井崎 源次郎 満島 真之介

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- Q1.今回の役を演じていかがですか?
- 自分たち、平成に生きている20代の若者と、戦時中に生きていた10代、20代の若者との、心の架け橋となれるよう、強い思いを持ってこの役に向かっています。この作品には人生に大切なものが詰め込まれていると思います。自分たちが小さいころから大切にしてきた想いを、全身で表現する場がなかなかない中で、こういう役をいただき、ひとつひとつしっかりと声に出して伝えられる事はすごく嬉しいですし、責任ある事だと感じています。井崎という人物を通して、僕自身も自分の故郷や家族、今後家庭を持ち、どういう風に生きていくのだろうか。など、いろいろなことを考えていました。
- Q2.演じるにあたって大切にしたことは?
- セリフや役がどうとかではなく、自分自身がどういう風に生きてきたのかをもう一度感じ直すことが大切だなと思っていました。そして、目の前にあるたくさんの木や海、空があって、というのはどの時代の人たちも見てきたことだけど、今の自分が見たときに何を感じるか、ここにいるスタッフや役者たちが、それぞれの中で何が起きるかを感じ、素直に紡いでいくことが大事だと思っていたので、そこを大切にしてやっていました。
- Q3.沖縄出身で、戦争に対しての思い入れは人一倍強いのでは?
- 小さいころから史実や資料映像をたくさん見てきたし、体験した方が近所にもたくさんいましたが、戦争について直接聞くというよりも、沖縄では、「ぬちどぅたから」(いのちは何よりも宝)という言葉だけですべてが通じるんです。何があっても「ぬちどぅたから」だよ、物も何も無くても命があればあなたは幸せなんだよ。と、常に言われていて、小さい頃はよくわからなかったのですが、今になって心の奥底にすーっと入ってくるという感覚があります。今こうして命ある人たちが集まってこの作品を作っている。そしてこれからも生きていく方々が見てくれる。それだけでいいんです。あとは、それぞれに感じるものを素直に受け取ってもらえればすごく嬉しいです。
- Q4. 向井さんとの共演は?
- 宮部久蔵と井崎という関係性より、向井さんと満島真之介の出していくパワーの違いというのがすごく役ともリンクしていて面白かったです。だから、もう少し一緒に時間を共有したかったなというのが、一番の思っているところなんですけど、向井さんもすごくいろんな思いをもってこの作品に挑んでいると思いますし、すごく大きな背中を見せてくれました。またこの先会った時にはここで培ってきた時間というのがおのずと僕らの人間関係に出てきそうです。とても素敵な出会いでした。
