定例社長会見

2007年3月29日

菅谷社長3月定例会見

≪視聴率動向≫
 1月クール第12週(3月25日現在)が経過した時点で、1月クール平均視聴率はGH8.3%(前年同期比 +0.4ポイント)、PT 7.8%(同 +0.3ポイント)、全日 3.8%(同 +0.1ポイント)でした。
また2006年度平均(3月25日現在)はGH 8.4%(前年同期比 +0.2ポイント)、PT 7.9% (同 +0.2ポイント)、全日3.8%(同 +0.1ポイント)でした。

 06年度は、「勝負の年」と位置付け、制作費を大幅に増やして「世界卓球2006」や「フィギュアスケートJAPAN OPEN 2006」などの大型イベントに全社をあげて取り組んだほか、GHで6年ぶりに連続ドラマを復活させるなど様々なチャレンジをしました。

 その成果としての視聴率は、HUTの下落傾向が続く中、在京キー局で唯一3部門とも前年の実績を上回りました。今年度は、あと1週間残っていますが、このままの数値であれば、全日視聴率は開局以来最高、PT視聴率は過去最高タイとなります。またGHは歴代5位タイです。

≪4月改編≫
 4月の改編率は、GH9.5%、PT8.2%、全日13.9%です。主な改編は、金曜20:00の「逃亡者 おりん」を「よろずや平四郎 活人剣」に、また日曜12:24の「Ya-Ya-yah」を土曜18:30に枠移行したことです。

 改編率は、06年度4月クール、10月クールと比べると小幅ですが、視聴率が上昇基調に乗っている番組が多く、入れ替えを最小限に抑え、定着化による視聴率向上を目指します。
 07年度も今年度に引き続き、制作力の強化に経営資源を集中し、全社目標の達成にチャレンジしていきます。

 「逃亡者おりん」は、最終回2時間スペシャルの視聴率が2ケタの10.1%となり、21回平均で8.4%と健闘しました。6年ぶりの連続ドラマ復活、ほぼ新人の主役抜擢でしたが、今後につながる貴重な経験となったと思います。4月からの「よろずや平四郎 活人剣」には「おりん」を超える視聴率を期待しています。

≪スポーツ≫
 スポーツでは、テレビ東京は女子アスリートを中心に応援しています。07年度はこうした取り組みをさらに一歩進め、番組内に女性ならでは視点や女性ならではの観察力に基づく分析を積極的に織り込んでいきたいと考えています。

 土曜、日曜の夜のスポーツニュースのキャスターに眞鍋かをりさんをお迎えし、大橋未歩アナウンサーとのダブルMC体制に切り替えます。番組タイトルも、従来の「スポーツ魂」から「メガスポ!」="めがみ(女神)のスポーツ"に変更します。
 また、平日のスポーツニュースも女性アナウンサー5人の日替わりMCで臨みます。

 特番では、フィギュアスケート、卓球、柔道、そしてゴルフを中心に女子アスリートの活躍に焦点を当てていきたいと思います。
 4/29 (日)放送の「フィギュアスケートJAPAN OPEN 2007」は、昨年に続き2回目の取り組みとなる日・米・欧3地域対抗の団体戦です。昨年はトリノオリンピックで荒川選手が金メダルをとった後の開催で視聴率は14.5%でした。今年は、先の世界選手権で安藤選手が金メダル、浅田選手が銀メダルとった流れの中での開催です。今年はどの程度の視聴率になるのか、楽しみにしています。
 プロ野球のジャイアンツ戦についてはいまのところ8ゲームを予定しています。

≪2月セールス状況について≫
 2月の営業状況はタイムが昨年のトリノオリンピックの反動で減少し、前年同月比3.6%マイナスとなりましたが、スポットが前年同月比6.3%増となりました。

 昨年4月からのスポットの累計は、金額ベースでは昨年実績を下回っていますが、3月も比較的好調なようで、06年度は東京地区の平均を上回る見通しです。背景には、微増ながらテレビ東京の視聴率が上向いていることがあります。

≪06年度の事業関連総括≫
 IT事業分野は、携帯電話向けのビジネスを中心に展開しているTXBBは好調を持続したものの、テレビ東京本体で取り組んでいるインターネット向け事業は、需要が弱い上に権利や技術的な問題などがあり、スローペースでした。しかし、全体的にはほぼ計画通り推移しました。

 とりわけ、番組との連動で取り組んだ「フィギュアスケートJAPAN OPEN」が成功し、毎年主催できるメドが立ったことは大きな実績と認識しています。

≪07年度の事業関連展望≫
 07年度は「デジタルコンテンツ事業の推進と基盤強化」を「制作力の強化」と並ぶ重要な課題と位置づけ、取り組みを本格化します。

 旅・グルメサイト、ゴルフサイト、既に稼動している「あにてれ」と合わせ、テレビ東京ならではのデジタルコンテンツ事業を構築し、中長期的な放送外収入の基礎を築いていく考えです。

≪視聴者の信頼を損ねる番組の再発防止策について≫
 1/6(日)に放送した「今年こそキレイになってやる!正月太り解消大作戦」で、不適切な映像の使用がありました。テレビ東京では視聴者の信頼を損ねる番組の再発防止に努めてきましたが、取り組みが不十分だったと言わざるを得ません。このため、「番組制作ハンドブック」は、より厳しく書き換えました。

 改訂のポイントは以下の通りです。
 1点目は、これまで現場の自主性に判断を委ねて「ねつ造・歪曲はしないよう十分注意する」としていた表現を「絶対してはならない」と厳しく書き換えました。

 2点目は、「パカパカ」の問題と同様に、テレビ東京がきちんと点検し放送するために、制作会社等に対して納入期限の順守と事前の点検を求め項目を書き加えました。

 次に、医療・健康・食品の安全・実験番組に関して、これまで通りに企画段階で専門家の監修を受けることに加え収録・編集が終わって納品される前の段階でも必ず専門家の監修を受けることと2段階のチェックを行うこととしました。

 さらに、番組プロデューサーが制作過程を点検するチェックシートを新設し、上司の承認を得るという具体的なチェック要領も書き加えました。

 また、こうした番組の内容をプロデューサーとは別にチェックする新たな組織も作ることも盛り込みます。
こうした再発防止策は、3/20(火)の取締役会で報告、承認を得ました。

 ただ、ルールを作っても実行しないと意味がないので、社内研修はもとより制作会社のスタッフを集めての研修会も開きました。現場のディレクターを中心に今後も定期的に研修会は開いていきます。

 つまり、チェックにお金と時間をかけて点検を行い、少しでも疑わしいものについては放送しないということです。

≪「発掘!あるある大辞典?」の一連の問題について≫
 関西テレビの民放連の除名処分は妥当な判断だと思います。妥当と思う根拠は、ねつ造の規模が16ヵ所と多いこと、長期間にわたり繰り返し行われていたこと、影響の大きな全国向けの放送であったこと、疑惑発覚後の対応が後手に回り、1局の問題にとどまらず、放送界全体に対する視聴者の信頼を損なったこと、以上の4点です。

 ねつ造ややらせは行わないことが第一ですが、疑惑が生じたら速やかに自ら調査を行い、積極的に事実関係を公表することが重要だと思います。

 放送責任は発注番組であろうと購入番組であろうと、放送した以上、その局が全責任を負うべきです。その意味でフジテレビは視聴者への説明責任を十分果たしていないと考えています。大問題を起こした番組のキー局であり民放トップ局ですから、自浄能力とリーダーシップを発揮していただきたいと思います。

≪放送法の改正について≫
 まずは、言論や表現の自由に対する行政の介入と取られかねない動きは、容認できないという大原則があります。

 また、総務大臣に全ての番組について事実でない報道かねつ造か等をご判断頂くのは物理的にも無理がありますし、電波監理審議会に今回の関西テレビのケースにおける調査委員会のような役割を求めるのは現実的ではないと思います。

 ねつ造などの行為を行えば視聴者の信頼を損なう上に、広告主もつかなくなるなど社会的な制裁は十分に受けます。このことも十分に考慮すべき点だと思います。

 民放連、BPO、各局でのそれぞれの取り組み、自の努力を見守って頂きたいと思います。

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