフ番組を、日曜23:30から編成します。石川選手のキャラクター、そしてあの素晴らしい技術に、大橋未歩アナウンサー、大江麻理子アナウンサーとのトークを組み合わせた新番組です。かつてないスポーツエンターテインメント番組にしたいと思っています。

この4月クールは、10月以降、さらに来年の4月につなげる大切なクールになりますので、そこに向けたいろいろな実験的な試みを、特番としても積極的にラインナップしていきたいと思っています。今年の4月はそのための、ひとつのステップとして考えています。

Q.ゴールデンに進出する「ピラメキーノ」への期待
家庭で親子が一緒に楽しんでもらえる時間帯だと思います。
実は、「ピラメキーノ」のプロデューサーが、自分の子どもに見せられる、自分の子どもに見せて恥ずかしくない番組を作ろうと、相当な意気込みでこの番組を作っています。子どもの目線で作るということを、一生懸命苦労しながら、みんなで作っている番組です。だからこそ、これだけの人気を博しているんだろうと思います。
私たちは子どもを大事にする局でありたい、子どもの将来にかかわる局でありたい、と思っています。それをずっといろいろな形で行ってきましたが、そのひとつの表れが「ピラメキーノ」だと思っています。
番組からCD、インターネット、グッズ、それからイベントといったリアルの世界、そういうものを組み合わせて幅広く楽しんでもらえるようなものを作っていきたい。これも放送局としての仕事のあり方だと思っており、そういう意味でも非常に期待をしています。

<その他の番組関連>
2000年4月8日のスタート以来、テレビ東京の特徴的な番組のひとつとして根強い人気をいただいている「美の巨人たち」が、この4月で「10周年」、3月27日の放送で「放送500回」を迎えます。
3月27日(土)・28日(日)には、500回記念スペシャルと称して、2日連続のスペシャル企画を放送。ナレーションの小林薫さんも、オーストリアなど現地へ足を運んでくださるとのことですので、ご期待いただきたいと思います。

また、今年のプロ野球中継は、交流戦2試合を中継する予定です。
6月1日(火)「ロッテ-巨人」と、6月12日(土)「ソフトバンク-巨人」を予定。ひところよりも中継数は減っていますが、なんとかプロ野球の灯を消さずに頑張りたいと思っています。

<営業関連>
1月の営業実績は、タイムが前年同期比-12.8%、スポットが-7.3%、タイム・スポットの合計が-11.5%でした。1月も厳しい状況が続いています。
他局では、スポットは下げ止まり感が出てきたとか、むしろ、動きが活発になってきた、といった印象をもたれているようですが、我々はもっと厳しく見ています。
2月は、もうすこし回復すると思いますが、他局ほど活況というわけにはいきません。厳しめに、厳しめに見て、今年の年度決算を締めくくることになるだろうと思いますし、来年度予算もそういうことを前提に考えていかざるをえないと思います。

<事業関連>
(辻取締役)
開局45周年記念の冠をつけた最後の大型イベント「東京インターナショナル フラワー&ガーデンショー」を、4月17日(土)~25日(日)の計9日間、立川の国営昭和記念公園で開催します。
国内外から世界のトップクラスのガーデン作品、フラワーディスプレイ作品を一堂に集めて、規模の大きい日本一のフラワー&ガーデンショーにしたいと考えています。地元・立川市、商工会議所などでは、イベントを契機に年間を通したキャンペーンを行い、このイベントに花を添えてくれることになりました。街中を花で彩って、温かみのある街づくりを目指すキャンペーンです。

公開中の3Dアニメ映画「10thアニバーサリー劇場版 遊☆戯☆王~超融合!時空を越えた絆」が、非常に好調で数字を伸ばしています。先週末までで25万人を動員。目標が30万人ですので、あと少しというところです。

今週土曜(2月27日)からは、「超劇場版ケロロ軍曹 誕生!究極ケロロ 奇跡の時空島であります!!」を角川映画の配給で全国140館規模のロードショーを行います。第5弾の「超劇場版ケロロ軍曹」となりますが、この最新作の公開を記念して、「ピラメキーノ」とのコラボレーショングッズなども制作しました。こちらは興行収入6億円、動員60万人を目標にスタートします。

昨年4月にアニメ局を立ち上げて、まもなく1年になるわけですが、今年はこれまでよりも劇場公開用のアニメをたくさん用意しています。年間で10作品くらいになると思います。アニメ事業全体を大きく拡大していきたいというなかで、今年は劇場版にも力を入れていきます。
今、ご紹介した「超劇場版ケロロ軍曹」のあと、ゴールデンウィーク前後に2作品。4月24日から「劇場版 銀魂」、5月1日からは「いばらの王」というオリジナルストーリー作品を公開します。夏はおなじみの「劇場版ポケットモンスター」「劇場版 NARUTO-ナルト-」を予定しています。

<民放連シンポジウムについて>
BPOのバラエティー番組に対する警鐘を受けて、民放連として3月11日にシンポジウムを開催することが固まりました。私は、民放連の放送倫理小委員長として幹事役をやっていますので、キー局のバラエティーを作っているプロデューサー、ディレクターを集め、BPO、視聴者も交えて大討論をやろうと考えています。
バラエティーを作っているプロデューサー、ディレクターが一堂に会する場というのは、これまでなかったことですので、前向きに、これからバラエティー番組をどう作っていくか、もっとすばらしい力のあるバラエティー番組をどう作っていくかについて、率直な意見交換をできればと思っています。それが、BPOの意見書に対する答えになるでしょうし、視聴者の目線を踏まえながら、議論をしていきたいということです。

<その他>
Q.3D放送についてどう考えるのか
A.我々のような地上波放送でやるためには、相当時間がかかると思います。今までのテレビで見ている人にきちっとした画像が伝わらないのは困りますし、3Dテレビを買った人向けに地上波の放送をどう提供どうできるのか、相当クリアすべき課題が多い気がします。パッケージもので放送するというのとは、ちょっと違います。
実は、テレビ東京では20年以上前に3D放送をしているんですね。コンビニエンスストアでメガネを売って、実験として番組を流したことがあるんです。でも、メガネのない人には映像がダブって見えるので、相当なブーイングだったと聞いています。
映像的に、映画などでは3Dを見るため、という方向にどんどんシフトしていくと思います。それを、我々地上波にどう取り入れていくかというのは、技術革新の課題だろうと思うんです。朝から晩まで四六時中、3Dを見ているかというと、それも疲れますよね。そのようなことも含めて、まだまだ地上波がやるには、少し選定的に考える必要があると思います。
いろんな研究は進めていかなければならないと思いますが、それを導入するにはちょっと時間がかかるでしょう。

Q. 「田勢康弘の週刊ニュース新書」に関する岡崎市の件について
A.まだやり合っています。
2月13日(土)の番組で、岡崎市の話を放送したんですよ。それが気に入らない、と言うことで、抗議文がそのうち送られてくるそうです。我々も、番組の至らない部分や、問題があるとすれば、それは率直に反省もしますし、お詫びもしますが、取材の根本について、いわれのないことを言われた場合にはきちっと反論する。この姿勢だけは変えないつもりです。
Q.長期戦になりそうですか
A.話し合いで解決できるのが一番いいんですが、私の印象とすれば、いきなり横っ面を張り倒されたという感じがあります。最初から話し合いをするつもりであれば、違う展開があっただろうと僕は思っているので、その辺のところから、仕切り直しをする必要があるかもしれません。

(広報・IR部まとめ)


≪会見者≫
代表取締役社長 島田 昌幸
常務取締役 編成局、制作局、ドラマ制作室、報道局、スポーツ局担当
兼 BS業務推進本部長補佐 藤延 直道
取締役 コンテンツ事業局、デジタル事業推進局、アニメ局、コンテンツ管理センター担当 辻 幹男
上席執行役員 経営戦略局長 兼 関連企業統括室長 三宅 誠一
編成局長 多田 暁