定例社長会見2006年5月

菅谷社長5月定例記者会見

≪「アニメーションなどの映像手法に関するガイドライン」経過報告など≫
最終報告を6月中旬には発表する方向です。
3月に発表した「セサミストリート」での事例発覚以後、放送と同時に、過去の映像の内容を分類し、分析する作業も並行して行っています。放送前に未然に気付き手直ししたものなど、一連の作業や、再発防止策の一環として発表した『点滅等検出装置』=いわゆるハーディングマシンの運転状況なども含めて、最終報告する予定ですが、今のところ、大きな問題がある映像はないと聞いています。

≪2006年度の業績見通しについて≫
おかげさまで05年度は上場を挟んで3期連続の増収増益でした。経営基盤も固まってきたので、新年度からは制作力強化のためテレビ東京史上最大の幅で制作費を増強しました。制作費を増やせば減益になるわけですが、それは覚悟の上です。個性・クオリティ・パワー路線を維持したままの番組力をあげていきたいと思っています。これから数年かけて、ゴールデン・プライムを中心にレギュラー番組の強化をして視聴率をあげることで、良循環を起こせば営業収入もついてくると思っています。「規模は小さくとも最良・最強のキー局」が目標ですから、そのための第一弾だと思っています。

≪視聴率動向≫
5/21(日)までの時点で、視聴率の平均はゴールデンが8.6%と、去年の同じ時期と比べて0.6ポイントプラス、プライム、全日も上昇しています。「世界卓球2006」や、「フィギュアジャパンオープン2006」など特番が高視聴率を獲得したことに加え、個々のレギュラー番組が着実に数字をあげている結果だと思っています。制作費の投入効果はこれからですが、意気込みの反映は出ていると思っています。新番組はもう少し上がっていいと思っていますが、まだ大きな手ごたえはありません。「ガイアの夜明け」も当初は大変苦労しましたが、いい番組として認知され好調です。新番組もこれからに期待したいと思います。

≪世界卓球選手権2006≫
先日、近藤監督、卓球協会の木村専務理事に来社いただき、銅メダルお祝い会を行ないました。そのとき、「卓球をこれだけ盛り上げてもらったのは初めて。応援に応えて銀・金を狙っていきたい」と言われました。卓球はやったことがない人がいないほどなじみのあるスポーツです。2009年の横浜開催も決定し、テレビ東京が単独放送権を持っています。福原愛というスターもいますし、この間北京オリンピックもありますので、卓球を盛り上げていきたいと思っています。

≪フィギュアジャパンオープン2006≫
今月14日のゴールデンに放送したこの大会は、番組しても高視聴率で、イベントとしても盛り上がりました。
さいたまスーパーアリーナには、放送した競技の観戦に1万7千人、夜のガラ公演には8千人が入場しました。日本スケート連盟の競技史上、かつてない規模ということです。
テレビ東京が取り組んだということは、事業としても映像としてもよかったと思っているので、できれば来年以降も続けたいと考えています。

≪野球中継に関して≫
今年は東京ドームの巨人戦を2本とり、5/7(日)19:00~21:24に放送した「プロ野球 巨人VSヤクルト」の視聴率は10.7%でした。わが社としてはよい視聴率だと思っています。次の巨人主催ゲームは6/30(金)の対阪神戦ですが、テレビ東京らしい放送をしたいと思っています。交流戦を含めて、巨人戦は6試合放送する予定ですので、期待しています。野球はやはり国民的スポーツですから、テレビ東京として取れるものはとっていくというスタンスは変えていません。

≪06年 FIFAワールドカップ サッカー・ドイツ大会に関して≫
1次リーグ第1試合を6/13(火)深夜にフランスVSスイス、ブラジルVSクロアチアの2試合放送します。7/5(水)には準決勝 生中継があるので、日本がベスト4まで入ってほしいと願っています。

≪事業関連≫
恒例のポケモン映画「ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ」は7/15(土)から。イベント「ポケモンジャングルツアーズ」は7/20(木)の名古屋を皮切りに全国4会場で開催します。
映画「劇場版NARUTO−ナルト−大興奮! みかづき島のアニマル騒動だってばよ」は8/5(土)から、イベント「忍者ドーム2006」は昨年同様東京ドームのプリズムホールで、7/29(土)から8/23(水)に開催します
また、昨年も好評だった「BLEACH」の声優を集めて催すイベントやロックミュージカル、アニメ以外の事業物件では、モーニング娘。などが出演する「リボンの騎士 ザ・ミュージカル」やマシューボーンの「シザーハンズ」「メトロポリタンオペラ」など、話題のイベントが続きます。

≪人事異動・組織変更について≫
ポイントは3点あります。
1点目は関係会社をも含めた制作力の強化です。「ヒト・モノ・カネ」を全面的に制作に投入しています。
2点目は、関連会社のTXBBを含め、IT関連事業を強化しようというものです。
3点目は新会社法への対応です。
特に制作力の強化に重きを置いており、ドラマ部をドラマ制作室にして、プロデューサーを役員にし、10月以降に連続ドラマを復活するのも目玉です。

≪竹中懇談会≫
先日の骨子案を見て、当初よりかなり放送界に理解いただけるようになったと感じています。ただ、まだ議論されているIPマルチキャストについて、無理をして導入することについてはナンセンスではないかと思っています。
国民のために何が一番いいかということを最優先に考えていただきたいと思っています。50年でつくったアナログのシステムに対して、8年でデジタル化をやろうというのは民放にとって極めて困難な仕事です。利益を生まない巨大投資であるだけに、地方局の一部には経費負担が大きく、債務超過のリスクを負うことによって映像に影響がでることが懸念され、財政支援を含めた官民一体となった対策が必要ではないでしょうか。
ただ、これらの議論の根底にはテレビに対する不信感があると思いますから、数々の不祥事に対する不信感の払拭と番組が大衆迎合的でありすぎるのを是正する二つの課題について、NHKを含めて目に見える形で自浄努力を続けていかなければならないと思っています。