勝村コラム
2018年10月14日(日) 陰陽道
説明は長くなるから省く。
古代の中国で生まれた自然哲学思想、陰陽五行説を起源として日本で独自の発展を遂げた呪術や占術の技術体系である。と、wikiくんに書いてある。日本では平安以降に独自の体系が出来上がり、現在では表向きは無くなってしまったが、政治にも大きくかかわっている。
面白いのが、日本で独自の発展を遂げた。と書いてある。なんか思い出さない?
そう、ガラパゴス。
日本ってのは、とにかくガラパゴスが特徴なんだな。ガラパゴスって、とても素敵なことなんだな。日本は本当に面白い。で、私が若い頃には、荒俣宏さんの「帝都物語」が小説も映画もヒットした。その後も、夢枕獏さんの「陰陽師」がヒットし、漫画、ドラマ、映画と人気作になった。その中心人物が、安倍晴明。
陰陽師の中でも、クリスチアーノ・ロナウド級のスターである。
平安時代では最先端の学問(呪術・科学)であった「天文道」や占いなどを、体系としてまとめた思想としての陰陽道に関して、卓越した知識を持った陰陽師ともいわれ、当時の朝廷や貴族たちの信頼を受け、その事跡は神秘化されて数多くの伝説的逸話を生んでいった。
ありがとう、wikiくん。
当時の安倍晴明に、統計的な情報を運んできたのが、式神だとすると、現在は、37万人のデータベースを合わせた、心理テストと統計学を元にした性格判断のディグラムという式神を使いこなすのが、今回のブレイン、木原誠太郎さん。恐ろしいほどの情報を集め、調べ、まとめて、統計を取る。
陰陽道は、政治にもかかわっていた。前にも書いた気がするけど、人は便利と引き換えに、たくさんの物を失った。無くした中で一番大事な物は、不便だ。二番目が、第六感。後はわからないけど。
第六感を失くしてしまった人は、無防備になる。感がないから。失くした感は、相当な努力をしなければ戻らない。努力しても、戻らないかもしれない。その失くした「感」を補うことができるのが、統計なのかもしれない。
重ねて重ねて重ね尽くして、感覚を取り戻す。その間口を広げると、角度を変えて考えると、適材を適所に置くことができる。今回ブレインは、子供の、弱小サッカーチームを改革した。
見事にチームを変えることに成功した。この実験を多面的に繰り返し、チーム、個人、相手、状況、時間、場所、天気、様々な条件をディグラムすることで、アスリートも画期的な変化を遂げることができるかもしれない。監督によって、ポジションを変更され大成した選手もたくさんいる。
木原さんがディグラムをさらに拡大して、特定のチームの哲学に合わせた、監督や選手を招くこともできるかもしれない。可能性は膨らむばかりである。不便の代名詞にもなる、統計学。
木原さんは、平成の後の年号の中で、新たな安倍晴明になれる可能性がある。
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