定例社長会見2005年5月
≪2005年度の業績見通しについて≫
決算に関して上場した年が増収増益になり、それも2期連続となった。これは環境も良かったが、社員一丸となって頑張った成果だと思う。今年度の業績見通しについては、今年度は、連結の売上高が0.5%増の1186億円、そして営業利益が6.0%増の59億円を見込んでいる。何度もお話しているが、上場の翌年が企業の真の力を示す時だと言われている。去年は、オリンピック、40周年特番などがあったおかげで増収増益になったのだが、今年度も3期連続で増収増益になるように頑張りたい。 タイムに関しては、オリンピック、40周年特番のあった翌年なので、横ばいを見込み、スポットは前期からの好調を維持して2.1%増を計画している。
利益面では、ライツの投資が先行しており不調だった。その分が今期は戻ってくるので、ライツ事業の回復を見込んでいる。
番組制作費は、原価計算前の金額だが、総額では403億円と前期より0.7%減るが、レギュラー番組に充当する分はおよそ7億円増やす。制作費をこれまでずっと押さえてきたので、今年度から反転させていきたい。
また、利益が落ちた時には給料を減らすが、業績が上がった時には増やすという柔軟な方針なので、人件費もやや増加を見込み、社員のやる気を引き出す予算になっている。
<敵対的買収への防衛策に関して>
テレビ東京は決算の発表がキー局の中では最初だった。合わせて敵対的買収への防衛策も最初に発表した。テレビ東京は開局41年目に入ったが、開局12年目に7割減資という事もあった。我慢してついてきてくれた既存株主が多数いるので、その既存株主の利益を損ねない範囲で防衛策はないか検討してきた。
1つは、発行株数の総枠を現発行株数の4倍の限度一杯まで可能にした。これにより8258万株まで発行可能になった。テレビ東京は他の4局に比べて資本金が極めて少ないという現状があるので、今後の事業展開に備えて、増資の可能性はある。そういう点で、それを柔軟にやれるようにした。第2に自己株式を取得できるようにした。テレビ東京はキャッシュフローがようやく110億円程度になった。今からがスタートだと思っているが、現状では自己株式を取得できるお金はない。しかし、そういった事も出来る素地は作っておくべきだと判断した。第3に、取締役の枠が25名となっているのを20名に減らした。今実際に選任している数は16名。4名の余裕がある。最後は期差選任を行う。1年毎に取締役が半数ちかくは残れる制度にした。
鳥の羽音に驚く必要は全くない。株主の名簿を調べても当面買収の動きが出る恐れはないので、現在はこれくらい良いと思う。商法が改正されて自由度が増せば、来期の株主総会でまた提案をしたいと思っている。
≪編成関連≫
<視聴率動向>
今月の15日、日曜日までの時点で、視聴率の年度平均はGHが7.9%と去年の同じ時期と比べてマイナス0.2ポイント、PTが7.4%と同じくマイナス0.3ポイントでした。全日は3.7%と横ばいとなっており、さえないスタートだと思っている。新番組について、一喜一憂はしていないが不満である。
「開運!なんでも鑑定団」は今年度に入ってから、全週12%台以上を記録、「田舎に泊まろう!」が6回の放送中5回が2桁を記録、また、「出没!アド街ック天国」も4週連続で2桁、「木曜洋画劇場」も3週連続で2桁と従来から放送している番組で、内容を工夫している番組は健闘している。新番組については、内容を強化したり、工夫してもらいたい。7月クールについても現在検討中である。
<世界卓球選手権2005>
ゴールデンウィークに放送した世界卓球選手権は、3日の22時から放送した福原愛のシングルス3回戦が9.2%を記録した。これは卓球番組としては極めて高い視聴率だったと思う。
<女子ゴルフ>
以前もお話したと思うが、テレビ東京は女子ゴルフツアーの放送権を11試合獲得している。しかし、宮里藍、横峯さくら選手にばかり集中した中継は、視聴者からのクレームになるので、バランスをとった中継をしていきたいと思っている。
<全仏オープンテニス>
現在、ディレクターが現地に行っており、杉山選手など日本人選手やシャラポワ選手の活躍次第では、生で放送する事も検討しているので頑張ってもらいたい。
<トリノ冬季オリンピックに関して>
女性の活躍が目立っているので、放送権を取れるものがあれば、取りにいきたいと思っている。具体的にはまだ決まっていない。
<野球中継に関して>
交流戦だから視聴率が上がるという想定はしていない。ただセ・リーグ偏重・巨人偏重の流れの中で、交流戦はパ・リーグにとっていいと思う。だからテレビ東京は放送権を取りに行った。
<06年ワールドカップサッカー・ドイツ大会に関して>
交渉が始まったばかりだ。民放で全てをやろうという話も出ているが、時差や高い放映権の問題もあるし厳しいと思う。
<大食い王決定戦の次回放送について>
4月11日に放送して視聴者の反応も支持が多かった。既に次回の検討に入っているが、前回は様々な制限を設けすぎて、本来の面白みを失った部分があったので、エスカレートしない事とバランスをとりながら、秋の放送を目指したい。
<外部表彰について>
日本音楽著作権協会の「JASRAC賞」でポケットモンスターBGM」が「国際賞」を4年連続で受賞することになった。この国際賞というのは外国からの入金が最も多かった作品に与えられるもので、「ポケモン」が世界中で放映され愛され続けていることの証明だ。
≪事業関連≫
今夏のアニメ映画も例年通りだが、この夏はアニメ番組と連動したイベントにも力を入れて準備を進めている。「ポケモンフェスタ 2005」を7月17日から東京ビッグサイトを皮切りに関東の4会場で開催するほか、「BLEACH」の声優を集めて催すイベントを7月26日から2日間開き、同じく「BLEACH」のロックミュージカルも8月17日から12日間開催。「NARUTO忍者ドーム'05」は東京ドームのプリズムホールで7月28日から27日間開催し、「セサミストリート」のミュージカル「セサミストリート・ライブ」も8月10日から5日間、東京国際フォーラムで開催する予定だ。最近アニメ番組の視聴率が低迷しているが、アニメ・事業をからめる事で、番組視聴率の向上の好材料になればと思っている。
≪その他≫
<人事異動・組織変更について>
7月1日付の人事異動及び組織変更でBS業務推進本部を新設する。BSジャパンには次への飛躍の為に、いったん身を縮めてもらう。日経新聞とテレビ東京で相応の負担をしてBSジャパンを再生させる。BSジャパンはBSの中では一番体質的には良い。しかし累損が162億になっており、これを07年には単年度で収支均衡にするべく作業中である。テレビ東京には番組を安く作るノウハウがあるので、BSジャパンから手数料をもらって番組制作を請け負う。
以上