定例社長会見2006年4月
≪アニメーションなどの映像手法に関するガイドライン」逸脱について≫
テレビ東京は、いわゆる「ポケモン事件」を起こした会社ですので、厳重なチェックをしていたのですが、大変残念なことに、「セサミストリート」関連と「ハロー!モーニング。」、さらに通販番組と合わせて3件の逸脱した映像がありました。4月1日に民放連ガイドラインの改訂もあったので、現在も、過去の映像に逸脱映像がないかどうか継続してチェックを行っています。普段の番組を放送しながらのチェックなので時間はかかりますが、5月中旬にはその報告ができると思います。視聴者のみなさんや他局にも迷惑をおかけしましたことを、大変申し訳なく思っています。今回の事態を重く受け止め、社内処分はすでに行いました。こうした事態を受けての再発防止策をどうするかという作業について改めて説明します。
1つめは、目視によるチェックが第一と考え既に社内で4回の研修会を実施し、制作担当者などはほぼ全員、計340名が出席しました。2つ目は、ダブルチェックの仕組みを作りました。担当プロデューサーとは別のスタッフも必ずチェックをし、さらに機械にかけて検出することになりました。加えて担当部長がチェックをして責任を持って放送に出すという体制を整えました。3つ目は、『点滅等検出装置』の増設です。テレビ東京には現在3台の装置がありますが、新たに8台の装置をすでに発注し、関係部局に配備します。国際標準であるITU(国際電気通信連合)の基準に合致したソフトウェアを組み込んだ装置、(通称ハーディングマシン)を設備予定です。8台のマシーンが導入され次第、97年から使用している2台は廃棄します。
4つ目は、スタンバイセクションという最終チェック段階でも、目視でチェック出来る人員を増やすと同時に点滅等検出装置を設置する予定です。5つ目は、制作プロダクションへの協力要請です。各社にガイドライン遵守を呼びかけ、点滅等検出装置の購入も求めており、入口で逸脱映像を排除する体制を組みます。
今後二度と事故を起こさないような万全な体制をとるべく、作業を進めている最中です。
≪視聴率・新番組動向≫
2005年度は前年度比でほぼ横ばいでしたが、目標の数字には届いていないので不満足な結果となりました。数値目標『2007年度までに視聴率 GH 10% PT 9% 全日 5%を実現する』ために、思い切って今年度は史上最高規模の制作費(前年比7.7%)を投下して挑みます。番組を強化して、規模は小さくても最良最強のキー局という目標に向かって好循環を作り、前進していきたいと思っていま。2006年4月クールは弱い部分である月・火を中心に、PTで5本の新番組を投入し、まあまあのスタートを切っています。月~金18:30へ移行した新ベルト番組「スキバラ」も5%台が数回でるなど移行の効果があり、今後に期待できると思っています。手直しを加えながら健全なエンターテインメントという旗印を維持し、視聴率の目標を達成するよう全力をあげてやっていきます。経済番組が最近好調で、WBSやガイアも史上最高水準の数字で推移しいる中、「カンブリア宮殿」をスタートしました。村上龍さん小池栄子さんというユニークな司会やゲストなど内容的にも質の高いもので今後に期待を持っています。
≪スポーツ特番≫
常々申し上げているように、スポーツは「取れるものはとっていく」「メインターゲットは女性アスリート」という方針です。4月24日(月)に開幕した世界卓球2006では、4/26の放送では10.8%を取りました。個人戦と団体戦が交互に開催される世界卓球では今年は団体戦が行なわれているわけですが、前2回の団体戦で日本女子は銅メダルを獲得していますしいい成績を期待しています。世界卓球は2009年の大会を横浜市が誘致しているところでもあり、そのバックアップを含めてテレビ東京は全社を挙げて卓球ニッポンを応援しています。また5月14日(日)今回日本で初めて行なわれる団体戦形式の大会、フィギュアスケートジャパンオープン2006(さいたまスーパーアリーナ)を、スポーツイベントとして主催し、同日の夜8時より放送もいたします。日本チームは浅田真央選手・安藤美姫選手、高橋大輔選手、本田武史選手が出場します。また、荒川静香選手がエキシビジョンに出場、番組ではゲストとして登場します。4月9日に発売されたチケットは15000席が即日完売し、ファンの強い要請に応えて大会終了後の夜にガラ公演(エキシビジョン演技)を追加公演することになりました。このチケットは4月23日に発売され好調な売れ行きとなっています。他には東京ドームでの巨人戦(5/7・6/30)も含むプロ野球中継も始まります。サッカーのワールドカップも準決勝を含めて3試合を放送します。健全なエンターテインメントとしてのスポーツ番組にも力を入れていきます。
≪営業関連≫
決算報告前のサイレント期間ですので詳しい数字は申し上げられませんが、売上高については、特にスポットが伸びたことが大きく貢献して過去最高の売上げが見込まれ、2004年8月の東証一部上場をはさみ'3期連続の増収増益'を確保する見込みです。タイムとスポットの合計、及びスポット単体、さらに国内番組販売などで過去最高の売上げを達成しました。
≪事業関連≫
現在公開中の出資映画「子ぎつねヘレン」は3月18日以来順調な集客で、4/24までの動員は約140万人、興行収入は約16億円という「クイール」に迫るヒットとなっています。GW以降には出資映画も続々と公開されます。邦画では「間宮兄弟」、「テニスの王子様」など話題の映画が続き、夏には恒例の劇場版「ポケットモンスター」や「NARUTO」も公開予定です。今後も映画投資も積極的に行なっていくつもりです。
≪ワンセグについて≫
まだ統計の数字は出ていませんが好評なのではないかと思っています。サイマル放送ですから、データ放送でいかに特徴をだすかという試みをしています。通常のニュースや為替や天気といった非連動データ放送に加え「ガイアの夜明け」「いい旅・夢気分」「木曜洋画劇場」「ペット大集合ポチたま」では4月から番組連動データ放送をスタートしています。また「トリノオリンピック・女子スノーボード」の連動データ放送が好評でしたので「世界卓球2006」でも番組連動データ放送をおこなっています。試合経過や試合結果をリアルタイムでデータ放送したり、各ユーザーが応援メッセージも送ったり出来るようになっています。非連動データとしても毎日更新される「卓球クイズ」をはじめ試合方法・星取表・選手紹介などのメニューでこの一大イベントを盛り上げています。テレビ東京のプレゼンスをあげ、デジタルのよさをわかってもらう意味でもよいと思っています。