定例社長会見2010年7月

島田社長7月定例会見

<第42回定時株主総会について>
株主総会が無事に終わって、私の任期も継続となりました。引き続きよろしくお願いします。
今年の総会は、所要時間が去年より少し短い1時間41分、11名18件の質問をいただきました。業績や視聴率に対する厳しいご意見もありましたし、「いい番組をやっているわりに、宣伝が上手くない」というご指摘もいただきました。このたび、広報局を新設しましたので、宣伝を全体的にしっかりやってくれと発破をかけているところです。
今回の株主総会で、最も大事な点としては、ホールディングスの特別決議の承認をいただいたということです。まだこれから、いくつか手続きが残っていますが、まずは大きく一歩前進することができました。3社それぞれの総会で承認をいただきましたので、10月1日の設立に向けて最後の詰めをしていきます。
ホールディングス設立の10月改編に向けて、BSがどういう番組を作るか、テレビ東京がどういう番組を作るか、どんなコラボレーションをしていくか、この辺が一番重要なところです。その話し合いも今、精力的に進めているところです。いくつか目玉を作って、アピールしていきたいと思っています。

<7月強化月間について>
この7月は、民放連の地デジ推進担当月にあたるため、地デジ推進と、デジタル7chキャンペーンをあわせてスタートさせています。完全地デジ化まで、ちょうど1年。7月24日は街頭に立ってPRもする予定です。もうひと踏ん張りして、地デジへの完全移行、アナログ停波に向けて、頑張りたいなと思っています。

デジタル特番も2つ放送予定です。
ひとつは、7月17日(土)のゴールデン(19:00~20:54)で放送する「日本全国 カメラに収めたい絶景めぐり」(仮)です。旅番組をベースにしながら、旅キャンペーンサイト「おでかけ7」と完全連動し、デジタル時代の旅の楽しみ方を提案します。
もうひとつは、深夜に放送する特番「本当はちゃんとすべきTV」(仮)です(関東地方では7月29日から3夜連続)。「お墓に泊まろう!」に出演していただいた次長課長の河本準一さんが、地デジキャンペーンボーイに立候補し、私、島田に就任を認めてもらうため、「南関東問題」を真面目に面白く、分かりやすく伝えるというバラエティです。河本さんが、いろいろな番組にも顔を出し、テレビ東京の番組全体で、南関東問題を考えるという番組横断企画になっています。

7chPRでは、『ピラメキーノ』で人気の「ピラメキパンダ」に、「7チャンパンダ」として"デジタル7ch宣伝大使"を務めてもらいます。まず、子どもたちから7チャンネルを広めたいところです。当社の7チャンネルの認知度も、まだ50%をちょっと超えたところ(54.5%・2010年3月独自調査)ですので、これをはやく100%にするためにも、気合を入れてPRしていきたいです。

<編成関連について>
非常に厳しい4月クール(3月29日~6月27日)が締まり、ゴールデンタイムが6.0%(前年比-1.0ポイント)、プライムタイムが5.7%(同-0.9ポイント)、全日2.8%(同-0.4ポイント)という結果に終わりました。ゴールデンの6.0%は35年ぶり、プライムの5%台は23年ぶり、全日の2%台も23年ぶりで、ゴールデンとプライムは全局中最大の落ち込みとなりました。

いろいろな要因がありますが、ここは10月編成に向けて遮二無二やっていくしかありません。手ごたえを感じる番組もあります。昨日(7月1日)の『和風総本家』は、2ケタの11.7%を獲得しました。きちっと作っていけば行けるな、という手ごたえはありましたし、ひところ心配した『空から日本を見てみよう』も、いろいろ工夫をすることで視聴率が取れるかなと感じています。次へつながる番組の芽をどう育てるか。あまり時間はありませんが、編成制作が懸命になって考えていますし、新しい編成担当(辻常務)が結果を出してくれるだろうと期待をしています。

4月クールはスポーツ中継も明暗を分けた気がします。
まず5月に中継した「世界卓球」について。前回の団体戦(2008年・広州大会)は、他にあまりスポーツ中継のない2月の開催でしたので、高視聴率を記録しましたが、今回はいろいろなスポーツが行われている5月の中継となりました。5月28日(金)の準々決勝が9.1%、29日(土)の準決勝が10.3%ということですから、それなりに戦ってくれたと思います。男女とも銅メダルという成果とあわせ、番組的にも成果があったのではないでしょうか。まだ多少、視聴者からは「もっと男子の試合を」というご意見をいただいていますが、今回、私たちは、男子の露出も高めたつもりです。そういう意味では、スピード感を伝えられたという手ごたえを感じており、これからも大事に育てて行きたいコンテンツだと思っています。

「サッカーワールドカップ」は、全体として盛り上がっており、日本代表も決勝トーナメントまで進出する頑張りを見せました。テレビ東京は、日本戦の中継はありませんでしたが、深夜にかかる時間帯で放送した「スロベニア-アメリカ」(6月18日)が7.8%の高視聴率を獲得するなど、サッカー全体を見たいというファンがたくさんいることを実感できました。
対照的なのが、野球です。我々が6月1日(火)に中継した「ロッテ-巨人」の視聴率(3.1%)は、巨人戦ナイターとしては歴代最低とのこと。他局も苦戦しているようですし、BSやCSでプロ野球を見る層が相当増えてきたのでしょう。この結果を整理して、どう来季に向けて考え方をまとめるか、これからやっていかなくてはなりません。地上波のコンテンツとして、非常に手ごたえを感じるスポーツと、少し考えざるをえないスポーツが分かれた4月クールだと思っているところです。

<営業関連>
5月の営業実績は、タイムが前年同期比-4.5%、スポットは+7.8%、タイム・スポットの合計で-1.1%でした。
スポットは先月に続き、前年比100を超えましたが、タイムのウエイトの高い当社としては、これでは経営的にまだ厳しい状況。そのスポットも全体の回復基調の波には十分乗れていません。これまでの視聴率の付けが回っていることもあり、これから気合を入れてスポットの波に乗っていかなければなりません。タイムについては、番組の企画等を通じて、新しいスポンサー開拓とあわせて番組開発をしていかなければ、と思っています。

また、今回の組織改編で、営業局の中に「インターFM事業推進部」を新設し、営業局が責任をもってインターFMの営業も後押しするという形を作りました。早速、7月4日(日)からは、テレビ東京とインターFMがクロスメディアする新番組『D-BOYS BE AMBITIOUS』が始まります。テレビ東京とインターFMのコラボに加え、スポンサーであるサイバーエージェントのサイトとも連動し、地上波とラジオとインターネットでクロスメディアする番組です。
これから、ホールディングス化へと向かっていくなかで、このような番組をどう作っていくか、スポンサーにそれをどうやって訴え、獲得していくか、このへんが勝負になるだろうと思っています。ホールディングス設立前から、仕掛けていかなければなりませんので、知恵を絞りたいところです。

Q.ホールディングス化へ向けたマルチメディア展開の第1歩か
A.これからは、地上波のスピンオフ番組をBSでどう作るか、TXBBのネットモバイルをどう結び付けていくか、スポンサーに対して、どうトータル展開をしていけるかということだと思います。我々の所帯は、そういうことをみんなでまとまって考えるにはちょうどいい所帯です。ホールディングスがスタートしたあとに、日経CNBCとの連携についても具体的に考えていきますので、地上波とBSとラジオとCSとネットモバイルを、企画に合わせて結びつけ、最大の効果を挙げていくことを考え、提案していくことが必要になってくるでしょう。そのような特徴を出していきたいというのが、今回のホールディングス化の狙いです。どのような番組を開発できるかが勝負です。地道に考え、実りのあるものを一つずつ出していく、その第1弾だと思ってください。10月編成でそういった番組を成立させるべく、今、最後の知恵と汗をしぼっているところです。

<アニメ関連>
(田村明彦 上席執行役員 アニメ局長兼営業局担当補佐)
4月24日に90館で公開がスタートした『銀魂』が大変好評で、現在、興行収入が10億5000万円に達しました。動員も約87万人と、当初目標の倍近い数字です。館数を少し減らしながら、7月以降も公開を続け、さらに数字を伸ばしていきたいと思います。

『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド・パール 幻影の覇者 ゾロアーク』を、7月10日(土)から公開します。13作目の劇場版作品で、現在の前売り状況は120万枚を超えたところ。昨年比で93%弱ですが、例年、公開直前に前売りが伸びる傾向があるので、ここから期待したいところです。
ポケモンシリーズ史上最大の悪役に陣内孝則さんを迎えるなど、大変話題を呼ぶと同時に、内容的にもクオリティの高い作品に仕上がっており、自信を持っています。

7月31日(土)からは、『劇場版NARUTO-ナルト-疾風伝 ザ・ロストタワー』を公開します。こちらは、劇場版7作目となります。現在、前売りは8万6000枚で、前年比90%というところ。6月19日に前売り特典(クリアファイル)をスタートしてから、数字が前週比113%の伸びを示しており、期待をしています。

クランチロール社とアニメの即日配信を提携してから、約1年半が経過しました。順調に契約を伸ばしており、この5月、初めて単月の黒字を計上することができました。6月8日からは、かねてクランチロールから要望があった「ブリーチ」の配信をスタートした効果もあり、順調にアクセス数、会員数が伸びています。

<事業関連>
(井澤昌平 取締役)
今年のカンヌ国際映画祭でのコンペティション部門に正式出品し、話題を呼んだ北野武監督の最新作『アウトレイジ』が6月12日(土)から公開になりました。6月28日現在で、興行収入が約5億5000万円、動員が約42万5000人、劇場数は155館です。
公開2日間で、興収約1億5000万円と、非常にいいスタートを切りました。今週に入ってから、数字が伸びてきていますので、今週いっぱいで興収6億くらいになるのではないでしょうか。まだ、公開3週目ですので、これからもっと伸びていくだろうと期待しています。

8月14日(土)からは、『きな子~見習い警察犬の物語~』を公開します。これまで、テレビ東京は『クイール』『子ぎつねヘレン』『犬と私の10の約束』と、動物映画シリーズをお届けしてきましたが、『クイール』が22億円、ほか2作品も15億円を超える安定した興収実績を誇っています。
警察犬に挑戦を続けるきな子と見習い訓練士の実話を映画にしたもので、丸の内ピカデリーほか全国250館規模で公開します。

イベントでは、7月17日(土)~19日(月・祝)に『トリニティ・アイリッシュ・ダンス』を、Bunkamuraオーチャードホールで公演。ブロードウェイから約4年ぶり、3度目の日本ツアーとなります。"完売伝説"と言われる通り、非常に人気があるダンスで、群舞の美しさに注目です。新作プログラムも2つ追加しますので、リピーターの方も楽しめます。

7月31日(土)・8月1日(日)には、『夏休みフィギュアスケート名曲コンサート~スケート・ファンタジーIN SUMMER 2010~』を、サントリーホールで行います。
日本人スケーターの活躍で人気が高まるフィギュアスケートで使用された楽曲を生演奏で楽しんでいただけるコンサートで、浅田真央選手の今季プログラムの曲も演奏します。スペシャルトークゲストには、浅田真央選手の姉、浅田舞選手を迎える予定です。

<参院選報道について>
7月11日の参院選特番は、19:54~22:24(第1部)と、22:24~23:54(第2部)に分けて報道していきます。
去年の衆院選も、2部構成で、同じような時間帯で放送しました。それまでの選挙は、あまり20時台で放送しなかったのですが、去年は、天下分け目の決戦ということもあって、20時台も使い、真面目な番組を作りました。視聴率的な惨敗(2.4%)は悔しかったのですが、番組を真面目に作って良かったという部分もありました。
そこで今年、もう一回挑戦してみようということで、今年は第1部を池上彰さん、第2部を小谷真生子さんにお願いしました。池上さんは、物事を非常に分かりやすく解説することに長け、人気が高まっていますが、テレビ東京は、以前から池上さんに様々な番組に出演いただいており、ご縁があって、この7月11日の特番にも出演していただくことになりました。大変心強く思っています。ここで新しい選挙報道のスタイルができれば、こんなにいいことはないと思います。
池上さんには、選挙の1週前、7月4日(日)にも『日曜ビッグバラエティ 池上彰がズバリ解説!"これでわかる"日本の大ギモン』にも出演していただきます。参院選から、今、日本が抱えている政策課題まで、若者たちに解説してもらう番組で、この番組を11日の選挙当日につなげていきたいと考えています。
テレビ東京はバラエティにはしません。同じ日曜のゴールデンタイムで、一連の選挙報道番組ととらえてやるつもりです。池上さんはそこを意気に感じて、出演してくださるのではないでしょうか。このキャラクターを大事にしながら、番組をなんとしても成功させたい。基本的にはきちっとした番組を作りたいと思っています。

(広報・IR部まとめ)

≪会見者≫
代表取締役社長 島田 昌幸
常務取締役 編成局、コンテンツ契約局担当 辻 幹男
常務取締役 経営戦略局、広報局、新規事業推進室担当 三宅 誠一
取締役 コンテンツ事業局、デジタル事業局担当 井澤 昌平
上席執行役員 アニメ局長 兼 営業局担当補佐 田村 明彦
編成局長 多田 暁
広報局長 狐﨑 浩子