定例社長会見2005年2月

菅谷社長2月定例会見

≪編成関連≫

<「教えて!ウルトラ実験隊」について>
今回の「教えて!ウルトラ実験隊」の問題は、弊社が掲げている「個性」「クオリティ」「パワー」の「クオリティ」部分に関わる極めて重大な事件だったと認識している。まだ、最終結論に至っていないが、これまでの調査では過去の放送分には"歪曲表現"は見つかっていない。 今回の過ちの背景には、日本テレワーク・担当ディレクターの思い込みによってVTRが編集され、パッケージ化後では弊社のプロデューサーも見抜くことが出来なかったというようなことがあった。極めて不幸だったのは、当初は千葉大学・岡本美孝医師にご出演していただく予定だったのが、スケジュールの都合でご出演いただけなかった事。もしご出演いただけておれば、収録段階でチェック出来、"歪曲表現"が発生する余地がなかったはずだと残念に思う。なお、今後の対策としては、
1)特に健康、医療、食品などを扱う番組に関して、テーマに応じた専門家のアドバイスを制作の過程で得られるように体制を組む。
2)局のプロデューサーがロケのスケジュールや取材内容等を完全に掌握できるよう、制作過程の管理を強化する。
3)スタジオ収録、ナレーション収録は既に立ち会っているが、局のプロデューサーが必要に応じロケ現場に立ち会う。
などを再発防止策として考えている。
このような防止策を盛り込んだ小冊子「番組制作の心得」を3月中旬にも作り制作現場のスタッフに配布する。また、対策を紙にまとめるだけでは実効性が上がるとは思えないので、こうした様々な対策案を各制作現場で徹底的に話し合い、全スタッフに浸透させ、徹底していくことが重要だと認識し、各プロデューサーに現場での議論を活性化させることを要請している。

<視聴率動向>
1月クール第7週が経過した時点(2月20日現在)で、年度平均はGH8.3%(前年同期比±0%)、PT7.7%(同±0%)、全日3.7%(同+0.1%)。今年に入って水曜日の「いい旅・夢気分」と日曜日の「田舎に泊まろう!」が好調で、6回のうち5回が2桁の視聴率をとった。

<4月改編>
4月改編では目標のGH10%へ向けて邁進する為に、「突撃!イドバタ7」に代えて、「月10万円で暮らせる町&村」を月曜日19時に導入。これは、福留功男、DonDokoDonの山口智充をメインMCにすえた情報バラエティ。過去に特番で実績があるので期待をしている。月曜22時は徳光和夫とコロッケによる「名曲の時間です(仮)」という歌番組をスタート。全日帯では夕方の「シブスタ」を5分拡大し吉本興業と組んで、人気お笑い系タレント5組(ガレッジセール、ココリコ雨上がり決死隊、極楽とんぼ、ロンドンブーツ1号2号)をメインMCにすえた番組をスタートさせ、T・M1・F1層の取り込みを図る。更に午前帯の「朝は楽しく!」のリニューアルも行い、各社のやっている芸能情報などを排除した健全な情報番組にしたいと思う。

<大食い選手権>
今まではTVチャンピオンの中で大食い選手権を放送していたが、3年前に愛知県で早食い競争をして亡くなった方がいたことで、TBSも弊社も放送を自粛。今回、視聴者の再開希望が多数あったことから「大食い」をテーマにした番組を「TVチャンピオン」とは別の特別番組として再開する。実は、私も大食いという言葉は好きではなく、健啖の方が正しいと思う。健啖ぶりを競うのは悪いことではないし、早食いと大食いは違うと思う。食事時間を十分な長さで確保し早食いはさせない。医者に同席してもらうなどして、安全な方法で「早食い」に陥らないよう工夫をする。既に2月19日からロールスーパー等で「健啖家」を募集。まだ、募集段階で出場者も決まっていないので放送日は未定だが、準備が間に合えば新年度の早い時期に番組を放送したいと思う。

<プロ野球について>
セ・パが今季から実施する交流戦の巨人のビジターゲーム3試合、5月29日:対オリックス戦、6月2日:対日本ハム戦、6月9日:対ロッテ戦を中継。一部の記事で「放映権が5000万円に下がったから、弊社が手を出した。」と書いてあるのを見たがそれは違う。もっと高い金額で購入した。視聴率は下がってきているが、巨人戦は放送する価値があると思ったから権利を獲得した。しかし、視聴率があまり取れないなら、今後は止めるかもしれない。

<女子ゴルフ>
宮里藍選手の活躍もあり、女子ゴルフが人気になってきている。弊社では、4月からの新年度に「女子ゴルフトーナメント」を国内11試合、海外トーナメント1試合を放送する権利を確保した。ちなみに、現在オーストラリアで行われているANZレディース・マスターズも宮里藍選手が決勝ラウンドに駒を進めたので、急遽放送予定を変更して、2月27日(日)午後2時から放送する。

<開局40周年記念「黄落、その後」>
2月27日(日)19時54分から開局40周年記念特番『市原悦子ドラマスペシャル「黄落、その後」』を放送する。8年前に放送して好評だった「黄落」の続編である。「黄落」は先日、再放送したが、民放連テレビドラマ優秀賞、芸術祭優秀賞を受賞した良い番組だ。今回も「クオリティ」高い作品に仕上がっていると期待している。


≪営業関連≫

営業については堅調。1~3月も順調に推移している。1月の売上げは、タイムが前年 101.6%、スポットが前年比118.2%、合計:前年比105.2%という状況。


≪事業関連≫

<「NARUTO」の世界進出について>
毎週水曜日に放送している「NARUTO」が今秋から欧米各国で一斉に展開される。アメリカでは今年の9月からCARTOON NETWORKのプライムタイムで放送。また欧州でも国別に数社とライセンス契約する見通しで、欧州の全地域を網羅することになる。アジアは、すでに8カ国で放送している。具体的な金額は申し上げられないが、初期契約でいただく最低保証金額は「遊戯王デュエルモンスターズ」のおよそ3倍で、「遊戯王デュエルモンスターズ」並みのビジネス規模となる事を期待している。「ポケットモンスター」と比べるのは無理かもしれないが、それに次ぐくらいにはいくのではないかと思っている。

<韓流シネマ>
昨年は「冬ソナ」ブームに沸いた一年だった。テレビ東京は日韓友情年2005の記念行事「韓流シネマ・フェスティバル2005」に出資する。2005年4月9日より5月27日まで新宿シネマスクエアとうきゅうにおいて7週間にわたり、全22作品の上映を予定。その後、全国順次公開していく予定。テレビ東京は特別上映作品を除く全21作品へ出資。日本における劇場権、ビデオグラム化権、テレビ放映権などの権利を取得した。2月11日より前売券を発売しているが、既に約3万枚も売れている(2月21日現在)。これは前売券の売れ行きとしては相当良いものものだ。改めて韓流に対する皆さんの期待の高さがうかがえると考えている。


≪その他≫

<新しいNHKに望むこと>
海老沢元会長とは親しかったので、会ったときに衆議院での参考人招致を放送しなかったことを批判した。この中継をしなかった事がいろいろな問題の基になったと思う。本来は立派な経営者だったと思う。新社長と面識はないがNHKにしかできないことがあるので、頑張ってほしいと思う。

<ライブドアのニッポン放送株取得について>
テレビ報道は過熱気味だが、金で買えるものと、金では買えないもの、買ってはならないものがある。人心、企業理念、企業文化は買ってはならないものだと思う。公共的企業で、中正公平な報道機関でもある放送局の株を、局側の了解を得ないでいきなり大量購入、提携しろというのは暴走気味。堀江社長はエネルギーの方向性を間違っていると思う。

以上