定例社長会見2005年10月

菅谷社長10月定例会見

≪取材メモ流出の件 他≫

改めて、村上氏をはじめ関係者にご迷惑をかけたことをお詫びする。取材のテクニックとして、よりレベルの高い情報を取ろうと、一部を相手に伝えることはあるかもしれないが、転送可能のメールで流すというのは軽率な行動であり、報道機関としてやってはいけない行為である。村上氏からテレビ東京の迅速な対応については評価してもらっている。先日、社内に対して処分を発表した。当該記者と監督責任として当該局長に対して、減給1ヶ月分とした。これは労働基準法に基づく社内規定の上限である。但し、記者のほうから自主返納の申し出があったので、実質2ヶ月分である。

昨日放送の『いい旅・夢気分』の中で「ウラベニホテイシメジ」をスーパー・コメント・ナレーションで「イッポンシメジ」とお伝えした。イッポンシメジは毒性の高いキノコであり、視聴者の方にご迷惑をおかけしたことをお詫びします。

本日11時からの「ニュース&マーケットイレブン」内でこれに関して放送し、今後の番組販売などでも修正する。今年2月の土曜スペシャルの中でも同様の過ちがあった。そのときにも注意喚起を行ったが、残念なことに同じ過ちを繰り返した。改めて周知徹底したい。

≪TBS・村上ファンドなどについて≫

基本的に他社のことであり、日々進行していることなので、あくまで現在の感想であるが、楽天からTBSに渡された提案書を報道で見る限りでは、TBSにとって有用性がないと感じている。双方に有用性があってしかも友好的に進めなければこの種の提携は成立しない。また、エンターテイメント性の側面ばかりが取り上げられているが、放送局は報道機関でもあり、報道番組以外の一般番組についても中立・公正がスタンスである。テレビ局は常に中立・公正であるべきで、特定株主が抜きん出て株を持つというのは視聴者の側からみても問題であり、報道機関として自殺行為である。当社は大株主が新聞社だが100年以上続いているマスメディアであり、報道についての基本スタンスは同じであることから、まったく事情が異なると思う。

楽天という会社は、その成り立ちはともかく現実的な経営基盤は証券であり金融会社である。もし一体化すると、会社は常にインサイダー疑惑の渦中になり危険ではないか。

そもそも、「ネットと放送の融合」ではなく、社内では常に「放送によるネットの活用だ」と話している。それは今後も変わらない。

 

村上ファンドほかの弊社株保有については極めてプライベートな事項であり、これを公開する立場にないが、一部に報道されている数字については、9月末時点でこちらが把握しているものは遥かに低い。テレビ東京は開局して12年目に減資をして再スタートしたわけだがそれ以来、株主は安定している。日経の他、少なくとも75%は安定株主だと思っている。ただ、今後も有事のシミュレーションは行なっていく。

≪ プレーオフ放送と日本シリーズ≫

プレーオフ第4戦・5戦を放送し評判もよかったが、営業は必ずしも良いとはいえない。日本シリーズは前回放送したときは届かない地域から苦情やクレームが多かったが、今回は少なかった。今後とも、費用対効果ではあるが、スポーツについてとれるものをとっていきたい。また、宮里藍選手が出場することになった『2005アジア・ジャパン沖縄オープンゴルフトーナメント』(開催は12月15日~18日放送日時は未確定)もテレビ東京ネットで放送する。

≪視聴率動向≫

10月クール第3週(10月24日現在)が経過した時点で、年度平均は、GH8.4%、PT7.8%、全日3.7%と3時間帯いずれも前年同期比±0の状況。特に野球2試合の放送があった10月第3週は平均視聴率がGH10.7%と歴代4位タイであった。ネット局も、TVQで歴代過去最高・TSC・TVOでも今年度最高となった。10月の新番組『三宅式こくごドリル』、『所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ』は、それぞれまずまずのスタート。今後に期待したい。また、『ドラマ24 嬢王』も徐々に数字をあげている。ゆくゆくは連続ドラマをと考えており、力をためながら来年秋以降に立ち上げたいと考えている。また、最近、WBSも好調であり、これからも看板番組として強化する。

≪トリノオリンピック放送 ≫

テレビ東京の放送枠については、「女子スノーボード・ハーフパイプ」など、アテネオリンピックでもそうだったように「女性と金メダル」をキーワードにする。