放送番組審議会
放送番組審議会委員
【委員長】篠原弘道(NTT株式会社 相談役)
【副委員長】夜久敏和(政策研究大学院大学 監事)
【委員】荻野アンナ(慶應義塾大学 名誉教授・作家) 草野満代(フリーアナウンサー) 島本理生(小説家) 野木亜紀子(脚本家) 原田親仁(日本ロシア懇話会代表) 平野早矢香(株式会社ミキハウス スポーツクラブアドバイザー) 藤井彰夫(日本経済新聞社 論説主幹) 吉野弦太(弁護士)〔五十音順〕
第510回放送番組審議会報告
9月11日(金)13:00~
テレビ東京 役員会議室
一般業務報告、編成報告及び特別番組報告、視聴者対応報告(7・8月)
審議の主な内容
『カンブリア宮殿 放送1000回記念SP 脚本家 三谷幸喜の仕事術』
(2026年8月27日)合評
【委員】三谷さんがゲストで、今後のターニングポイントになるような作りだったと思う。三谷さんは何を質問してもさらっと返してくるが、そのもっと奥に本当の彼なりの考え等があるのだと思う。納得できる答えが返ってきてもさらに深掘りする技術を磨き、よりいい番組を作ってほしい。
【委員】三谷さんという表現者を多角的に捉え、印象的な言葉を聞くことができた。関係者への取材も丁寧で、番組に奥行きが生まれていた。MC二人も自然な感じで三谷さんの魅力を引き出していたと思う。事情があったとのことだが、もう少し創作の現場に踏み込めたらよかった。
【委員】三谷さんの考え方や発想、仕事に対する向き合い方などが分かりやすく描かれており、初めて『カンブリア宮殿』を見て、素晴らしい番組だと感じた。テレ東BIZへの誘導テロップが関係者のインタビュー場面で頭にかぶっており、気になって話が入ってこなかったのは残念だ。
【委員】長寿番組のMC交代は難しいが、とてもいい雰囲気で、番組の評価を落とさずにうまく交代できたと思う。三谷さんの話はおもしろいが、うまくかわされている印象もあり、「三谷劇場」が展開されていた。MCは台本に沿いすぎの感があり、もっと自分の視点で突っ込んでほしい。
【委員】金原さんのMC起用は絶妙で、司会ぶりも安定していた。一方でMC二人の役割分担が不明確だった。三谷さんの創作論を楽しむとともに、作家として成熟の域に達しているのを目の当たりにするなど、印象的な言葉が聞けた。MCと三谷さんのクリエイター談義は見応えがあった。
【委員】MC二人には敷居の低さやカジュアルな空気感があり、時代や世相の変化に合わせてうまく世代交代したと思う。三谷さんの「創作術の七つの極意」は、組織人やビジネスパーソンにも通じると感じた。今後、経営者をメインとしつつも、異なるカテゴリーのゲストも増やしてほしい。
【委員】映像資料が豊富で見応えがあった。他局の人気ドラマに関する裏話は大変刺さる内容だったが、三谷作品としては異色のシリアスものを書くにあたっての苦労や工夫については掘り下げてほしかった。三谷さんの創作に対する精神性や原動力が学べる一時間で、もっと聞きたいと思った。
【委員】インタビューの人選も良く、スタジオパートが長かったのも好印象だった。ただ、他でも聞ける話が多く、表面的なインタビューにとどまり、『カンブリア宮殿』らしさに欠けた。どのように“豪族・三谷幸喜”になっていったのか、唯一無二の視点で深掘りする努力が見たかった。
【委員】たいへん楽しく拝見した。三谷さんは一流の脚本家であると同時に、一流の経営者につながる資質も持ち合わせていると感じた。俳優の良さを引き出すことを意識されている脚本家で、人を活かしながら活動させることはビジネスでも一般の世界でも非常に大事だと気づかされた。
【局】「1000回記念」ということで、三谷さんの創作術や仕事術などが視聴者の学びや気づきにつながればと思い制作した。今後も経営者以外のゲスト回は設けたい。同世代のトップクリエイターMCが補い合いながら異業種のゲストに立ち向かえるよう、深掘り力をさらに高めていきたい。
出席者
【委員】篠原委員長、夜久副委員長、荻野委員、草野委員、島本委員(リポート提出)、野木委員(リポート提出)、平野委員、藤井委員、吉野委員
【局】吉次社長、和田取締役、松澤取締役、山腰報道局長、小林チーフプロデューサー、山田番審事務局長