定例社長会見2012年2月

島田社長2月定例会見

<『鈴木先生』の映画化について>
2011年4月クールに放送したドラマ『鈴木先生』の映画化が決まりました。視聴率は平均2.1%と月曜22時のドラマで最も低い数字でしたが、かなり手ごたえを感じた作品でした。
"社会派ドラマ"と銘打ったこのドラマ枠は、社会の深層に眠っている問題を取り上げ、議論を呼び起こしたいという狙いがありました。『鈴木先生』は、先生も悩み多き一人の人間としてとらえ、生の人間が教室の中で生徒たちとどうぶつかり合うかを通して、彼自身の成長の軌跡を描いたドラマだと思っています。
その『鈴木先生』の映画化が、この度、各方面からの支持を得て、本決まりになりました。視聴率こそ苦戦を強いられましたが、「2011年日本民間放送連盟賞 テレビドラマ番組」で最優秀賞を受賞するなど、内容的には自信のある作品です。是非、スクリーンで巻き返しを図りたいと思っています。今度は映画というスタイルを通して、我々が訴えたかったことを皆さんに見てもらい、いろいろな考え方をぶつけていただきたい。それがビジネスにつながれば、こんなに嬉しいことはありません。主演はドラマと同じ長谷川博己さんです。

(井澤昌平取締役)
『鈴木先生』は、作品の質については間違いありません。動画配信やDVD販売が、月曜22時のドラマ枠で初めてリクープしたということもあり、ビジネス的にも成り立つ作品だと考えています。
実は、ドラマのクランクアップの際、「映画化したいね」といったスタッフの盛り上がりがあり、その熱意をなんとか実現したいと模索していました。ドラマの『鈴木先生』を見て"鈴木先生中毒"になった、そんなコアターゲットに見ていただければと、小規模公開で今年中の公開を予定しています。主演の長谷川博己さんも旬な俳優さんですので、是非成功させたいと思っています。

<編成関連>
1月クールは、第7週終了時(1月2日~2月19日)で、GH6.7%(前年比+0.5ポイント)、PT6.2%(同+0.4ポイント)、全日2.9%(同+0.2ポイント)と、去年の10月改編の流れを継いで上昇傾向です。テレビ東京が主とする視聴者層に向け、きちっとした番組を作り直そうと10月にスタートした『木曜8時のコンサート~名曲!にっぽんの歌~』や『水曜ミステリー9』も健闘しています。また最近は、経済報道番組でも『ワールドビジネスサテライト』『ガイアの夜明け』の視聴率が少しずつ上昇しています。局の一種のカラーを形成している番組が、広く見られるようになったことは、有難く、非常に嬉しいことだと思っています。

こうした視聴率上昇を支えている番組のひとつ『いい旅・夢気分』が、3月21日(水)に放送1200回を迎えます。1986年4月16日の番組スタート以来、四半世紀にわたって当社を支えてくれた長寿番組であり、改めてこの1200回をきっかけとして、内容の充実に励みたいと思います。1200回目にあたる3月21日(水)は3時間スペシャルで放送します。
4月には、『ガイアの夜明け』が放送10周年を迎えます。"10周年記念の大型スペシャル"を皮切りに、1年間にわたって、10周年企画をラインナップしていく予定です。

4月編成は、さほど大きな改編にはなりませんが、少し苦戦ぎみの月曜GHをテコ入れします。現在は、2時間枠の『月曜プレミア!』を編成していますが、これを1時間枠に分割。20:00~20:54で『主治医が見つかる診療所』を復活させ、20:54~21:54で『完全犯罪ミステリー(仮)』をレギュラー化します。それぞれ特番では手ごたえをつかんでいますので、今の流れをさらに加速させてくれると期待しています。
また、「ドラマ24」の4月クールは、『クローバー』をお届けします。

Q.月曜GH改編の狙いは
A.現行の2時間枠は視聴習慣の波が激しく、いろいろな番組を試してきた結果、このような改編になりました。
『主治医が見つかる診療所』については、ご承知の通り、2010年11月8日の放送に対して、BPO放送倫理検証委員会から「意見」をいただいた番組です。そのため、番組の作り方、内容の審査、チェック体制の万全を期し、再発防止体制がきちっとするまではレギュラー化を見合わせてきました。この度の再スタートにあたり、スタッフ一同、改めて気を引き締め直し、番組制作に臨みます。
『完全犯罪ミステリー(仮)』は、一種の人間ドラマだと受け止めています。特番での視聴率もまずまずでしたので、さらに番組構成を工夫し、1時間のレギュラー番組として、しっかり見ていただける番組に仕上げたいと思います。

<営業関連>
1月は、タイムが前年同期比+3.1%、スポットは同+4.4%、タイム・スポットの合計で同+3.4%と、順調に推移しています。2月の数字の伸びは少し鈍くなっていますが、先日の第3四半期決算で上方修正した年間見通しの線上に乗っており、来年度、この勢いをさらに伸ばしていきたいところです。
また、スポットでは、電通と共に取り組んでいる恒例の「Friend-Ship Project」第9弾を、3月31日(土)12:30~14:23に放送します。スタート当初は、CM枠を使った短編インフォマーシャルでしたが、回を重ねるごとにその作品性が増し、今回は「本編90分のコラボレーションドラマ」として、枠を大幅に拡大することになりました。セブン-イレブン・ジャパン、LIXIL、ロッテの3社にご協賛をいただき、「出会い」をコンセプトに番組をお送りします。

<事業関連>
(井澤昌平取締役)
事業局からは、主催イベント「D1グランプリ TOKYO DRIFT in お台場2012」をご紹介します。
4月14日(土)・15日(日)にお台場特設会場で開催するイベントで、2008年の初開催から今回で5回目を迎えます。日本で生まれたドリフト競技は、全世界35ヵ国で競技化されているため、このイベントは、日本で行われるドリフト競技の最高峰として、世界的にも注目されています。
毎年、「音楽コンサートとドリフト」「ダンスパフォーマンスとドリフト」「アニメキャラクターとドリフト」など様々なコラボレーションを行っており、今回は「日光江戸村」と「ドリフトカー」がコラボする「ドリフト忍者ショー(仮)」を初披露する予定。東京ゲートブリッジの開通で、さらなる話題性と集客に期待しています。

<コンテンツビジネス関連>
(井澤昌平取締役)
コンテンツビジネス局からは、ソーシャルメディアの現状報告です。
現時点のフェイスブック公式ページ開設番組数は14で、最も早く(2011年1月~)開始した『ワールドビジネスサテライト』は、現在、登録者数14万人を突破しました。放送と連動することでファン数を増やしており、他局にも引けを取らない数だと思います。
ツイッターについても、公式アカウント実施番組が50前後あります。こちらも、私たちが得意とする経済報道番組『カンブリア宮殿』や『ワールドビジネスサテライト』が、フォロワー数上位に来ています。
こうして集まっていただいた方々を、なんとかマネタイズできないかと現在模索中。クチコミによるDVD顧客拡大など、ソーシャルコマースの可能性を探っているところです。

Q.フェイスブックを活用しやすい番組は
A.双方向性が効きやすいため、生放送の番組が人気のようです。

Q.ソーシャルコマースの具体的な仕組みは
A.現段階では、『勇者ヨシヒコと魔王の城』などのフェイスブックページから、DVDが購入できる外部サイトに飛んでいく仕組みになっています。いずれは内部でマネタイズができないかを検討しているところです。

<アニメ関連>
(田村明彦取締役)
現在、木曜19:30から放送している『NARUTO‐ナルト- 疾風伝』は、今年10月に放送10周年を迎えます。この4月からは、火曜18:00に新番組『NARUTO‐ナルト‐SD ロック・リーの青春フルパワー忍伝』がスタートし、週2本の『NARUTO』放送で10周年を盛り上げます。
新番組の原作は、集英社「最強ジャンプ」連載中で、小学校低学年に人気の「ロック・リーの青春フルパワー忍伝」。低学年向けの火曜日、そして高学年向けの木曜日と、週2本の『NARUTO』を放送することで視聴者の厚みを増し、全体の視聴者層の拡大を狙います。

Q.『ロック・リーの青春フルパワー忍伝』も中国で即日配信を行うのか
A. 検討しているところです。

Q.中国における違法動画対策の成果は
A.中国の動画配信サイト「土豆」(Tudou)からは、かなり違法投稿動画が減ったと報告を受けています。月間5000万ビューだったものが約3倍に増え、それとともに違法投稿のアップが少なくなったということです。

<その他>
Q.首都直下型地震への備えは
A.(島田昌幸社長)
その想定で準備をしているところです。仮に本社ビルが使用できなくなった場合、どうやって放送を続けるか。日経CNBCのスタジオを借りることや、テレビ大阪を発局にすることも想定しながら、施策を練っている最中です。いざというときに、どれくらいの従業員が徒歩で集まることができるのか、そういったことも全部洗い出し、放送事業の継続ができる体制を改めて見直しています。

Q.震災関連番組の放送にともない、映像の使い方や視聴者に配慮している点は
A.3月4日(日)に放送する『大震災から1年・ドラマ特別企画「明日をあきらめない...がれきの中の新聞社」~河北新報のいちばん長い日~』は、最大の救援物資である新聞を、新聞社がどうやって配るかがキーワードです。3月5日(月)から5日連続で特集を組む『NEWSアンサー 震災1年の東北被災3県を北上!5日連続で生中継』は、復興に立ち上がっている方々を中心に報じ、3月11日(日)当日に放送する『会いたい人がいる!田舎に泊まろう!3・11スペシャル』も、萩本欽一さんなどが、かつてお世話になった被災地の方に会いに行き、触れ合いを描くという番組です。
このように、当社の震災関連番組は、当時の映像をそのまま使用するケースは少ないと思っています。むしろ、復興に前向きに取り組んでいる姿、苦労している姿を捉えることが中心になっていくのではないでしょうか。

※(補足:放送予定の震災関連番組)=広報・IR部
■『大震災から1年・ドラマ特別企画
 「明日をあきらめない...がれきの中の新聞社」~河北新報のいちばん長い日~』
  【テレビ東京系】3月 4日(日)19:54~21:48
  【BSジャパン】3月11日(日)21:00~22:55
■『NEWSアンサー 震災1年の東北被災3県を北上!5日連続で生中継』
  【テレビ東京系 /BSジャパン】3月 5日(月)~9日(金)16:52~17:20
■『ガイアの夜明け 復興への道』
  【テレビ東京系】3月 6日(火)22:00~23:24
  【BSジャパン】3月10日(土)20:00~20:54
■『ここから始まる ~冬来たりなば春遠からじ~(仮)』
  【テレビ東京】3月 10日(土)12:30~13:23
■『会いたい人がいる!田舎に泊まろう!3・11スペシャル』
  【テレビ東京系】3月 11日(日)19:54~21:48

Q.『太一×ケンタロウ 男子ごはん』について
A.ケンタロウさんに早く健康を取り戻していただき、番組に復帰してもらいたいと思っています。
2月26日(日)放送分までは、収録日テロップを入れて収録済のものを放送。3月以降は、過去に放送したものや、ケンタロウさんと親交のある方々に番組をお手伝いしてもらうことも検討し、番組を継続します。早くケンタロウさんに帰ってきていただきたい。その"舞台装置"をきちっと守り、ケンタロウさんに帰ってきてもらう。そういうつもりでいます。


≪会見者≫
代表取締役社長 島田 昌幸
常務取締役 コンテンツ契約局、編成局、メディア・アーカイブセンター、制作局、ドラマ制作室担当
辻 幹男
常務取締役 経営戦略局、広報局、新規事業推進室担当 三宅 誠一
取締役 コンテンツビジネス局、事業局、ビジネス管理部担当 井澤 昌平
取締役 営業局担当補佐 兼 アニメ局担当 田村 明彦
編成局長 井上 康
広報局長 狐﨑 浩子
広報局次長兼広報・IR部長 澤田 寛人