定例社長会見2005年3月

菅谷社長3月定例会見

≪新年度の経営計画≫
新年度は上場後の力を試す大事な年度となる。上場後の最大の課題は、視聴率の向上だ。「個性、クオリティ、パワー」という路線は堅持しつつ視聴率を上げていく。この為には制作力を強化する。「ヒト、モノ、カネ」を全面的に投入して制作力をあげていく。その数値目標として、07年度までに視聴率GH:10%、PT:9%、全日:5%を取っていくことが最大の課題である。
日本の文化水準をあげるような番組をつくって視聴率をあげていきたい。さらに、今後、デジタル投資もピークがやってくるので投資・償却、BSジャパンの再生策などの課題を抱えながら、増収増益をはかり視聴率アップを目指す。 2004年度の営業売上、営業利益を上回ることを目標にする。

<BSジャパンについて>
視聴率データがないからスポンサーがつかない、デジタルで制作費を使っていい番組を作らなければならないという悪循環を見直し、テレビ東京が全面的に協力した作業を開始したところである。テレビ東京のもつ安い制作費でいい番組を作るというノウハウを注入して「より安く、より個性的な」番組作りをしてもらいたい。
出資比率に応じて、筆頭株主である日経新聞が資本と経営を、第二位のテレビ東京がヒトと映像を協力していく。

≪編成関連≫
<視聴率動向>
3月27日(日)時点で、年度平均はGH8.3%(前年同期比±0ポイント)、PT7.7%(同±0ポイント)、全日3.7%(同+0.1ポイント)。
これまで月曜日が弱点であったが「月曜エンタぁテインメント」が今年に入ってからの9回の放送のうち2回が2桁で、平均視聴率が8.7%と定着し始めた。
4月からはこの前後に新番組を投入するので、月曜日の視聴率が浮上してくると考えている。
また、「ワールドビジネスサテライト」が好調で、1月クール第11週(3月14日~3月20日)で、月~金の平均視聴率が番組開始以来最高の5.7%を獲得した。
また、去年の12月7日に放送した「ガイアの夜明け」が、第46回科学技術映像祭で文部科学大臣賞を受賞し、経済報道路線が視聴者の皆様に受け入れられてきたと感じる。
西武やライブドアなどのホットなニュースが多いことに加え、スタッフが知恵を出し番組を練り上げているという両面が底上げしていると思う。
テレビ朝日がサッカーを中心に頑張るなかで、テレビ東京との視聴率格差は広がっているが、来年度は是非巻き返しを図りたい。

<大食い選手権>
視聴者から待ち望む声が継続的に寄せられていたことが「大食い選手権」を復活させる最大の要因である。ロケ現場に医師を帯同させる、早食いにならないように各競技で最短でも30分時間を設定するなど安全への配慮はした。またこれまで指摘があったような、食べ物をムダにしない、汚い食べ方をしないどの点にも注意をした。

≪営業関連≫
2月度の売上はタイムが前期比▲1.2%、スポット同8.8%と堅調である。
2004年度は40周年記念特番やアテネオリンピックなどが売上増の要因だが、これに営業力がついてきていることが加味されタイム・スポット及び営業収入全体がそれぞれ新記録達成となった。また、4月セールスも、予算を達成してスタートできそうだ。

≪事業関連≫
<出資映画「ミリオンダラー・ベイビー」>
先月28日に発表された第77回アカデミー賞で、テレビ東京が出資している映画「ミリオンダラー・ベイビー」が最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀主演女優賞、最優秀助演男優賞の4部門を受賞し、5月末から全国250~300館の映画館で公開予定だ。
また、同じくテレビ東京が出資している「海を飛ぶ夢」も最優秀外国映画賞を受賞し、昨年の「みなさん、さようなら」に続き、2年連続で出資映画が受賞した。テレビ東京の映画担当者の感覚が鋭いのだと嬉しく思う。


≪ニッポン放送・ライブドア問題≫
マスコミ、ジャーナリズムを知らない人が強引に影響力を及ぼそうとしていることは反対である。公共性をもったメディアに対したあのようなアプローチにはあらゆる手段をもって防衛するべきである。
テレビ東京の場合は、上場をしない新聞社(日経新聞)が33.3%を永久に持ち続けると宣言しており、余裕資金もないので狙われる可能性は少ない。しかしいい機会なので勉強しながら、株主に納得してもらえる防衛策を検討中である。

<テレビ東京のIT関連事業>
テレビ東京では、2001年3月に設立したテレビ東京ブロードバンド(株)は、民放の中では成功した例だと思う。主に携帯事業をしている。ブロードバンド事業もしているが権利処理、映像の鮮明度などの問題がある。テレビ東京、NTT東日本、日経新聞、シャープ、インターチャネル、QUICK、NTT西日本が株主で、ブロードバンドには最強の組み合わせでスタートした会社である。民放最強のブロードバンド会社になる地盤ができ、これから第二段階に入るところである。
≪営業関連≫

営業については堅調。1~3月も順調に推移している。1月の売上げは、タイムが前年 101.6%、スポットが前年比118.2%、合計:前年比105.2%という状況。


以上