定例社長会見2009年6月

島田社長6月定例会見

<第41回定時株主総会について>
昨日、第41回定時株主総会を開催しました。単体では33年ぶり、上場以来初めての赤字決算でしたので、緊張した総会運営をしないと、と肝に銘じ、今年は特に丁寧な運営を心がけたつもりです。時間も例年に比べると30分ほど長く、今年は2時間5分でした。出席していただいた株主の皆様は251名で、例年よりもやや多かったようです。やはり、こういう状況での経営陣の決意を聞きに来られたんだろうと思います。14名の方から25件の質問を受けましたが、おおむねテレビ局らしい株主とのやりとりができたのではないでしょうか。番組についての応援の声や、厳しいお叱りをいただきましたので、我々の今日からの番組作りにそういう声を活かしていきたいと思っています。

<地デジ推進・デジタル7chキャンペーンについて>
この7月、民放連の地デジ推進キャンペーンを担当します。今年2月に担当した際には、15分以上のすべての番組に地デジ推進テロップを入れ、普及の告知に相当役立ったという評価をいただきました。この7月も15分以上のすべての番組にテロップを流しますが、今回は民放連のキャラクター「地デジカ」を使った動画テロップを流す予定です。
それぞれの番組などでも地デジの認知度アップへ向けて準備を進めています。なかでも『ピラメキーノ』では、子供たちにも地デジを理解してもらおうと、「ピラメキパンダ」と「地デジカ」が一緒に「ピラメキ体操」に参加します。また、『劇場版NARUTO-ナルト-疾風伝』では、映画PRグッズに地デジ情報をプリントし、多くの子供たちに地デジの魅力を届けます。

地デジ推進キャンペーンとあわせて「デジタル7chキャンペーン」も実施します。「デジタル7チャンネル」の認知度が少し高まってきたということで、「7チャンCM」を一新し、テレビ東京らしさを連想させる要素を盛り込んだ新しいCMを放送することにしました。制作は、CM業界で様々な実績のあるクリエイターの皆さんに依頼しました。
ほかにも『隅田川花火大会』で「7」の花火を打ち上げる、『夏祭りにっぽんの歌』で「地デジカ」の着ぐるみが番組を観覧する、去年延べ20万人の参加をいただいた「デジタルビンゴ」をデータ放送で実施するなど、様々なキャンペーンを行います。

<編成関連>
4月クール(第12週・6月21日まで)の視聴率は、ゴールデンタイムが7.0%(前年比-0.7ポイント)、プライムタイムが6.6%(同-0.7ポイント)、全日3.2%(同-0.3ポイント)と、依然として苦戦をしています。不振の要因は基本的に変わらないと思います。長年放送してきた番組が金属疲労してきたこと、『やりすぎコージー』『火曜エンタテイメント!』といった番組が、期待通りの視聴率を取れないこと、そういったことが依然として解消されていません。
しかし、いくつか手ごたえを感じている番組はあります。一つは『ルビコンの決断』で、これは時間をかけて認知度を高め、視聴者にじっくり見ながら考えていただきたい番組です。少しずつ認知度が高まってくれれば、と思っており、そういう意味では少しずつ視聴率も上がって、注目度が高まってきたかな、と感じています。もう一つは『たけしのニッポンのミカタ!』です。テレビ東京が従来苦手としていたM2、F2層を獲得できるようになっており、こちらも少しずつ手ごたえを感じる番組になってきたな、と実感しているところです。
まだまだ厳しい状況は続くと思いますが、その中でいくつかの道筋が見えてきた気がします。特に今年度は、番組の認知度を高め、それによってきちんとしたビジネスモデルを作り、デジタル時代への足がかりとしたいと思っています。
比較的堅調なのは女子ゴルフです。横峯さくら選手が今季あげた3勝が、いずれもテレビ東京系列の中継だったというツキにも恵まれており、今年も女子ゴルフには期待を寄せています。

<営業関連>
5月の営業実績は、タイムが前年同期比-11.1%、スポットが前年同期比-10.1%、タイム・スポットの合計が-10.8%で、前年度2ケタ減となりました。
上期を厳しく見ていましたので、5月の予算はクリアしました。4~6月で予算をクリアして余力を残し、7~9月を乗り切っていけば、下期に向けていくつかの展望が出てくるかもしれません。放送界はたぶんこの1年、どう辛抱していくかだと思いますが、辛抱ばかりしていても仕方がありません。幹部社員たちには「そろそろ攻めに転じよう。営業も番組制作も攻めに転じよう」と呼びかけています。苦しいときですが、ここを固めて攻めに転じたいと思っているところです。

<事業関連>
(辻取締役)
公開中の「60歳のラブレター」ですが、昨日6月24日までで動員が71万人、興行収入7億7,300万円ということで、5月16日の公開から6週で8億超えが見え、目論見の数字まで行きそうです。ムーブオーバーが始まりますが、息の長い興行を目指したいと考えています。
メインターゲットである団塊の世代に加えて、若い世代、特に女性層の数字が伸びていると聞いています。

夏休みに公開する恒例のアニメ映画では、『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド・パール「アルセウス 超克の時空へ」』が7月18日に公開になります。「劇場版ポケットモンスター」は今年で12作目となりますが、今回の作品は07年、08年の3部作最終章となりますので、そのバックアップとして、前2作を7月15・16日にそれぞれ放送します。
今年の作品は幻のポケモン「アルセウス」がスクリーンに初登場し、声は美輪明宏さんが務めます。また、中川翔子さんも「ギザみみピチュー」の声優を担当し、可愛いキャラクターが子供たちの人気を呼びそうです。中川さんは映画主題歌「心のアンテナ」も歌っていただいております。なお、前売りの状況は昨年対比で約80%というところまで来ています。

第6作目になる『劇場版NARUTO-ナルト-疾風伝「火の意志を継ぐ者」』は、8月1日に公開です。原作の「週刊少年ジャンプ」が今年で連載10周年を迎えるということで、我々も力を入れ、シリーズの最高成績を目指しています。
国内外でいくつかのプロモーションを準備しており、7月2日から仏・パリの「JAPAN EXPO」に、「NAROTO WORLD」というブースを出展します。そのメインイベントとして「NARUTO FESTA」を開催。主題歌を歌っていただいているPUFFYのステージも披露されます。
日本では、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで「NARUTO-ナルト-疾風伝 プレミアショー09」を、7月18日~8月31日まで開催します。

イベントでは、開局45周年記念の冠をつけた「恐竜2009~砂漠の奇跡」を幕張メッセで7月18日から9月27日まで72日間、開催します。テレビ東京は2004年に「驚異の大恐竜博」を開催しており、それに続く2回目の恐竜イベントです。

「きかんしゃトーマス ファミリーミュージカル ソドー島の夏まつり」を、7月16日~8月30日まで東京・名古屋・大阪ほか全国18会場で公演します。「きかんしゃトーマス」は、現在、テレビ東京『のりスタ100%』で放送中ですが、そのミュージカル作品となります。

また、昨年に続き、「やりすぎフェスタ2009」を7月30日~8月31日まで、新宿区大久保公園内特設テントで開催します。吉本興業と組んだ舞台で、吉本興業の勢いのある若手芸人5組(NON STYLE、しずる、フルーツポンチ、はんにゃ、オリエンタルラジオ)が出演予定です。

<その他>
Q.テレビ欄の並びがデジタル順になった影響は
A.全ての新聞がデジタル順になるのを期待しているのですが、もう少し時間がかかるかもしれませんね。効果はあると思っていますが、そういうことに期待するよりも、やはり、基本は番組で認知してもらうべきでしょう。話題になる番組作りに全力を挙げたいと思います。

Q.番組制作費を削って、どう番組を向上させるのか
A.ギリギリのところでやらない限り、この緊急事態は乗り切れません。僕が、ギリギリのところ、と言っているのは、ここで踏ん張らないと大変なことになるよ、という意味なんです。テレビ東京のDNAというのは、そういうギリギリの中でも工夫してきたじゃないか、ということ。昨日の株主総会でも他局のマネをする必要はないよ、他局のマネをしなくても、十分いい番組を作ってきたじゃないか、という有難い言葉をいただきました。それを我々は噛み締めたいと思います。そういうことをもう一度やり直さないと、テレビ界全体が沈んでしまうと僕は思います。

(広報・IR部まとめ)


会見者: 代表取締役社長 島田 昌幸
常務取締役 編成局、制作局、ドラマ制作室、報道局、スポーツ局担当 兼 BS業務推進本部長補佐 藤延 直道
取締役 コンテンツ事業局、デジタル事業推進局、アニメ局、コンテンツ管理センター担当 辻 幹男
上席執行役員 経営戦略局長 兼 関連企業統括室長 三宅 誠一
編成局長 多田 暁