放送番組審議会委員

【委員長】篠原弘道(NTT株式会社 相談役)

【副委員長】夜久敏和(政策研究大学院大学 監事)

【委員】荻野アンナ(慶應義塾大学 名誉教授) 草野満代(フリーアナウンサー) 島本理生(小説家) 野木亜紀子(脚本家) 平野早矢香(株式会社ミキハウス スポーツクラブアドバイザー) 藤井彰夫(日本経済新聞社 論説主幹) 吉野弦太(弁護士)〔五十音順〕


第509回放送番組審議会報告

7月10日(金)16:00~
日比谷松本楼

一般業務報告、編成報告及び特別番組報告、視聴者対応報告(6月)

審議の主な内容

『~あなたの知らないNO.1~選ばれし頂点サマ スペシャル』
(2026年6月25日)合評

【委員】ニッチな分野を取り上げ、知らない世界を見せてくれて、非常に面白かった。一方で、その凄さや難しさが専門的すぎて伝わりにくい部分もあり、丁寧な背景説明やMCが体験して比較する等の工夫が欲しかった。傘の実験で人に向けて強力な放水を行う点は、安全面で不安を感じた。

【委員】全編、興味深く面白かった。バルーンアートは秀逸で、園児全員の難しい要望に想像を超えるクオリティで応える真摯な姿勢に大変好感を持った。ボウリングは勝負事に偏りすぎた。スゴ技を見せる番組である以上、指先の感覚などの技術的なディテールを解説してほしかった。

【委員】長尺でも見やすかったが、四つのテーマに関連性がなく構成がシュールに感じた。プラレールのパートは、関係者のコメントや作業の細部の紹介等をしっかりした方が、話に深みが出たと思う。傘の放水実験は見応えがあったが、エスカレートし、悪ノリ、いじめに近いものを感じた。

【委員】テーマによって印象や興味が変わるなか、各テーマのジャンルがばらばらでターゲット層が不明確だった。場面転換も唐突なため、スタジオパートを挟むなど余韻を味わえる構成にしてほしい。ボウリングはルールが工夫され、年齢やレベル差があっても勝負として面白く見られた。

【委員】全体的に楽しめたが、中身が薄かった。プラレールパートでは、出てくる人たちのヒューマンストーリーを入れたり、完成物をマイクロスコープで撮影するなど工夫して、こだわってほしかった。傘の実験のやりすぎ感も、スタジオやテロップ等でフォローすれば印象が変わっただろう。

【委員】プラレールはインパクトがあり、バルーンアートは適度な解説でテクニックの凄さがよく分かるなど、全体的に楽しめた。傘の過酷な放水実験も、留め具が壊れたことでかえってリアリティがあった。一方、ボウリングはスポーツ競技で、番組で頂点を決めるのは趣旨が違うと感じた。

【委員】この番組の生命線は、ちょっと意外性のあるユニークな領域で秀でている人を発掘し、その人の背景も含めて紹介し、視聴者に「すごいな」と思わせること。頂点サマたる所以の掘り下げや見せ方に磨きをかけてほしい。また、MCがほとんど活かされておらず残念だった。

【委員】地味なテーマかと思いきや、複雑なプラレールや体を張った傘の実験など、ハラハラしつつ笑える構成で、ゲストトークのバランスも絶妙だった。ただ、長時間のボウリング対決は視聴者の離脱を招きかねない。最後まで見続けたくなるよう、冒頭での引きの強さが必要だと感じた。

【委員】傘の実験で制作者に「改良の余地がある」と言わせた演出は、技術に対するリスペクトに欠けており不快に感じた。昔放送していた『TVチャンピオン』を思い出した。何が頂点サマなのか、出てくる人の凄さや技の凄さの見せ方などまだまだ工夫の余地がある。今後も期待する。

【局】各業界の頂点サマのスゴ技や頂点たる所以を、リスペクトをもって紐解いていく番組。普段アプローチできていないCT層・ファミリー層をメインターゲットにしている。MCの活かし方、各テーマの関連性、頂点サマの背景や技術の掘り下げなど、番組の軸を突き詰め精進したい。

出席者

【委員】篠原委員長、夜久副委員長、荻野委員、草野委員、島本委員(リポート提出)、野木委員、平野委員、藤井委員、吉野委員

【局】吉次社長、和田取締役、松澤取締役、末永制作局長、手島総合演出兼プロデューサー、山田番審事務局長


過去の審議会報告