定例社長会見2009年1月
<2009年の抱負>
100年に1度と言われる厳しい経済状況の中で新しい年を迎えましたが、厳しい厳しいということを少し言い過ぎているかもしれません。業績の降下幅は、バブル崩壊後の方が大きかったわけですから。厳しい中で、新しい展望をどう切り開くかということが大事だと思います。
今期の業績見通しを去年の11月に下方修正しました。最終赤字にならざるをえないということで、非常に厳しい状態を迎えていますが、幹部社員には、とにかくこの状況を厳しく見つめ直せ、仕事のやり方についてもう一度点検し直してくれ、危機意識をもっと持ってくれ、ということを申し上げています。こういうときこそ部下が伸び伸びと自由にやれるように環境を作ってくれ、それが幹部の仕事であるとお願いしています。
私たちは今年開局45周年という節目の年を迎えます。開局50年、その先をどう生き残っていくか展望する大切な年だと思います。2011年7月に控えている完全デジタル化への最終コーナーにも差し掛かっています。完全デジタル化時代に向かって、より面白い媒体としてテレビを再生させることが私たちの仕事ですので、厳しい情勢ではありますが、それに向かって大いに汗をかかなければならないと思っています。厳しさは厳しさとして、将来の展望をどうやって切り開けるか。それが経営に携わるものとしての責任だと思っています。
<「地デジ推進」および「デジタル7chキャンペーン」について>
2月は在京民放キー局の地デジ推進担当月になりますので、番組を通して地デジ推進を多彩に展開していきたいと思っています。
原則として2月1日~28日の全番組(15分以下の番組を除く)で、地デジ推進の告知テロップを表示します。また、企画等に地デジの情報や話題を盛り込み、番組に応じて工夫を凝らしていきたいと思います。『開運!なんでも鑑定団』『やりすぎコージー』『所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!』『たけしの誰でもピカソ』等、ゴールデンタイムの番組の中で、デジタルの話題を扱います。また、デジタルの特性を活かして、連動データ放送や16:9の画面を活かした仕掛けを行います。アニメでもストーリーの中に地デジの話題を盛り込んだり、登場キャラクターが地デジについて解説をしたり、Lドラ『サギ師リリ子』では、セリフに地デジの話題を織り込む予定です。
あわせて「デジタル7chキャンペーン」も昨年7月に続き実施します。この2月を「デジタル7chキャンペーン強化月間」と位置づけ、認知度をさらに高めていきたいと思っています。
昨年7月に放送した『それいけ!7ちゃん』の第2段をこの2月も放送します。
「7チャンCM」もリニューアルし、2月1日から新しいシリーズの放送を始めます。この新シリーズでは、一般の視聴者の方に地デジ7チャンの顔として出演していただきますが、何名かの有名人の方が"隠れキャラ"として登場します。第一弾は青山テルマさん、ケロロ軍曹です。"隠れキャラ"は、随時増やしていく予定ですのでご期待ください。また現在、4月から放送する「春バージョン」の出演者を公募しているところです。7名の方に出演していただきたいと考えています。
「デジタル7chキャンペーン」の最新情報は、テレビ東京公式ホームページ内『デジタル7chキャンペーンサイト』でご覧になれます。テレビ東京の公式モバイルサイト「てれともばいる」内の『アナウンサールーム』では、アナウンサーによる「7」に絡めた着信ボイスの配信を予定。電話の保留音には、地上デジタル大使の森本智子アナウンサーによる地デジ促進のメッセージを流します。ご期待ください。
民放のアナログマークが大きいのではないかという問い合わせが視聴者から届いています。確かにNHKより大きいサイズですが、効果的だと思います。問い合わせをいただくこと事態、認知度アップの効果だと受け止めています。お気づきの方は、ぜひデジタル対応していただきたいと思います。
<編成関連>
視聴率は大変苦戦をしているところです。
10月クール(9月29日~12月28日)までの視聴率実績は、ゴールデンタイムが7.7%(前年比-0.5ポイント)、プライムタイムが7.3%(同-0.5ポイント)、全日3.4%(同-0.3ポイント)です。すべて前年同期を下回りました。
年末年始(12月31日~1月3日)も苦戦しました。ゴールデンタイムが6.3%(前年比-0.9ポイント)、プライムタイムが6.1%(同-1.2ポイント)、全日4.3%(同-0.5ポイント)でした。
『年忘れにっぽんの歌』は前年を上回る9.9%と、比較的手ごたえがありましたが、『世界大工王決定戦』『新春ワイド時代劇』などが、期待通りの視聴率を獲得できなかったことが結果として響きました。改めて分析をし、企画自体も含めた抜本的な検証をしたうえで計画を練っていきたいです。製作費は厳しい状況でありますが、一つ一つの番組について見直しを行い、こういうときこそ頭を絞って汗を流して勢いのある番組を作ること。先輩たちもそうしてきました。その原点に立って、良い番組作りに邁進してほしい、社員にはそうお願いしているところです。
この1月クール第4週(1月25日)までの視聴率は、ゴールデンタイムが7.4%(前年比-0.8ポイント)、プライムタイムが7.0%(同-0.8ポイント)、全日3.5%(同-0.5ポイント)です。10月からスタートした『やりすぎコージー』『チャンピオンズ』『世界を変える100人の日本人』は、まだ定着させる段階で、視聴率として高いパフォーマンスを出すに至っていないという状況です。強化策に向け、知恵を絞っているところです。
<4月編成について>
4月の新番組として、アニメ『毎日かあさん』(水・夜7:00~)をスタートさせることになりました。これは毎日新聞で連載されている漫画で、単行本でも売れ行きが良いそうです。テレビ東京から積極的に仕掛け、毎日新聞と話をして成立させた番組ですので、ぜひ成功させたいと思います。
<開局45周年記念キャンペーン「絆」について>
3月に開局45周年記念キャンペーンを実施したいと考えています。メッセージ発信型のキャンペーンを色々な番組を通じ、1週間に渡って皆さんにお届けします。テーマは「絆」です。すでに、視聴者の皆さんから「絆メッセージ」の募集を始めています。
第1夜(3月8日)は『田舎に泊まろうSPドラマ~空飛ぶりぼん~(仮)』
これまで400軒を超えるお宅にお邪魔してきた『田舎に泊まろう!』を、家族の絆にスポットを当て、「大人が泣ける家族のドラマ」として放送します。出演は、筧利夫さん、宮崎美子さん、甘利はるなさんほかです。
第2夜(3月9日)は『カンブリア宮殿SP』
カリスマ経営者と名参謀の"絆"から、未曾有の不況といわれる今の難局を乗り切る知恵を探ります。
第3夜(3月10日)は『ガイアの夜明けSP』
第4夜(3月11日)は『エリザベス サンダース ホームの60年(仮)』
第2次世界大戦後の混乱期、「混血」と呼ばれ差別された子供たちを一手に引き取って育てた澤田美喜さん。彼女によって結ばれた絆と、孤児院「エリザベス サンダース ホーム」の卒業生たちの足跡をたどります。番組案内人は、土屋アンナさんにお願いをしました。
第5夜(3月12日)はスペシャルドラマを予定しています。
第6夜(3月13日)は『奇跡のキズナ ~1+1=無限大~(仮)』
貧困、紛争、環境破壊などの厳しい現実を打ち破る、世界各地の「キズナが生んだ奇跡」をお届けします。メインキャスターは大江麻理子アナウンサーほかです。
また、「なぜ、テレビ東京が"絆キャンペーン"をする必要があるのか」という疑問に答えるため、ミニ枠を2月に24本、3月に12本放送します。今年は年間のテーマとして、この「絆」を扱うということで、私からは第2弾、第3弾も頭に入れながら番組作りをしてくれとお願いしています。
Q. なぜ今「絆」なのか
A.昨今、我々の社会の中で一番そこが薄れてきている気がします。家族、親子、友人、社会の中で絆が薄れてきたことが、色々な問題につながってきているという意識です
またCMでも「Friend-Ship Project」という企画を、一貫して「絆」というテーマでやってきています。これも3月に第5弾となる新しいシリーズを始めます。問題意識として、もともと絆が底辺にあったものを、もっと大きく取り上げ、「Friend-Ship Project」とも連動し、世の中にちょっとしたメッセージを投げかけ、絆の確かさを取り戻そう、見つめ直そう、そういうことをきちっと伝えていく。そういうふうに問題意識を持ったということです。
<営業関連>
12月の営業実績はタイムが前年同期比-10.2%、スポットが前年同期比-8.8%、タイム・スポットの合計が-9.8%です。
第3四半期の業績についてはサイレント期間に入りましたので、詳細はお伝えできません。
Q.09年度へ向け、今の状況をどうみているのか
A.12月までは、昨年11月に想定した線でだいたい来ていますが、1月はさらに厳しくなっています。2月は1月より厳しいかもしれません。この1-3月は状況がさらに悪化している可能性があります。これだけ急激に生産調整が行われ、雇用調整が行われ、業績修正が行われ、企業も対応を非常に急いでいることが、我々にも影響を及ぼしています。想定以上にそれが響いています。過去のように1-3月で多少底を打つという状況には、残念ながらありません。この状況を見ながら、この08年度の総括と09年度をどう考えるか、議論しているところです。
<事業関連>
(石川常務)
2月公開の劇場映画についてお知らせします。2月14日にはバレンタインロードショーと銘打ちまして、『少年メリケンサック』が公開されます。監督・脚本、宮藤官九郎さん、主演が宮﨑あおいさんという話題の組み合わせで、東映邦画系での全国公開。『篤姫』主演から『少年メリケンサック』というサプライズ的な流れです。また、ティーザーといわれるポスターのインパクトが非常に大きく、手ごたえのある宣伝展開ができています。試写会での評判や、前売りの売行きなどからから見て、ヒットの予感がします。
もう1本、2月28日からは、『激情版エリートヤンキー三郎』が公開されます。これは昨年の4月クールに『ドラマ24』で放送された番組の映画化で、テレビ東京としては、初めての現代劇の映画化、映画投資事業です。そういう意味では記念すべき作品になるのではと思います。もともとのキャストに加えて、竹内力さん、仲間由紀恵さんも出演する強力な布陣になっています。また、すでに発売しているテレビシリーズのDVDに加え、劇場版の展開も加わるということで、更なる放送外収入への期待がもてます。
少し先になりますが、4月から始まる舞台、上川隆也さん主演の『その男』のチケットを現在販売しております。これは池波正太郎さん原作の舞台化で、東京公演を東京芸術劇場、大阪公演は新歌舞伎座で行います。池波さんの幻の名作に上川さんが挑むという舞台、こちらの方もご期待下さい。
全米最大のアニメ配信サイト「クランチロール」と業務提携し、1月8日から『NARUTO』の新作を即日配信しています。日本の放送の1時間後に、英語の字幕つきの完全版を配信しており、1月25日時点で有料会員数が1万人を超えました。今年度の目標が1万人。これは3年後に4万人を超えるという予想ですので、順調な展開です。
会員向け視聴の1週間後にスタートさせた広告付き無料配信も、「クランチロール」に「フル」「ジュースト」という有料系配信サイトを加えた形で始めております。こちらも、1話につき視聴回数16万回を超える実績で、順調な滑り出しです。1週間に6万程度というふうに予想していましたので、それを超えた実績になっています。
この事業を始めた狙いは二つあります。一つはもちろん、アニメ番組の有料配信事業へのトライということ。そしてもう一つは、最新の番組を最速で完全な形で提供することで、今、アニメ業界最大の問題となっている海賊版、不法配信、不法ダウンロードを抑制していくことです。アニメファンをこの完全配信のほうに誘導したいということで進めております。
ワンセグ展開では、去年好評をいただいた割引クーポン配信サービス「全国スキー場ワンセグ検索」が、今年はぐるなびの協力を得て、新しいバージョンをアップしております。どうぞ、お試し下さい。
<世界卓球2009>
先週、組織委員会が開かれて、日本代表メンバーが決まりました。テレビ東京として世界卓球の放送は5回目になりますが、今年はちょうど横浜開港150周年という記念すべき年に横浜で開催されます。期間は、4月28日から5月5日、ゴールデンウィーク中の開催です。
今年は個人戦の年で、代表メンバーは男子10人、女子11人が発表されました。全日本3連覇の水谷隼選手、14歳の丹羽孝希選手、女子では福原愛選手、全日本3連覇の平野早矢香選手などが注目です。石川佳純選手は世界卓球で初めてシングルスを戦います。
前回の広州は、プライムタイム7試合の平均で11.5%という視聴率を獲得しました。卓球の面白さが認識され始めてきていますから、その流れをさらに発展させてくれればと思います。
(広報・IR部まとめ)
会見者: 代表取締役社長 島田 昌幸
常務取締役 メディア事業推進本部長 石川 博
常務取締役 経営戦略局、関連企業統括室、コンプライアンス統括室担当 深沢 健二
取締役経営戦略局長 三宅 誠一
編成局長 武田 康孝