定例社長会見2005年7月

菅谷社長7月定例会見

<和解による訴訟の解決について>
1998年5月3日に富士スピードウェイで、当社を共同主催者として開催された自動車レース「全日本GT選手権 シリーズ第2戦」で事故が発生し、太田哲也氏が負傷し、1999年11月12日に東京地裁に対し損害賠償訴訟を提起され裁判を続けてきたが、本日、東京高裁からの勧告による和解が成立した。当社は放送権獲得のための名義主催であり、レースそのものへは関与していないことを主張してきたが、人道的な観点からも本日、この和解に応じた。和解金9000万円を、主催者6社(実質的には3グループ)で負担し、当社の負担は3000万円となる。

《編成関連》
<視聴率動向>
4月クールの視聴率は、GH8.3%(前年同期比▲0.1ポイント)、PT7.7%(同▲0.2ポイント)、全日3.7%(同±0.0ポイント)。今年度はGHで9%獲得を目標としているので、それに比べれば低水準のスタートである。しかし、「月曜エンタぁテイメント」が20時台、21時台ともに前年のこの枠の番組から2ポイント以上のアップ、「スポーツ魂」は前年同期比1.5ポイントアップ、月−金の「スポ魂」も0.4ポイントアップ。「ワールドビジネスサテライト」が0.7ポイントアップと、いい兆候も出ており今後も視聴率アップに努力したい。
7月クール(7月24日現在)は、GH8.0%、PT7.6%、全日3.5%と苦戦が続いている。しかし、水曜日の「いい旅・夢気分」「水曜ミステリー9」が安定し、ゴールデンのクール平均が9.3%となっている。火曜20時の新番組「一週間の食卓&仲間たち」はこれまで2回放送したが、前期この枠で放送していた「素敵にカリスマダム」の平均と比べると0.9ポイント増加し、5.3%と健闘している。視聴率は今後も当社のポリシーを維持しながら上げていきたい。

<新春ワイド時代劇について>
来年1月2日放送の新春ワイド時代劇は、「天下騒乱~徳川三代の陰謀(仮)」に決まった。池宮彰一郎さんの「天下騒乱~鍵屋の辻」が原作である。今年正月放送の「国盗り物語」では主役を三人にして放送したが、今回も三人の男優にお願いした。徳川幕府の長老、土井利勝役に西田敏行さん、柳生十兵衛役に中村獅童さん、そして、荒木又右衛門役に村上弘明さんでいいキャストになった。
家康から家光までの葵三代という面白いテーマで、視聴率もとれると期待している。

《営業関連》
当社の第一四半期の業績については8月5日に発表する。予算、前年比ともに営業収入は上回っており、順調に推移している。当社のスポットの東京地区シェアはこの三年間でじわじわと伸ばしてきて6%弱まで来た。スポット営業部が頑張っており、視聴率の比較的順調な推移、当社のイメージもあがってきたことの3点が好調の要因であると考える。7月セールスも、予算、前年ともに上回る予定である。

《事業関連》
今年で8作目となる「劇場版ポケットモンスター ミュウと波導の勇者ルカリオ」を、今月の16日から全国の東宝系の315館で公開しており、初日から7月24日までの9日間で123万7千人を動員し好調で、去年を上回るペースである。この映画は前売りが175万枚と過去最高の売上げを記録しているので、2003年に記録した動員430万人を上回ることは間違いない。一時低迷していたポケモンが回復してきたので当社の収益にもプラスに影響すると思う。
また、今年で2作目の劇場版となる「劇場版 NARUTO大激突!幻の地底遺跡だってばよ」も8月6日から全国の東宝系268館で公開される。こちらも前売券が7月24日まででおよそ14万枚と売れ、すでに去年の実績を40.6%上回っている。また、「ポケモンフェスタ」「NARUTO忍者ドーム」というイベントも開催し順調であり、この夏はポケモンとNARUTOでかなり成果が上がると期待している。

《番組のネット配信について》
2001年3月にテレビ東京ブロードバンドを設立し、前年度売り上げが20億円、営業収益が4億円と順調に推移している。当社の場合、携帯ビジネスからスタートし、ほとんどの売り上げが携帯から上がっているのが現状であるが、インターネット配信事業も行っている。
その一つは「アニメチャンネルドットコム」というサイトを運営し、約20タイトルのアニメを配信している。もう一つは、2001年5月から開始した経済ニュースの配信で、B to Bのビジネスである。現在、携帯ビジネスは収益が上がっているが、インターネット配信は赤字になっているという事情を踏まえ、テレビ東京ブロードバンドと協力し、また他のインターネット事業者との提携も検討しながら、本格進出のタイミングが来たら一気に進めたい。

《NEWSメンバー出演「∞のギモン」の放送について》
事件直後の7月19日の放送分については、視聴者が待っているという点などを考慮し、収録日を入れて放送した。

《BS−Jの今後の展開について》
今後、地上波の拡大を図るのは困難な当社にとって、BS-Jというのは絶対に必要な存在である。また、大地震などにより東京タワーが損傷する可能性などを鑑みると、BS-Jは是非力を入れて育成しなければならない。今回、BS-Jの人員を1/4強に削減、オフィススペースを1/3に縮小し、当社が編成、営業、技術、制作を全面的に請け負う体制に7月1日から変えた。BS業務推進本部を新設し、2007年度には約1億円くらいのプラスになるという計画で進めている。筆頭株主である日経新聞が経営責任と資金面を、当社が運営責任を負うという形でBS-Jを再生させたいという強い決意で臨んでいる。