定例社長会見2009年4月
<草彅剛容疑者逮捕を受けて>
ビックリしたというのが第一印象。極めて残念です。テレビ東京での出演はありませんでしたが、デジタル放送推進協会[Dpa]から各局にテレビスポットの放送中止要請があり、当社もそれに従いました。極めて有力なタレントで影響力の大きい人ですから、残念な出来事です。とりわけ地デジ普及のキャラクターとして親善大使を務めてもらっており、これから地デジ普及の本番、というところで残念です。
地デジへの影響は、ないとはいえないと思います。ただ、我々としてはそれを乗り越えて強力に地デジをアピールしていかなければなりません。7月にはテレビ東京が地デジ推進のキャンペーンを担当し、あわせて「デジタル7chキャンペーン」も行います。こういったアクシデントを乗り越えて、あと2年3ヵ月後に迫った完全デジタル化に向け、強力にキャンペーンを進めて行きたいと思っています。
<「世界卓球2009」について>
「世界卓球2009」が、あと5日で開幕を迎えます(4月28日~5月5日/会場:横浜アリーナ)。女性アナウンサーPRユニット「ピンポン7」も頑張って大会を盛り上げていますが、「ゴールデンウィークは卓球だ!!」を合言葉に、放送も大々的に行います。今年は、ホストブロードキャスターとして、技術スタッフも述べ860名以上を配置する過去最大の中継規模。海外12カ国16局に配信します。去年の中国・広州大会は、団体戦ということもあって男女とも銅メダルを獲得し、視聴率も7試合平均で11.5%という高視聴率を取ることができました。今年は個人戦となりますが、中国選手の厚い層を打ち破って、ぜひ日本もメダルを狙ってほしいと思っています。"横浜=ホーム"の大会ですから、声援を背に受けながら、頑張ってほしいです。
放送は、8日間で35時間を越える大型編成を予定しており、卓球が非常にスピード感や迫力のある競技であるということを、カメラワークを通じてお茶の間にお届けできればと思っています。世界初となるネット下の小型カメラや、テーブル横のレールカメラなど、最新テクノロジーを使い、いろいろな工夫をしています。横浜開港150周年という記念すべき年でもありますし、大いに盛り上げたいところです。
世界卓球応援のため「ピンポン7」グッズも誕生しました。東京駅一番街にあるテレビ東京オフィシャルショップ「テレ東本舗」と、テレビ東京公式オンラインショップ「てれとマート」で限定発売します。新年度、まず最初で最大のイベントにしたいと思います。
<編成関連>
08年度の視聴率は、残念ながら非常に厳しい結果に終わり、ゴールデンタイムが7.7%(前年比-0.6ポイント)、プライムタイムが7.3%(同-0.6ポイント)、全日3.5%(同-0.3ポイント)でした。
長寿のレギュラー番組がやや疲弊し、数字を落としたということと、10月スタートのゴールデン新番組が浸透しきれず苦戦したことなどが主な要因です。今、総括をして次に繋げる努力をしているところですが、1月クールの落ち込みが相当響き、各局との対比の中でも、テレビ東京はとりわけ苦しい戦いを強いられました。
その一方で、社外から高い評価をいただいた番組もありました。「本当と嘘とテキーラ」については、民放連賞(テレビドラマ番組・最優秀賞)と芸術祭の優秀賞をいただき、「土曜スペシャル」はATP賞の長寿番組賞、「ガイアの夜明け」は橋田賞を受賞しました。このような良質な番組を作るということと、視聴率という形で視聴者の認知を得るということを、並行してもっともっと進めていかなければなりません。経営的には今相当厳しい状態を迎えていますが、経営の厳しさを番組に影響させてはならないと思います。むしろ、番組をもっと強くしなければなりません。それが、放送局が生き残っていくための競争の源泉ですから、このような経営環境の中で、番組をどう作っていくかということを改めて考えていきたいと思います。
今年は開局45周年の年です。50周年を迎えるまでのこれからの5年間が、局の将来にとって非常に大きなウエイトを持つ5年になるでしょう。その間に2011年7月の完全デジタル化もありますし、そこでどういう局に生まれ変わっていくか、強力な番組をどう生み出していくか、そして、デジタル時代をにらんだ新しいビジネスモデルをどう作っていくか、そういうことをきちっとやっていかないといけないと思います。今、そういう節目の時ですから、業務のあらゆる面で見直しをしながら、挑戦と改革をしていきたいと思っています。
4月クールについては、スタートは各局の特番攻勢におされ、正直苦しいスタートです。第3週(4月19日)までの視聴率は、ゴールデンタイムが7.4%(前年比-0.3ポイント)、プライムタイムが7.0%(同-0.3ポイント)、全3.3%(同-0.3ポイント)です。
4月から「ゾーン編成」という考え方を取り入れています。19時台は、ファミリーゾーンと位置づけ、ビジネスモデルとしてしっかりしているアニメ番組を中心に編成し、強化していきたいという考え方です。良質のアニメを家庭に届けたいということで、クールごとにアニメ番組を増やしていくつもりです。この4月からは「毎日かあさん」という新しいアニメをスタートさせましたが、こういう番組を定着させながら、ファミリーで楽しめる時間帯にしていきたいと思います。
20~21時台は、視聴者に楽しんでいただける健全なエンタテインメント。ここは私も、大いに競争をして2ケタ視聴率をとれるように頑張ってくれ、と言っています。
それから22~23時台は、経済、文化、教養を中心としたメッセージ性の高い番組ゾーン。月~金の23時台は「ワールド・ビジネスサテライト」、22時台は「ガイアの夜明け」「カンブリア宮殿」に次いで、「ルビコンの決断」という経済ドキュメンタリードラマをスタートさせました。土曜は「美の巨人」という文化教養の番組。こういう路線の番組で、テレビ東京のブランド力を強化していこうと考えています。
ゾーン別にそれぞれ特徴をもった番組作りを行い、それが全体の番組強化にもつながって、視聴者の信任を得られれば。そのための努力をしていきたいと思っています。
Q.改編ごとにアニメを増やす方針か
A.この4月にアニメ局を新設したのは、アニメの開発に我々も一緒になって汗をかこうという狙いもあります。すでに去年からいろんな議論をし、4月の「毎日かあさん」が成立しました。今後も少しずつ新しい番組が生まれてくることになると思います。
Q.巨人戦の中継は
A.残念ながら主催ゲームの放送はなくなりました。今年はビジターゲーム2試合を中継する予定です(6月2日・ロッテ―巨人、6月13日・ソフトバンク―巨人)。
プロ野球人気の落ち込みには歯止めがかかった感じはしますが、ビジネスモデルとしては今のままではなかなか厳しいものがあります。スポーツというのはテレビに欠かせないコンテンツですし、野球というのは、やっぱり基本的に日本人が好むスポーツだと思います。我々としては地上波の野球中継の可能性を捨てず、まだまだ頑張って行きたいと思います。
<営業関連>
3月の営業実績はタイムが前年同期比-6.4%、スポットが前年同期比-14.3%、タイム・スポットの合計が-9.2%です。2月ほどの落ち込みではありませんが、前年と比較すると相当厳しい数字です。スポットは、全体が厳しい中で、テレビ東京としては過去最高の地区シェアを確保しました。その点では社員たちに頑張ってもらいましたが、いかんせん経済環境の厳しさが直撃したということです。
政府の09年度GDP成長率が、過去にない厳しい見通しだということですから、テレビ東京の09年度予算も相当厳しく考えないといけません。今年をどう踏ん張るかというところだと思います。
<事業関連>
(石川常務)
5月16日から丸の内ピカデリーほかで「60歳のラブレター」を公開します。60歳になった今だから書ける、大人のラブレターをモチーフにした作品で、中村雅俊さん、原田美枝子さん、井上順さん、戸田恵子さん、イッセー尾形さん、綾戸智恵さんの6人が3組の熟年カップルを熱演。年配の方も十分に楽しめる、大いに泣けるラブストーリーに仕上がっています。これは松竹とテレビ東京の幹事作品で、宣伝展開にも力を入れており、大いに期待している作品です。
同じ5月16日には渋谷シネクイントほかで、宮藤官九郎脚本の「鈍獣」が公開されます。原作は第49回岸田國士戯曲賞受賞作品、映画化にあたって、クドカンらしい作品に仕上がっています。
「60歳のラブレター」とは全く違うテイストで、テレビ東京としては2月に公開した「少年メリケンサック」に続く宮藤官九郎関連作品として期待しています。
5月23日・24日の2日間は「TOKYO DRIFT in お台場」を開催します。これは、「D1グランプリ」というドリフト走行のエキシビションマッチで、昨年6月に続く2回目の開催となり、グランプリの上位入賞者が勢ぞろいします。非常にエンタメ的な要素も強く、ダンスとのコラボ等も盛り込んでいます。都内で見られるD1イベントという独自性を持っていますので、恒例イベントとしてなんとか定着させていきたいと思います。
4月1日に深夜番組「モヤモヤさまぁ~ず2」のDVDを発売しました。第1弾は、かなりの売れ行きがありましたが、今回はそれを越える勢いで、セル・レンタル合計で15万本を超える出荷です。オリコンデイリーランキングでも、BOX商品部門で第1位、単巻商品部門で第2位を獲得しました。
テレビ東京公式モバイルサイト「てれともばいる」でも番組サイトを開設したところ、会員数急増という現象が起きています。
こうした深夜番組のDVDが最近非常に好調で、「やりすぎコージー」「ゴッドタン」に続いて、「モヤモヤさま~ぁず2」も非常に大きな鉱脈となりそうな気配です。収益確保を狙うだけではなく、二次利用を一次利用に跳ね返らせたい、そういう狙いで取り組んでいきたいと思います。
Q.ラテ欄がデジタル順に変更になった効果は
A.日本経済新聞、朝日新聞、日刊スポーツのラテ欄がデジタルチャンネル順に変更になりました。テレビ朝日の君和田社長と協力し、それぞれ要請して実現したものです。一番右端にいたテレビ東京が中へ入り、少なくとも番外地のイメージはなくなったと思いますが、あとはやっぱり中身だと思います。本質はやっぱり番組そのものを強くするということ。これから自分たちで効果を出さなければ、と思います。
(広報・IR部まとめ)
会見者: 代表取締役社長 島田 昌幸
常務取締役 コンテンツ事業局、デジタル事業推進局、コンテンツ管理センター担当 石川 博
常務取締役 編成局、制作局、報道局、スポーツ局 兼 BS業務推進本部本部長補佐 藤延 直道
常務取締役 経営戦略局、関連企業統括室、コンプライアンス統括室担当 兼 ネットワーク局長 深沢 健二
取締役経営戦略局長 三宅 誠一
編成局長 武田 康孝