定例社長会見2005年4月

菅谷社長4月定例会見

≪編成関連≫
<視聴率動向>
04年度の平均視聴率は、GHが8.3%、PTが7.7%とともに前の年度と比べて横ばい、全日は3.7%で0.1ポイントアップだった。新年度の視聴率は、まだ第3週が終了した時点のデータではあるが、GHが8.1%で去年の同じ時期と比べてマイナス0.1ポイント、PTが7.4%でマイナス0.2ポイント。全日は0.1ポイント増の3.7%。内容をしっかり充実させて視聴率を上げていきたい。

<4月の新番組>
4月クールの新番組は、月曜日夜7時の「月10万円で豊かに暮らせる町&村」が2時間枠のスペシャルで放送した初回が8.5%とまずまずのスタートを切った。ただ、今週は、JR福知山線脱線事故の影響でNHKの7時のニュースが23.2%となったことが響き、5.3%だった。
月曜日の夜10時に編成した「名曲の時間です」は、初回が5.9%、そして今週が3.2%だった。テレビ東京の伝統的な強みである『演歌』をいかして良い番組にしていきたい。
火曜日の夜8時の「素敵にカリスマダム」は初回が5.2%、今週が3.9%となった。以上の3番組に関しては今後ともパワーアップしていけば、いい番組になってくると思う。
夕方の5時25分に組んだベルトの新番組「ぶちぬき」は苦戦。スタート以来、視聴率が2%台となったのがまだ1日しかない。こういう番組は見方の習性があるので、新番組になったというイメージの浸透が遅れているのではないかと思う。以前より内容を充実させてグレードアップしているので今後もしっかりやっていくつもりだ。

<女子ゴルフ>
スポーツ関連では、女子ゴルフが好調を維持している。今年度は国内で33のトーナメントが予定されているが、そのうち11本をテレビ東京で放送予定。ゴルフ中継の過去の視聴率は低迷し苦戦を強いられてきたが、昨年から宮里、横峯選手などの新しいスターが出てきて好調だ。
4月10日のスタジオアリス女子オープンゴルフ最終日は、11.5%を獲得し、テレビ東京のゴルフ中継としては開局以来の高視聴率となった。

<大食い>
4月11日月曜日の夜7時から放送した「元祖!大食い王決定戦」は、視聴率が10.4%で、まずまずの結果だった。電話やメールで寄せられた視聴者の声も、会場となったお店の問い合わせや再放送予定の問い合わせも好意的なご意見とするなら、反対の声を賛成の声がかなり上回った。今回の放送で寄せられた視聴者のご意見を聞いた上で、工夫して次回へ挑戦していきたいと思っている。

<世界卓球選手権2005>
4月30日から上海で開かれる世界卓球選手権をテレビ東京は地上波独占放送する。注目の福原愛選手を始めとした日本人選手の活躍に期待をしている。  

<プロ野>
いよいよセパ交流試合が始まる。テレビ東京では、ジャイアンツ戦のナイター4試合の放送を予定している。各局の野球中継の視聴率が低迷していると言われているが、バーチャルCGや独自のデータなどを効果的に使い、テレビ東京ならではの野球中継の実現にトライし、新たな魅力を引き出したい。

≪営業関連≫

2005年3月期の業績に関しては、来月の17日火曜日に決算発表を行うのでそれを待って頂きたい。ただ、放送事業の売り上げに関して概要を申し上げるなら、タイムが106.4%(前年比)、スポットが112.4%(前年比)、そして番組販売のいずれもが新記録を達成して年度を締めくくることが出来た。これに対して特別社長賞を営業に出した。新年度に関しても良いスタートが切れたと聞いている。今までの不況時に営業の力もついてきているので、今後は映像力の強化につとめていきたいと思っている。

≪事業関連≫

今月9日から、新宿で「韓流シネマ・フェスティバル2005」が始まった。5月27日までの7週間で全22作品を上映予定だが、反響は非常に良く、人気作品を中心に、新たに銀座で5月28日~6月3日、池袋で6月11日~7月25日の期間で拡大上映を行うことが決定した。また、夏の恒例となったアニメ映画の前売り券の発売も始まった。
「NARUTO」が4月9日から、「ポケモン」が16日からであるが、出足は好調と聞いている。

≪その他≫

<列車脱線事故に関して>
今回の事故で、テレビ大阪の取締役東京支社代表兼支社長である小杉繁夫妻が事故に巻き込まれ亡くなった。小杉氏はテレビ大阪の東京代表として弊社の窓口になってもらっていたので非常に残念だ。

<フジテレビ、ライブドア和解>
「フジテレビがあらゆる手段を講じて企業防衛を図るのは当然のこと」と以前から申し上げてきた。こうした観点から見ると、フジテレビが自らの経営基盤を守り、またニッポン放送の完全子会社化という当初目標を達成したことは、一定の成果だと思う。テレビ東京は現在、可能な限りの企業防衛策を策定中だ。ただ、「ポイズンピル」の様に既存の株主に対して負担をかけるような防衛策はどうかと思うので、いくつかの案を検討中である。またテレビ朝日の広瀬社長の提案した、「各局間の株式の持ち合い」の心情的背景は理解できるが、現在の時勢が「持ち合いの解消」に向かっている中では時代に逆行していると思う。テレビ業界が護送船団方式であるという誤解を更に強めてしまう事にもなりかねず、株式は各企業の自己責任で対処すべきだと思う。

<TX−BBの第三者割当増資について>
テレビ東京では、2001年3月に「テレビ東京ブードバンド」を設立し、この持分法適用関連会社を通じてIT関連事業を展開している。2004年度の売上げは21億、営業利益は4億強と民放のブロードバンド事業で唯一成功していると思う。テレビ東京ブロードバンドでは、アニメ関連コンテンツや経済ニュースの配信などインターネットやブロードバンドを通じた事業に加え、モバイル事業を積極的に展開し、売り上げも利益も順調に伸ばしている。今後も積極的な事業展開を図り、民放最強のブロードバンド会社としての地位を明確にするために増資を行いたいというので、テレビ東京としてこれに応じることにした。今回の増資に伴い新たにテレビ東京ブロードバンドの株主には集英社、小学館プロダクション、角川ホールディングスという有力なコンテンツホルダーとドコモ・ドットコム、ボーダフォンというこちらも強力な携帯電話サービス事業者が加わった。こうした新しい株主とのアライアンスを強化し、さらなる「放送と通信の融合」を推し進めていきたい。

<上海支局開設と反日デモに関して>
今回の騒動はテレビ東京への番組制作に与える影響はない。たまたま、上海支局の開設記念パーティがデモの前日となってしまい、中国側の要人が参加してくれるか心配だったが、予定とおり参加してくれた。現地でNHKなどのニュースも見ていたが、デモは上海全体で見れば、ごく一部の事だと思う。ただ、中国は歴史教育を徹底しているから、靖国神社参拝問題、教科書問題、などが起きるとすぐに思い出してしまうというのはあると思う。政府も良く考えてきちっと対応しなければいけないなと思った。

<新生NHKへの期待>
NHKにしか出来ないような事に期待している。民放の手本となって欲しいと思っている。体制を立て直して、良いNHKに早く戻って欲しい。受信料に関しては、見ているならきちんと払うという仕組みを作った方が良いと思う。現にNHKを見ているのに隣人や知人が払っていないから、払わないという人がどんどん増えてくるのは問題だと思う。


以上