ゲームセンターワタナベ 営業日誌

営業日誌#2

1984年×月某日(初冬)

いやーーーいやいやいやー、ビックリするな。親御さんが店に来ると。キッドのおやじさん、パッと見カタブツだけど、いいおやじさんじゃないか! おれも、レイジと本気でぶつかってみるかな……。対決か……。何がいいかな……。『スペースインベーダー』ならおれも負けないんだがな……。最近のゲームはなんだか複雑になっちまって、オッサンには辛いよな。ボタンなんか1個で十分だよ。

ま、おれのコレクションをコソコソ隠れて見てるようじゃまだまだ対決の時は先みたいだな!

あ……でも急に対決を申し込まれて負けたら悔しいもんな。こっそり練習しておくか。

えーとまずは『空手道』……。なんだこりゃ、レバーが2本あるだけじゃねえか! ボタンはどうしたボタンは! ずいぶん難しいゲームだな……。次! 『パックランド』? おう、『パックマン』の続編か! これならおれも……レバーがないじゃん……。ボタンしかねえよ! 最近のゲームは極端だなァ……!

じゃあこれだ。『ドルアーガの塔』か……これはキッドが一所懸命やってたヤツだな。知ってるぜ? ワタナベの攻略ノートを見れば楽勝じゃん! なになに……「グリーンスライムを3匹殺す」……? そうか……。うん……まあ、これはキッドに任せよう。

あとは『1942』か。これなら大丈夫だ。やっぱりね、こういうのでいいんだよ。ちょっと、最近のゲームセンターは難しくなりすぎてるんじゃないかい?

しかしまあなんだ、風営法ってヤツだの、ファミコンってヤツだの、ゲームセンターがよかった時代はほんの一瞬だったなァ……。24時間営業ができないってなると、売上半分じゃねえか。キッドたちはギリギリ6時以降も入れるが、ほかの子たちの行き場がなくなっちまう。こんなにいい子ばっかりしか来てねえのに、なぁにが不良の温床だ。そりゃあカツアゲのひとつやふたつはあるかもしれねえが、カワイイもんだろ。ゲームセンターには行かずに家でファミコンでもやってなさいってか? 冗談じゃないよ、こちとら何十万も出してゲーム買って……いや、ローンだが、買ってるのに、5千円そこらで家で遊ばれちゃたまったもんじゃない! 何か、新しいビジネスを考えないとな!

GAME

  • 【画像】パックランド
    『パックランド』 ナムコ(現バンダイナムコゲームス) 1984年8月稼働開始

    『パックマン』の続編。レバーなし、ボタンが3つだけのコントロールパネルに困惑する人多数だが、ジャンプと左右移動が割り振られており、このため繊細なダッシュ、ジャンプのコントロールを実現していた。

    迷子のフェアリーをフェアリーランドまで届ける、という内容の横スクロールアクションゲーム。このジャンルでは『スーパーマリオブラザーズ』が最も有名だが、かの『スーパーマリオ』よりも1年以上早く開発されていた。大きなキャラクター、綺麗なグラフィックとサウンドは唯一無二の存在だった。翌年発売されたファミコン版とは基本的なルールは同じだが、味付けがかなり違うものなので、ファミコン版しか触ったことがない方にはぜひ。

    ナムコアーケード(外部サイト)
    対応機種:iOS
  • 【画像】ドルアーガの塔
    『ドルアーガの塔』 ナムコ(現バンダイナムコゲームス) 1984年7月稼働開始

    今では『ゼビウス』と並ぶ遠藤雅伸氏の代表作である『ドルアーガの塔』だが、大半の人には「?」というゲームであった。その後、『マイコンBASICマガジン』などで宝の出し方が公開され、多くの人が遊び方を理解できるようになり、さらに、ファミコン版(1985年8月)がリリースされ、攻略本が発売されたことにより、ようやく一般の人でも60階にチャレンジできるような環境が整った。いまではインターネットにとって変わられかけている攻略本文化が花咲いたのもこの頃から。

    宝箱を出さないと先に進めない、アクション要素もそれなりの腕を要求される……と、素人お断りだったアーケード版も、劇中でキッドが語るように「情報の共有」と、ファミコン版で「無限にコンティニューできる」というところまで敷居を下げて、大衆化されたのである。その一方で、今ほどゲームの情報が手に入らなかった時代においては、「裏ワザ探し」や「マニアによる格付け」もヒットの要因だったはず。ヒットするゲームには、その時代にあった味付けが必要なのである。

    バーチャルコンソールアーケード(外部サイト)
    対応機種:Wii
  • 【画像】ポールポジションII
    『ポールポジションII』 ナムコ(現バンダイナムコゲームス) 1984年7月稼働開始

    ナムコ初の大型筐体を使ったビデオゲームであり、初の(ビデオ)レースゲーム。『II』というだけあって、1コースしか選べない『I』も1982年に発売されている(『II』では4コース)。ハードウェア的にもCPUが大小あわせて7個搭載されたモンスターマシンだった。

    劇中でキッドが「リアビューは苦手なんだ」と語っているとおり、自車を背後から見た視点、後方視点のレイアウトの代表作と言える。細かいことを言うと1984年の時点で「リアビュー」という呼び方はあったのか? という話になってしまうが、じゃあ「後ろからみた視点のレースゲームは苦手なんです」というセリフにするのもなんだかゴロが悪いので「リアビュー」とさせていただいている。ドラマですから!

    しかしこの頃のレースゲームは「接触=爆発」というアツい仕様になっている。レースゲームにおけるクラッシュ表現は2000年代に近づくほど落ち着いた表現になっていく。(最近はまた少し壊れるようになってきている)。

    ナムコミュージアム バーチャルアーケード(外部サイト)
    対応機種:Xbox360
  • 【画像】1942
    『1942』 カプコン 1984年12月稼働

    単純明快な縦スクロールシューティングゲーム。ショットと回避行動の宙返りの2ボタンを採用。赤い編隊を倒せばパワーアップが登場する。カプコンにおいては意外にも1984年はアーケードデビューイヤーであり、立て続けに『バルガス』、『ソンソン』、『ひげ丸』とリリースしたのちの作品である。第一弾のシューティング『バルガス』にルールは近いが、より洗練され、難易度調整も「最初の数分は遊ばせてくれる難易度」だったために、長くゲームセンターに置かれることとなった。のちに『19』シリーズとして5作品がリリースされる看板シリーズのひとつ。

    カプコン アーケード キャビネット -レトロゲームコレクション-(外部サイト)
    対応機種:PS3/Xbox360
    バーチャルコンソール アーケード(外部サイト)
    対応機種:Wii
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