定例社長会見2026年11月

テレビ東京・BSテレビ東京 2026年10月定例会見

開催日:2026年10月29日

【村上龍さんについて】

(吉次社長)
すでにご案内のとおり、村上龍さんが10月17日に亡くなられていたことが発表されました。
突然の悲報に我々も大変驚くと同時に、深い悲しみを覚えております。

ご存知の通り、龍さんは2006年の番組開始から20年間にわたり、テレビ東京の『カンブリア宮殿』のメインインタビュアーを
務めてくださいました。龍さんの洞察力や切り込む力、そしてインタビューをする側とされる側、対峙するあの姿勢に
我々は何度も教えられました。番組の価値を高めていただいたことに大変感謝するとともに、謹んでご冥福をお祈りいたします。

ここまでがテレビ局の社長としてのコメントですが、実は私自身、村上龍さんと面と向かって話をするようになったのは、
テレビ東京の報道局長になってからでした。それ以前はむしろ、作家としての村上龍さんと読者としての私ということで、
学生時代から親しんできました。

僕らが学生の頃には『コインロッカー・ベイビーズ』や、少し後の『愛と幻想のファシズム』など、あの創作力に
毎作夢中になって読んだ記憶があります。
今日、あまりに面白かったので持ってきてしまったのですが、皆さんこの本『ウォーク・ドント・ラン』をご存知でしょうか。
村上龍さんと村上春樹さんの対談本です。1981年が初版で、私が購入したのはその少し後くらいなのですが、
これめちゃめちゃ面白いんですよ。

ただ、おそらく絶版になっているので手に入りにくいです。中古を扱う書店などで、ひょっとしたら出回っているところが
あるかもしれません。当時も面白いと思って読んだのですが、昨夜改めて読み直してみたところ、一晩で読んでしまいました。
やはりものすごく面白いです。

僕らの学生時代、村上春樹さんと村上龍さんは文壇の二大最若手として血気盛んな頃で、僕はどちらの作品も好きでした。
そうした若い頃から親しんできた方に、自分がテレビ局の仕事をするようになってMCを担当していただき、大変お世話になり、
その方が亡くなられた時にこうしてコメントを述べる立場にあるというのは、私としても感無量というか感じるところがございます。

実は私の隣にいる和田さんは『カンブリア宮殿』の立ち上げ時の最若手のプロデューサーの1人でした。
番組を作り上げていく過程で様々な苦労もしただろうし、思い入れがあると思いますので、和田さんからも話してもらいたいと思います。


(和田取締役 コンテンツ戦略局長/『カンブリア宮殿』立ち上げ時のプロデューサー)
私は2006年4月に番組が始まった時から5年ほど、プロデューサーの1人として担当しておりました。
村上龍さんには大変お世話になりました。
毎回収録に向けて、私たちがゲストの様々な情報を調べて龍さんに資料をお渡しするのですが、
それについてご自身でもいろいろと調べられ、トークの質問を練り上げてくださいました。
それをどう収録で聞いていくかという打ち合わせは、非常に緊張感があり刺激的でした。
一緒に番組を作る時間を過ごさせていただいたことに心から感謝しております。

一方で、素顔の龍さんはとてもお茶目な方でしたので、緊張感だけでなく、本当に楽しい時間を過ごさせていただきました。
もうお会いできないとは思わなかったので… とても寂しいです。


今後の『カンブリア宮殿』の放送予定などについてお伝えいたします。
今夜の『カンブリア宮殿』の放送では、龍さんへのお悔やみと感謝の気持ちをお伝えするパートを設けています。
また、今週日曜日の昼12時からは、龍さんの最後の出演回となった今年3月26日放送分を再放送いたします。

TVerでも同じタイミングで、オリジナルの放送尺で配信いたしますので、ぜひご利用いただければと思います。
さらに、改めて木曜日のレギュラー放送の中で龍さんを追悼する回を検討しております。放送時期が決まり次第、
改めてご案内いたします。
なお、配信サービスの「テレ東BIZ」では、サービス開始の半年前の2012年10月以降の『カンブリア宮殿』を全てご覧いただけます。
約600回分のアーカイブがございますので、そちらでもぜひ、龍さんのお姿を振り返っていただければと思います。


【TXNチャリティ募金】
(吉次社長)
テレビ東京系列では『令和8年熊本地震』で被災された方々への支援のため、『TXNチャリティ募金』を実施してまいりました。
10月15日に受け付けを終了し、視聴者の皆様からお寄せいただいた善意に、系列各局からの寄付を加えた総額2,806万2,080円を、
日本赤十字社を通じて被災地へ寄付いたしました。ご支援、ご協力いただいた皆様に心より御礼申し上げますとともに、
被災地の復旧・復興に少しでもお役に立てればと思います。


【フーモアとの資本業務提携】 
(吉次社長)
テレビ東京グループが推進する「CaaS・IP戦略」の一環として、10月16日にアニメグッズ向けイラスト制作などを手掛ける
当社は今年に入り、eスポーツなどのイベント運営のQ-nine、IP開発・アジア展開のMintoに出資しており、
今回のフーモアは3件目の案件となります。
フーモアとの連携を通じて、グッズ展開の迅速化や過去の人気作品の商品化を推進し、IPビジネスのグローバル展開を進めます。
フーモアは心強いパートナーです。


【Nakama社への戦略的出資】
(吉次社長)
もう1件、「CaaS・IP戦略」に基づく成長投資案件についてご説明いたします。
テレビ東京グループのアニメ作品における海外ライセンスビジネス強化のため、
米国サンフランシスコのスタートアップ・Nakama(ナカマ)社へテレビ東京ホールディングスより戦略的出資を行いました。
この会社には、クランチロールの創業チームが参画しています。

Nakama社は今年7月、アニメ権利者と世界の事業者を結ぶBtoBのプラットフォーム「AniBiZ(アニビズ)」を開設し、
すでに国内の主要ライセンサー30社以上が参加を表明しています。
アニメビジネスの世界展開に向けた機会の創出を図ってまいります。


【10月クールの視聴率】
(吉次社長)
10月クールの視聴率は、ALL(個人全体)でGH(ゴールデン)が2.6%(前年比-0.1pt)、PT(プライム)2.2%(〃-0.1pt)、
全日は1.0%で横ばいとなっています。一方、新番組ではスポーツバラエティ『一流が目撃!スポーツ衝撃の瞬間ランキング』や
ドラマ9『ボーダーズ』が比較的好調なスタートを切りました。


【配信に関して】
(吉次社長)
秋の新ドラマスタートに伴い、月間の再生回数も前月比で伸長しています。特にドラマ9『ボーダーズ』が配信も牽引しているほか、


【『テレ東系日米経済WEEK』に関して】
(吉次社長)
6回目を迎える『テレ東系経済WEEK』は、今回は『テレ東系日米経済WEEK』として本日からスタートしました。

(和田コンテンツ戦略局長)
テレビ東京とBSテレ東が連携し『テレ東系日米経済WEEK』を11月8日(日)まで特別編成でお届けします。
今夜の『カンブリア宮殿』には富士フイルムの後藤禎一社長、来週は日産自動車のイヴァン・エスピノーサ社長をお迎えします。
また『ガイアの夜明け』『WBS』等に加え、最終日11月8日(日)午後6時30分からは池上彰氏をMCに迎えた特別番組
『池上彰の緊急討論 SP トランプ最終章と激動世界の行方』を放送し、米中間選挙後の国際経済を深く掘り下げます。
テレ東BIZでもオリジナルコンテンツを順次配信いたします。 


【「モーサテ・カンファレンス2026」に関して】
(和田コンテンツ戦略局長)
11月20日(金)に開催いたします。午後1時から5時間半にわたり、「マーケットのプロと読み解くこれからの資産運用戦略」をテーマに、
「モーサテ」にご出演いただいている専門家とキャスター陣が一堂に会し、個人投資家の皆様に向け深掘り解説をご提供いたします。
(チケットは事前抽選制、申込期間は11月3日・火曜日まで、詳しくはこちら)


【「卓球  混合団体ワールドカップ」の放送・配信】
(吉次社長)
「卓球 混合団体ワールドカップ」が中国・四川省成都で11月29日(日)から始まります。昨年に続いて放送および配信をします。
「混合団体戦」は2028年ロサンゼルスオリンピックで、新種目として採用される形式です。
昨年、日本は決勝で中国に敗退しましたが、今回は出場する男子の松島選手が世界ランク1位、
張本兄妹も「WTTチャンピオンズ横浜」で兄妹優勝を飾るなど、力強い結果を出してきているので優勝できるのではないかと
期待しています。

(和田コンテンツ戦略局長)
「卓球 混合団体ワールドカップ」を11月29日(日)から12月6日(日)まで放送いたします。
また、U-NEXTでは日本人選手の全試合を独占ライブ配信いたします。
大会は、20の国・地域が参加する代表戦で、①混合ダブルス、②③男女それぞれのシングルス、④⑤男女それぞれのダブルスという
5つの試合があります。各3ゲームで、トータル15ゲームあり、8ゲームを先取した方が勝者となり、世界一が決定します。

また、「テレ東系卓球スペシャルサポーター」のKIT TO LITさんには、中継およびデイリーハイライト番組にご出演いただきます。


【アニメ事業、大型グローバルプロジェクト「PROJECT RASENGAN」】
(吉次社長)
アニメ・漫画の新作、それにカードゲーム、スマホゲームが、世界規模で動き始めます。
テレビ東京の長期経営戦略である「グローバルITメディア」への成長を牽引する取り組みとして大変期待しています。

(廣部取締役)
「ニューヨーク・コミコン2026」にて製作委員会等の関係各社とともに「PROJECT RASENGAN」を発表いたしました。
主な施策の1つ目は 完全新作アニメ『NARUTO-ナルト-×NINKŪ-忍空-』の制作です。「NARUTO」の原作者・岸本斉史先生が
大きな影響を受けたとおっしゃる忍者アクション漫画の金字塔「忍空」とのクロスオーバー作品です。
両作品の世界が交差する完全新作ストーリーを、過去のアニメシリーズを手掛けた阿部記之さん(監督)や
西尾鉄也さん(キャラクターデザイン・総作画監督)など強力なクリエイター布陣で制作します。

2つ目は、原作の岸本斉史先生によるNARUTOの新作漫画。詳細は12月19日のジャンプフェスタで発表されますが、
「NARUTO」IP全体のさらなるブームアップが期待されます。

3つ目は、バンダイ、BANDAI SPIRITS、バンダイナムコエンターテインメントが発表したゲーム展開です。
新作トレーディングカードゲームが2027年6月に全世界同時発売されます。さらに、スマートフォン向け対戦アクションゲーム
「火影忍者MOBILE」の全世界配信も決定しました。その他数々の施策も準備中で、順次発表してまいります。


【東急ジルベスターコンサート2026-2027】
(吉次社長)
大晦日恒例の「東急ジルベスターコンサート2026-2027」、私も毎年楽しみにしています。

(長友取締役)
「東急ジルベスターコンサート」は、今年で32回目を迎えます。今年のテーマは「みんなが見る。みんなと見る。クラシック。」です。
指揮は、圧倒的な熱量のタクトを振っていらっしゃるマエストロ・原田慶太楼さん。
司会はクラシック音楽への深い造詣をお持ちの稲垣吾郎さんに、昨年に引き続き務めていただきます。

注目のカウントダウン曲は、2027年に没後90年を迎えるガーシュイン作曲の「ラプソディ・イン・ブルー」です。
この楽曲では、ショパン国際ピアノコンクールに若くして入賞され、デビュー35周年を迎えるピアニスト・横山幸雄さんの
圧巻のピアノソロとともに、新年の幕開けをドラマチックに飾ってまいります。

また、2025年エリザベート王妃国際音楽コンクールで、日本人史上最高位の第2位入賞の快挙を遂げたピアニストの久末航さん、
そして国内外で高い評価を受けていらっしゃるソプラノの砂田愛梨さんをお迎えいたします。
世界を舞台に活躍する実力派ソリストによる華やかな競演をお届けいたします。

今年はジルベスター初となる、ピアニストの横山さんと久末さんのお二人による「2台ピアノの共演」が大変大きな見どころになると
思っております。演奏は毎年恒例の東京フィルハーモニー交響楽団の皆様にお願いいたします。

また、今年もライブビューイングを同時開催いたします。映画館ならではの大画面と良質な音響で迫力ある美しい音楽を、
オーチャードホール以外の3か所でもお届けしてまいります。新たな年の幕開けを、どうぞお楽しみください。


【営業関連】
(吉次社長)
2026年度に入り、タイム・スポットともに前年割れが続いています。9月の実績もタイムが前年比7~8%減、
スポットが前年比で約4割減となり、合計すると全体で約2割減となっています。
全社を挙げて売り上げの積み上げに鋭意取り組んでいます。
広告市況に大きく左右されることのない収益構造の構築を進めてきています。


【質疑応答】
Q、日本テレビ、TBS、フジテレビが設立した新会社「アドリーチマックス」への参画は?
(吉次社長)
デジタル領域へはきちんと対応していかなければならないと考えています。基本的には前向きに参加を検討しています。


Q、ベトナムやタイなどアジア地域における事業拡大の状況は?
(吉次社長)
アジア地域は極めて重要なエリアです。我々だけで展開するのは限界があるため、
その分野に強みを持つ会社へ出資も含めて提携していくことが欠かせません。必要な手は順次打ってきていますが、
今後も様々な提携先やパートナーと、コンテンツ配信のみならず、商品化、ゲーム化、IP展開の拡大に向けて、
継続的な手を打ってまいります。
 

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【BSテレビ東京関連】
 
(長田社長)
 BSテレ東の最新の取り組みをご紹介します。BSテレ東もテレビ東京と同様に「CaaS・IP戦略」を推進し、
様々な取り組みを進めています。

10月クールは、前回の会見でもご紹介した新番組3本(『わくわくマネー倶楽部』、『漫画クリスタル』、
『オードリー春日の知らない街で自腹せんべろ』)の放送がスタートしています。
現在、これらの視聴や配信などを分析しながら、「CaaS・IP戦略」推進に向けた精度を高めていく取り組みを進めます。

本日は新たに、この「CaaS・IP戦略」を推進するエンジン役と位置付けている金曜24時枠「まぜこぜFriday」で展開する
2つの企画についてご案内します。

1つ目は、先週スタートした『岩井炒飯道 2 ~勇気と悠毅の中華旅~』(金曜24時から15分枠/全6回)です。
今年4~5月にシーズン1を放送し、今回はシーズン2となります。放送を入口に配信とかけ合わせて認知を高め、
ファンを作ってリアルイベントへ展開していく形です。
シーズン1では、5月に開催された中華料理イベント「四川フェス」に出店した際、2日間で目標を大きく上回る2,170食の
番組オリジナル炒飯を販売しました。シーズン2でも放送・配信からイベントへと同様の展開を行い、
来年1月6日~1月11日の6日間に伊勢丹新宿店で開催される催事
「新宿麻婆豆腐百貨店」への参加が決定しています。シーズン1以上の成果を目指します。

「まぜこぜFriday」のもう一つの企画が、11月20日(金)からスタートする『TOKYO美容男子~アカ抜けビフォーアフター~』
です。若い方を中心に男性の美容への関心が高まっているということで、そこにフォーカスした企画を立ち上げました。
放送と配信をセットにして認知を高め、興味関心を持っていただく方を増やして、アウトプットとしてはこの企画に
ご興味をいただいた協賛社さんがいらっしゃれば、共同で商品開発等を行うことを視野に入れています。

この二つの企画はあくまで一例ですが、「CaaS・IP戦略」を地道に推進していきます。
その入口になるのはコンテンツの企画・クオリティです。今後も新たな企画を開発していきますのでご期待ください。

もう一点、4K放送の終了について。すでに発表済みですが、来年2027年1月23日(土)の正午、昼12時をもって4K番組の放送を
終了します。なお、BSテレ東としての4Kコンテンツ制作自体は今後も続きますので、WOWOWオンデマンドで見やすい時間に
ご視聴いただくことで、4Kコンテンツに触れていただく機会を増やし、関心を持つ方が増えていけばと考えております。


 【BSテレ東に関する質疑応答】
 Q、10月改編3番組がスタートし、順調な滑り出しとの評価か。
(長田社長)
『オードリー春日の知らない街で自腹せんべろ』(土曜夜10時)はシーズン4になりますが、シーズン3を上回る配信再生数で
スタートしています。月1回の放送の報道特番『わくわくマネー倶楽部』も初回の放送を終え、
広告主様を含めて反響が出てきています。来月以降の放送にも期待できると感じています。


Q、『武田鉄矢の昭和は輝いていた』(金曜夜8時)が、12月に500回目の放送を迎えます。
先日表彰も行われたが、あらためて番組に期待することは何か。
(長田社長)
 先日500回の収録を無事に終え、武田さんはじめ関係する皆様にまずはお礼を申し上げました。
放送500回という回数は重く、とてつもない歴史を積み重ねてきた番組であり、BSテレ東にとって非常に大きな看板番組の一つです。
メインとして引っ張っていただいた武田鉄矢さんに大変感謝申し上げますとともに、
制作スタッフの皆さんが長い間クオリティを落とさず、工夫を重ねて作り続けていただいていることに深く謝意を表します。

ただ、500回はあくまで通過点と考えております。武田さんにも改めて申し上げたいのは、600回、700回と回を重ねて
BSテレ東のさらに大きな看板となる番組へと育てていっていただければと思いますし、BSテレ東としても応援してまいります。


<出席者>
テレビ東京 代表取締役社長 吉次 弘志
BSテレビ東京 代表取締役社長 長田 隆
テレビ東京 常務取締役 法務・コンテンツ審査担当 島田 政明
テレビ東京 取締役 配信ビジネス・国際事業担当、配信ビジネス局長 縄谷 太郎
テレビ東京 取締役 コンテンツ戦略・マーケティング担当、コンテンツ戦略局長 和田 佳恵
テレビ東京 取締役 アニメ担当 廣部 琢之
テレビ東京 取締役 IP事業・Q-nine PMI 担当  長友 香織

テレビ東京 経営企画局長 工藤 仁巳
テレビ東京 経営企画局 局長補佐(広報担当) 川口 尚宏