ゲームセンターワタナベ 営業日誌

営業日誌#6

1990年冬

もうダメだ。ゲームセンターワタナベはおしまいだ! 何って、あれだよ! キッドが持ってきたアレ、スーパーファミコン? こんなもの発売されてしまったら、ゲームセンターの立場がないっての! キッドもなんだよあいつ、発売日に持ち込んで置きっぱなし。金持ちんとこの子は適当だなァ! そういや、キッドのおやじさん、外交官とか貿易商とかいってたっけ……なんだっけ、忘れちゃったけど、元気にやってるかなァ……。

あんときはあいつらも毛の生えそろってない学生だったけど、今じゃもう大学生だもんな。女っけはまだまだないが、もうすぐ就職だ。キッドはいいとして、うちの礼治は……なんだこれ、企業からの手紙じゃん! こんなもんゴミ箱に捨てとくなよな……。どれどれ……不採用通知……あーやっぱりなーうちの礼治じゃ難しいかー。これは……書き損じた履歴書か。こっちもダメだな……。こんなに趣味書いてたら信用できねえだろうよ!

まあいいや、ちょっと、こっそり、触ってみるか……。ボタン! ボタンが多い! どれがジャンプだ! 使わないボタンが多いな! ルイージとレイジって似てるな! 画面はきれいだしキャラクターも大きい! 音もファミコンとは違うな! ううむ、いよいよゲームセンターも無理な時代になってきたのかな……。インベーダーのときに始めた仲間はみんなとっくにやめちゃってるしな……。80年代後半は調子よかったけど、最近は『ファイナルファイト』みたいなやつか、『グラディウスIII』みたいに難しいやつばっかりなんだよな……。この『U.S.ネイビー』ってやつはまあまあ簡単で遊べるけど、『雷電』は難しい。難しいけど、サラリーマンがよくやってるのを見かけるな。シューティングばっかりだ……。アクションだと『マーベルランド』ってのが見た目は簡単そうだし、ボタンも少ないんだけど、難しいんだよ。子供とかがやろうとするんだけど、どうしていいかわかんないみたいだ。

なんだか、メーカーさんも、迷走してんのかな。誰もが楽しいゲームってなかなかないもんなんだな。複雑なゲームはキッドみたいなのが喜んで遊ぶけど、あいつらしかやらないから稼ぎが悪い。簡単そうなゲームは逆にキッドみたいなのが遊ばない。難しいゲームはどんどん難しくなっていっちゃってて、初心者お断りだよ。

おれとしては『スペースインベーダー』からはじまったこの店だから、昔ながらのシューティングとアクションでやっていきたいんだけどな……。いまのシューティングは難しすぎるよ。ゲームはもう、家で遊ぶ時代になっちゃったのかねえ……。『パックマン』や『ゼビウス』の時代が懐かしいねえ。

GAME

  • 【画像】ロックマン3 Dr.ワイリーの最期!?
    『ロックマン3 Dr.ワイリーの最期!?』 カプコン 1990年9月28日発売

    今やすっかりおなじみ、今年で26周年を迎えるファミコンを代表するアクションゲームの3作目。新アクションとしてスライディングが追加されたほか、メニューなどの改善を行ない、過去2作よりも遊びやすくなっている。ちなみにファミコン時代の『ロックマン』シリーズは『6』まで発売されており、この『3』だけが『2』から2年弱のブランクを経て9月に発売された例外で、ほかのシリーズは大体クリスマス商戦にあわせて毎年発売されている。なお、国内でリリースされているシリーズものの中で、『ロックマン』は100本以上のシリーズを持つ点も覚えておきたい。数え方にもよるが、100本以上のシリーズが発売されているソフトは少ない。本家シリーズが『10』を最後にご無沙汰となっているが、今後も末永く遊びたい、愛されるシリーズである。

    ゲームアーカイブス(PlayStation版)(外部サイト)
    対応機種:PS3/PSP/PSV
    バーチャルコンソール(ファミコン版)(外部サイト)
    対応機種:Wii
    バーチャルコンソール(ファミコン版)(外部サイト)
    対応機種:ニンテンドー3DS
  • 【画像】スーパーマリオワールド
    『スーパーマリオワールド』 任天堂 1990年11月21日発売

    新ハードには「旧ハードに比べてどれだけすごくなったか?」をわかりやすく示すソフトが必要である……かどうかは定かではないが、『スーパーマリオブラザーズ』の続編を本体同時発売に持ってきたおかげで、礼治や雅史にもどれくらいスーパーか、が伝わっている。ゲームの内容自体は『スーパーマリオブラザーズ3』の進化版の域を出ないデザインではある(実際、途中までテレビCMは『スーパーマリオブラザーズ4』として放送されていた)ものの、画面全体を覆いつくして飛来する「キラー」や画面遷移時のモザイク演出、美しい音楽など、よく知っている『スーパーマリオ』をプレイすればスーパーファミコンの新機能がわかる、というのは美しい流れだった。

    バーチャルコンソール(スーパーファミコン版)(外部サイト)
    対応機種:Wii U
  • 【画像】スーパーマリオブラザーズ
    『スーパーマリオブラザーズ』 任天堂 1985年9月13日発売

    誰もが知ってる『スーパーマリオブラザーズ』。発売後28年が経過した今もなお続編が出ている「キング・オブ・ゲーム」だ。主人公マリオが魔王クッパにさらわれたピーチ姫を助けに行く、横スクロールのアクション・ゲーム。ちなみに販売本数は世界でなんと4000万本。これは世界でもっとも売れたアクションゲームであり、もっとも売れたファミコン用ソフトでもある。日本国内では681万本(Wikipediaより)となっている。『ドラゴンクエスト』が、多くの日本人にとって初めてかつお手本となるRPGだったように、多くの人にはこの『スーパーマリオブラザーズ』こそがお手本となる横スクロールアクション・ゲームとなったのではないだろうか。
     劇中ではスーパーファミコンを隠されてしまった高野が場つなぎとして生プレイを披露するが、設定年度は1990年なので、このときすでに発売から5年が経過している。発売して間もないスーパーファミコンで『スーパーマリオワールド』を見せる……という触れ込みで来てみたらファミコンだった、では客席から野次のひとつもとぶことであろう。

    バーチャルコンソール(ファミコン版)(外部サイト)
    対応機種:Wii U
  • 『ストライダー飛竜 メガドライブ』 セガ 1990年9月29日発売

    セガのゲーム機・メガドライブ用に発売されたアクションゲーム。もともとはカプコン製のアーケードゲームだが、メガドライブ版はセガが販売していた。大きなキャラクターが画面内を縦横無尽に飛び回り、時には壁に張り付き、時には天井を歩きつつ、バッタバッタと敵を斬る。全5面、最終面に待つグランドマスターを倒すことが目的。
     劇中で高野が「メガドライブの『ストライダー飛竜』、あれひっさびさにハマちゃった」と、およそファッション誌の新人編集者のセリフとは思えないことを口走るシーンがある。第六話の設定時期はスーパーファミコン発売直後からの数か月であることを考えると、9月にリリースされた『飛竜』をすでに遊んでいて、スーパーファミコンを発売日にゲットできていないことを考えると高野はセガ好きだった可能性があるが、それはまた別の機会に。

    バーチャルコンソール(メガドライブ版)(外部サイト)
    対応機種:Wii
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