トップページ > よりよい放送をめざして > 放送番組審議会 > 放送番組審議会(2018年)
一般業務報告、編成報告及び特別番組報告、視聴者対応報告(10月)
【委員】「つみたてNISA」について知りたかったのだが、それがどんなものなのか結局分からなかった。また歌舞伎については、一度も見たことのない人にとっては、理解は難しいだろう。用語として「幕の内弁当」「回り舞台」の説明は、横で映像で見せていたため分かりやすかった。
【委員】「ソクラテスのため息」というタイトルが秀逸。ニュースワードをバラエティで滝沢カレンを通して教えてもらうのは良い。ソクラテス軍団の村尾さんはニュースキャスターの印象があるが、その村尾さんですら滝沢さんに教える時に四苦八苦しているのは、新しい顔を見られた。
【委員】滝沢カレンはあざとさが無くて、知識は無いかもしれないが、非常に感性が鋭くて魅力がある。番組の目的は滝沢さんが学ぶのを面白おかしく見るというよりは、滝沢さんと視聴者が一緒に学ぶ、という番組にすべきだろう。少しで良いので「そうなんだ」という情報を入れてほしい。
【委員】滝沢カレンありきの番組で楽しく見られた。特に後半が非常に良かった。市川右團次さんがタジタジになる場面は滝沢さんならでは引き出し方だなと思った。歌舞伎は高級感があって行きにくいと思われているので、こうして興味が持てるように紹介されるのは素晴らしい試み。
【委員】無知を売り物にして視聴者に優越感を与えておもねる作りは健全ではない。ただ滝沢カレンは台本も流れも知らずに出演しているということでおバカタレントとは一線を画しているのだろう。「無知の知」のソクラテスを冠している番組なのでその名に恥じないような番組作りを望む。
【委員】滝沢カレン以外の3人の位置づけはもっと明確にするべき。滝沢さんは年金制度が若者に支えてられているのなら「感謝の手紙が欲しい」と述べるなど大切な指摘をする。また歌舞伎の始まりについても「急に思い出したかのように?」と述べるなど、その素朴で誠実な疑問を大切にしてほしい。
【委員】前半は滝沢カレンの発言が思ったより少なかったので彼女の魅力が感じられるところをもっと見たかった。ゲストは役割分担が必要だろう。後半では滝沢さんのキャラクターが発揮されていて、面白かった。この番組で年金について結論を出そうというのは無理があるのではないか。
【委員】滝沢カレンが大黒柱。その大黒柱にもっと発言の機会を与えた方が良い。また4人対4人というのは人数が多すぎるのではないか。さらに「毎月誰かを助けています。大変ですね」となるところを「おめでとうございます」と言う滝沢さんのポジティブな言語感覚が素晴らしい。
【委員】説明に関する滝沢カレンのコメントだけでなく、カレンさんだったらどう問題を解決するのか、あの発想力でどんなアイデアが出てくるのか聞いてみたい。また政治色の強い社会問題を取り上げる時には、発言がどう受け止められるのかを考慮した方が良いのではないか。
【委員】年金の問題は複雑、深刻な問題なのだがそれをバラエティでサラッとやるのは無理ではないか。また馬鹿な話で楽しみたい方、一方で学びたいという方もいる中で。どちらにとっても中途半端な印象。深掘りするのか、カレンさんのキャラクターを活かすのか、どちらかに注力すべき。
【局】一から学んでいくことと、学びを深くするところが相反するところだが、両立できるように努力したい。滝沢カレンさんには、台本も流れも何一つ伝えずに収録に臨んでいるが、ご指摘のように、さらに型にはめず、滝沢さんの魅力をもっともっと引き出していきたい。
【委員】木村委員長、篠原副委員長、荻野委員、金子委員、草野委員、国分委員、島本委員、杉山委員、芹川委員、吉野委員
【局】髙橋会長、小孫社長、近藤専務、井上常務、松本取締役、髙野総合編成局長、加藤制作局長、福田報道局長、草野スポーツ局長、溝田制作局CP制作チームプロデューサー、川口番審事務局長
一般業務報告、編成報告及び特別番組報告、視聴者対応報告(9月)、放送番組種別について(4~9月)、10月クールの番組種別について
【委員】ゲストが直接恩師を探しに行くというところが視聴者の疑似参加となり共感を得られているのだろう。しかし、早晩この番組は飽きられるのではないか。先生の一言で救われた、という同じパターンになることが見えている。成功者ではなく挫折した人間を取り上げたらどうか。
【委員】自分は感謝したいほどの先生はいないのだが、脚本家として先が分からない闇の中手探りでいた頃、道をつけてくれたり、後ろから押してくれたりした先輩や友人のことが頭をよぎった。この番組は先生に会いに行くと同時に、昔の自分に会いに行く、そんな番組ではないかと思った。
【委員】先生の一言で本当に人生が変わるんだな、と思わされ、もらい泣きした。しかし、ゲストが自ら先生を探し出すと言いながらスタッフが先回りして準備しているのではないかと思われる点もあり、その調和が課題ではないか。スタジオでの発言はもっと使った方が良かったのではないか。
【委員】生徒と先生の人生がクロスする時間は非常に短いものだろう。しかし「先生に会いたい」というのは当時の「素の自分に会いたい」ということなのだろう。ゲストの人生もさることながら、その後の先生の苦悩や挫折、そして今の笑顔にたどり着いた生き様を、人間ドラマとして見たかった。
【委員】番組を作る上である程度形にしなければならないということ、そしてタレントの限られたロケ日程の中で、どこまでスタッフが先に回って手を打っていくのか、ということのバランスが非常に難しかっただろう。ただタレントと先生のキャラクターで温かい気持ちにさせられた。
【委員】3人の先生のうち2人が美術教師で、受験を抱えた多忙な教科の先生だったら、このような指導ができただろうか。また先生がフィリピンにいると聞いた時にMCが「えー、よりによって」と繰り返し言っていたのには胸が痛んだ。貧民街などの社会問題ももっと扱えたのではないか。
【委員】ゲストが活躍している時代に思い入れが無いと、興味を持つのは難しい。オープニングで先生と再会する場面まで出てきてしまい、その後、ゲストが先生を探す時のハラハラ感が失なわれたのは興ざめ。西成やフィリピンなど教育の必要性を感じさせる土地をもっと掘り下げてほしかった。
【委員】小学校・中学校の先生にこだわり過ぎるとパターン化してしまうことが心配だ。例えば隣のおばちゃんやボーイスカウトの先輩など学校の先生以外にも視野を広げてみてはどうか。ドキュメンタリー色を消しているのは製作者側ではないか。冒頭の予告編を見たら興が削がれてしまう。
【委員】番組の冒頭に「おーい、赤井!」と出てしまうと、中身が分かってしまう。思い出のある先生というのは自分のことを認めてくれる、評価してくれる、そして育ててくれる。教育界でも企業でも同じである。いい番組なのだが、これから伸ばしていくには一工夫必要だろう。
【局】「感謝」だけでなく「謝りたい」「怒ってほしい」「今の自分はどうですか」など、また学校の先生だけでなく、ダンスの先生や芸能界に入るときに怖かった人など、バリエーションを考えている。番組の熱量を大事にし、本日いただいた意見をこれからの番組作りに活かしていきたい。
【委員】木村委員長、篠原副委員長、荻野委員、金子委員、草野委員、島本委員、杉山委員、芹川委員、吉野委員
【局】髙橋会長、小孫社長、近藤専務、井上常務、松本取締役、髙野総合編成局長、加藤制作局長、福田報道局長、草野スポーツ局長、伊藤制作局CP制作チームチーフプロデューサー、川口番審事務局長
一般業務報告、編成報告及び特別番組報告、視聴者対応報告(7・8月)
【委員】この番組は、日本社会自体が断捨離が出来ていない、という問いかけをしているのではないか。昭和から停滞の平成、そして令和へと時代が移る中、回らない制度や仕組みを捨てて身軽な体制にしなければならないと。非常に意味がある番組だが、もう少し捻りが欲しかった。
【委員】プロの方が「お家ダイエットしてあげましょう」という体で、家族が参加していない。全てお任せでは綺麗になってもそれを維持できないだろう。2軒の家のダイエットについてそれぞれの処方箋を示し、心地よい生活に移っていく方法まで広げればもっと楽しいのではないか。
【委員】タイトルがキャッチーで見ようという気にさせる。ただ、2軒とも切実さが感じられず、片付けというテクニカルな方に行くのか、人間ドキュメンタリーの方に行くのか、どちらも解決されていないような印象を持った。次は家族の再生という物語としてみてみたい。
【委員】プロが手を加えることによって家が劇的に変化した、そしてまたリバウンドしない収納方法を視聴者も学べた、ということを期待したので、最終的にはもう一越えだったな、とやや物足りなさを感じた。ただ、家が汚くてイライラするなど心の問題もテーマだと思うので面白かった。
【委員】大家族、一人暮らし、遺品整理、視聴者はどこかに当てはまる要素があるだろう。ナレーションではなくMC2人の感想でインサートを入れていたのは新鮮だった。ただ3日間の作業のうち、1日目が来るのに42分位かかっており、また3日目でどう変わったのかを丁寧に見たかった。
【委員】2軒の家を扱っていたが、どちらか一つにまとめた方が良かったのではないか。その方が「片付けとは何か」という深い言葉が伝わった。また3日目は視聴者に役立つ情報をもっと多くするべきだろう。メルカリについてはもう少し丁寧に説明してほしい。
【委員】捨てることと整理することは似ていて非なるもの。捨てるという行為は、思い出をどうやって断ち切るか、心を整理するか、という人の気持ちと不可欠な作業だ。それが一体となって放送されたために、非常に表層的な話になってしまった。もっと人情が絡む、ほろっとさせる続編を期待したい。
【委員】2軒の家の本質的な問題は、家事の責任は全て母親が負うものであるという心理の元、みんなが母親に依存している、ということ。例えばコメンテーターが現場に行って「なぜ手伝わないの」「お母さんが寂しいと思わないの」など感情の部分を引き出すなどの工夫があっても良かった。
【委員】家というのは本来は物を収納する空間ではなく、人間が潤いのある生活を送る場のはずだが、大量生産大量消費時代で、人は物に依存し過ぎてしまっている。また一度全部出したは良いが、例えば3か月後、どうなったかなど、その後の様子を見せるべきだろう。
【局】前半後半の時間の配分などの課題が見えた。特に母親依存の指摘は何となく感じていたものが言語化されて腑に落ちた。メルカリは物はどんどん捨ててしまうのではなくて、誰かに買われるもの、という意味で可能性があるのではないかと思う。話を今後の番組作りに反映させていきたい。
【委員】木村委員長、篠原副委員長、荻野委員、草野委員、国分委員、島本委員、杉山委員、芹川委員、吉野委員
【局】髙橋会長、小孫社長、近藤専務、井上常務、松本取締役、髙野総合編成局長、加藤制作局長、福田報道局長、草野スポーツ局長、工藤制作局CP制作チームプロデューサー、川口番審事務局長
一般業務報告、編成報告及び特別番組報告、視聴者対応報告(6月)
【委員】以前の「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」はワクワクドキドキ感があったが、この「太川蛭子の旅バラ」はそれが欠けているのではないか。また10万円という金額を目標に設定するのには抵抗がある。太川・蛭子はテレビ東京が作ったスターであり、その価値を高めてほしい。
【委員】桃園駅の小さな寺にある地蔵さん、五知駅の平家の赤旗など、ちょっと珍しいものを見つけることが面白いし、松阪では弁当で松阪牛を食べたというみじめな有様も良い。相差の海女さんとの触れ合いも微笑ましい。ただお金というゲーム性を持ち込む必要があるだろうか。
【委員】二人の人柄を通じて、旅のスポットを見るのは面白い。しかし乗降客の数によって駅に値付けがされ、10万円を獲得するというルールは意味が分からない。余計な要素なのではないか。また平家の赤旗などは、誰が何の目的であの場所に保管しているのか、もう少し説明を聞いてみたい。
【委員】リラックスして見られる番組。地元の方々が一生懸命その地を守っていることが良く分かり、色々な日本の各地で良い部分を残していくには我々は何をすればいいのだろうと考えさせられた。また平家の赤旗などは、ロケ部分とは別に、もう少し丁寧な説明VTRを入れてほしい。
【委員】蛭子さんの役割やマドンナの役割が非常に重要。制作側だけでなく出演者側もキャスティングされた意味を考え、応えていかなくてはHUTが下がっていく状況を変えられない。出演者側も制作者とともに盛り上げていくためにもう少しマドンナにも役割を果たしてもらいたい。
【委員】何を伝えたいのかテーマがぼけているように感じた。もう少し作り手の主張や個性が滲むように作ってほしい。10万円獲得というルールについてもハラハラ感があまりなく、不要に感じた。ほかの駅のマニアックさに比べ、有名な観光地がサラッと表面的に終わってしまったのが気になった。
【委員】ルールとゲーム性がしっかりしていたので飽きることなく見られた。番組の最大の魅力は地元の人たちとのトークではないか。地元の人たちが他局の番組の話をしている場面もスタッフは落とさず、楽しんで編集しているのだろうと感じた。ただナレーションはもっとゆっくりとした方が良い。
【委員】太川さんがリーダーで蛭子さんがボケ役、マドンナの真野さんは真面目で3人の組み合わせが良かった。ただ、名所旧跡を巡る中で、海女さんが日本一いる相差という町は、なぜそれほど海女さんが多いのか、あるいは平家の赤旗の由来はどこにあるのか、など、もう少し探ってほしかった。
【委員】太川・蛭子のコンビは健在だがマドンナの存在が希薄。1駅の滞在時間が限られているという作りは、時間内に名所旧跡を詰め込む日本式ツアーのパロディのようでもあった。コンビが出会う地元の人たちが魅力的で海女さんとの出会いは偶然の面白さを満喫させてくれた。
【局】蛭子さんも年を召して、歩くのが限界にきている。そのため、蛭子さんが喜ぶものは何か、考えたときにスタッフ一同「お金だ」ということになった。そこで10万円という設定にした。また無人駅に降りてほしいので、乗降客で値段設定をした。今後はルールをシンプルにするなど工夫したい。
【委員】木村委員長、篠原副委員長、金子委員、草野委員、国分委員、島本委員、芹川委員、矢田委員
【局】小孫社長、近藤専務、井上常務、松本取締役、髙野総合編成局長、加藤制作局長、福田報道局長、草野スポーツ局長、木村制作局CP制作チームプロデューサー、川口番審事務局長
一般業務報告、編成報告及び特別番組報告、視聴者対応報告(5月)
【委員】番組前半は「先取り」という番組のテーマにいかにも相応しい題材を扱っており、期待以上に面白かった。ただ、もう少し話を深く掘り下げるか、話の幅を広げてほしい。「このような可能性があるのではないか」「このような取り組みが行われている」というところまで踏み込むべきだ。
【委員】増加する空き家の問題では、空き家をホテルに改造することで近隣の商店をも巻き込んだ街の活性化に繋げる発想は大変良い取り組みだと思った。また「食品ロス」の問題も捨てられたご飯や麺を映像で見せられると愕然とする。まさに映像の持つ強さなのだろう。しかし、2時間は長い。
【委員】社会が抱える問題の解決にヒントを与える非常に良い啓蒙番組だと感じた。外国人観光客を呼び込むためには文化や感性の違いを考えることが大切なのも良くわかった。自治体や政治家ももっと考えて取り組むべきだと思う。ただ、広辞苑のコーナーになってからは少々番組がだれた。
【委員】外国人が出る番組は「日本は素晴らしい」ということをこちらが押し付けるように感じるものも多いが、今回は彼らに新たな日本の発見をしてもらうというスタイルであり、非常に自然で良かった。広辞苑や「アポ電詐欺」を取り上げた話には「今」という視点がもう少し欲しかった。
【委員】多くの話が盛り込まれていたが、あのように色々と話を展開して行くよりはむしろ、「空き家問題」「大学で学び直す高齢者」「シニアと若者の共同生活」の部分をもっと深く掘り下げたものを見たかった。視聴者に期待を持たせる「先取り」というタイトルにしたのは良かったと思う。
【委員】VTRの部分を「情報」と捉えると、スタジオ部分は池上彰さんをはじめとした出演者が「共有」という形で理解し合い、解決策を「発信」「実行」して行く形になっているべきではないのか。「アポ電詐欺」の被害を防ぐための対策が「電話に出ない」というだけではかなり無理があるだろう。
【委員】一極集中型の都市の一方で田舎が寂れ、中途半端に開発された場所にイノシシが下りてくるのだから、例えば「食品ロス」「空き家の増加」「イノシシが害獣になる」という3つの話は1つの原因に遡れるはずだ。それらを1つの構築物として扱えばより深い掘り下げができるのではないだろうか。
【委員】池上彰さんを使うからにはジャーナリストとして問題点を指摘・提起する形になっていなければいけないが、できていない。例えば空き家を利用したホテルも結構だが、地域社会との間で様々な問題も生じているのではないのか。そうした「問題提起」や「おさえ」がこの番組にはなかった。
【委員】近い将来に2000万戸にも達すると言われる空き家問題は、今回の番組で池上彰さんが示した小手先の対症療法的なことでは解決しない。さらに魅力的な番組にするためには、他の問題も含めた全てにおいて将来に向けた提案のようなものを少なからずして行くことが必要だと思う。
【局】池上彰さんは自身の意見を言うよりも、見ている皆が考えてほしいとのスタンスをとる方なので、ややもどかしく思われてしまう部分もあったのかもしれない。彼からも「もっと取り上げる話の数を減らして短くし、結論があった方が良い」と指摘されており、そこは今後の課題だと考えている。
【委員】木村委員長、篠原副委員長、荻野委員、金子委員、草野委員、国分委員、島本委員、芹川委員、矢田委員
【局】髙橋会長、小孫社長、近藤常務、井上取締役、長田編成局長、加藤制作局長、福田報道局長、草野スポーツ局長、清水制作局CP制作チームプロデューサー、大岡番審事務局長
一般業務報告、編成報告及び特別番組報告、視聴者対応報告(4月)
【委員】「食」(X軸)、「性的マイノリティー」の話(Y軸)、「日常性」(Z軸)から成るドラマだが、Y軸には違和感があった。内野聖陽をこうした役に起用することなどは「鬼面人を驚かす」的で、変わったものを出すことでしか人々を惹き付けられなくなる危険性も孕んでいるのではないか。
【委員】ゲイのカップルの友人を見ていると、このドラマの2人のようにウェットな感じではなく、心情を見せずにもっとやせ我慢するような部分もある。そうした一面を内野聖陽がもう少し見せるとさらに可愛く見えて良くなるのではないか。配役も脚本も良いので今後も楽しみにしている。
【委員】番組はゲイのカップルということに重きを置いているのだろうが、単にどのような世界なのだろうという興味本位で見る人もいるのだろう。多様性、少数者の問題を考えることはもちろん大切にしても、そうした興味本位のようなもので視聴率が上がることには少々抵抗を感じる。
【委員】原作者の全作品を読んでいるが、今までの中で最も原作の空気感や繊細さを大切にした良いドラマだ。深夜の食の番組は男性向けだったが、初めて女性向けのものが出て来た感じだ。20~40代の若者への認知度が上がり、コミカルさや軽妙さもより加わればさらに広がりを持つのでは。
【委員】ワンカットで撮られ、スマホの画角からテレビ画面に切り替わるようなオープニング映像は非常に粋に感じた。食事のシーンには愛情を感じる人に食事を作ることがどういうことなのかというメッセージもあり、それゆえに非常に美味しそうに見えるのだろう。2人の演技に脱帽した。
【委員】20代後半で原作を読んだ方が今、非常に楽しんで見ているようだ。主菜と同時に副菜を作る段取りや手抜きの方法も含め、主婦の目線から描かれた料理の場面は非常に楽しい。LGBTのドラマというより、むしろ主婦の生活が夢のある調子で描かれたパロディードラマのように感じる。
【委員】食事の大切さや創造性、大量生産・大量消費時代の終焉、個人の価値観や公平感を重んじた社会の重要性の3点が示されていたと思う。内野聖陽がイメージと全く違う役を演じることにどぎまぎしたが、女性はあまり違和感がないようなので、男女で抱く印象の異なるドラマなのだろう。
【局】シリアスで暗いイメージのものにはしたくないとの思いの下、原作に忠実で画面を上品にするよう心掛けた。音楽も明るいものだけを用い、軽く見られるものになるよう努めた。主役の2人にもとにかく可愛くなるよう依頼し、結果として女性に見てもらえる深夜ドラマにできたことは良かった。
【委員】木村委員長、荻野委員、金子委員、国分委員、島本委員、芹川委員、矢田委員
【局】髙橋会長、小孫社長、近藤常務、井上取締役、長田編成局長、加藤制作局長、福田報道局長、草野スポーツ局長、松本制作局ドラマ制作部プロデューサー、大岡番審事務局長
一般業務報告、編成報告及び特別番組報告、視聴者対応報告(3月)、放送番組種別について(10~3月)、4月クールの番組種別について
【委員】個人的には良いと思ったが、こうした話に関心のない人には5時間はあまりにも長過ぎたのでは。長い割に主人公の心の中の動きが今一つ描き切れておらず、理解できない部分もあった。東京裁判の描き方も少々物足りなかった。もう少しコンパクトにまとめた方が良かったと思う。
【委員】原作に沿いながらも、個々の場面の必要性を丁寧に考えたうえでうまく作り込まれていた。選曲も良かった。ただ、現実に引き戻される気にもなるので、あそこまで顔を知った豪華な助演陣は必要ないのではないか。言語の問題からなのか、何となくテンポが緩やか過ぎる気もした。
【委員】大変な意欲作で制作姿勢を極めて高く評価する。このジャーナリズム精神に基くドラマを今までの審議番組の最高位に位置付けたい。残念ながら視聴率が悪かったのはテーマが少々重すぎ、今日の日本人の意識との間にズレが生じていたためだと思うが、今後もめげずに頑張ってほしい。
【委員】感情移入しながらのめり込むほど見応えがあったので、5時間は決して長くなかった。やはり改めて真剣に考えなくてはいけないテーマのドラマなので、我々よりもさらに下の年代に是非見て欲しいと思う。これだけ豪華なキャストも揃えたのに、視聴率がふるわなかったのは残念だ。
【委員】元号が変わる今、平成や昭和を振り返る際に必ず通る戦争について色々と考えさせてもらえた。映像の質感にドラマの世界観が出ており、選曲やテロップもあえて違和感を与えていて良かった。今後もテレビが伝え続けて行かねばならぬテーマだ。教材としても多くの人に見てほしい。
【委員】特にムロツヨシの演技が印象深かった。戦後によくいたあのような立場の人間の匂いが彼からはぷんぷんしていた。NHKが1年かけて放送した作品を4時間に凝縮するのは相当苦労したと思う。楽しく見られる作品ではないが、外連味がなく真摯な作り方に好感が持て、惹き込まれた。
【委員】壮大で複雑な物語だが、時系列や状況がすんなりと理解でき、作り手の誠実さを感じた。前半は軽いタッチで入りやすかったが、後半の人間の描き方にもう少し深みがあれば、それぞれの孤独と葛藤がより浮かび上がったのでは。今の時代にこの作品を作った意欲に一番感銘を受けた。
【委員】大変な力作で意気込みが良く伝わって来た。国対国ではなく、民族や宗教、価値観を境に最近の衝突や紛争が起きることを考えれば、非常にタイムリーなドラマだったと思う。後半は非常に見応えがあったが、前半は日系の人たちの中の葛藤についての描き方が足りなかった。
【委員】骨太で良いドラマだ。戦争のような極限状態における男の生き様が良く描かれていた。それぞれの役者が持ち味を活かしてうまく演じており良かった。ただ、2夜連続で夜9時からの2時間半に生で番組を見られる人は多くないだろうから、放送日を少し考える必要があったのではないか。
【局】戦争や移民の他にも自分の中にあった「アイデンティティー」というテーマの下、色々な覚悟を決めて制作に臨み、力は出し切った。音楽やテロップなどに至るまで視聴者を惹き付けるための様々な工夫にも努めたが、やはり見る人に思いを伝えるのは本当に難しいと改めて痛感した。
【委員】木村委員長、篠原副委員長、荻野委員、国分委員、杉山委員、芹川委員、矢田委員
【局】髙橋会長、小孫社長、近藤常務、井上取締役、長田編成局長、加藤制作局長、福田報道局長、草野スポーツ局長、田淵制作局ドラマ制作部統括プロデューサー、大岡番審事務局長
一般業務報告、編成報告及び特別番組報告、視聴者対応報告(2月)
【委員】全国それぞれの地域の風習や文化を紹介した部分には救いがあったが、前半は見ているのがあまりにも辛かった。芸能人の楽屋ネタなどは視聴者には関係のない話であり、もう少し建設的な番組にすべきだ。今のようなスタイルで作るのであれば、一刻も早く打ち切った方が良いだろう。
【委員】審議番組でなければ間違いなく途中で見るのを止めていた。ドラマなどを除き、最近の2時間番組は非常につまらないものが多く、もっとコンパクトに伝えた方が良いと思っている。地域の文化や風習の紹介は面白かったが、それぞれの背景や歴史をより丁寧に加えた方が良かった。
【委員】地域の風変わりなものを紹介したつもりのようだが、他の番組で何度か見たものもあり、新鮮味がなかった。例えば香川県の新築の家では風呂に浸かって家主がうどんを食べるというエピソードがあったが、その謂われにまでより深く踏み込まなければ視聴者は得心が行かないだろう。
【委員】各都道府県にまつわる話は楽しめたが、それ以外は概ね退屈な番組だった。ただ、そうした中でも世の中の1万人のうちのどのくらいの人が同じような癖を持っているのかを調査した部分や医者に監修させて長嶋一茂の発言の信憑性を確認していた部分はそれなりに面白く見られた。
【委員】日本人には同調圧力の中で安心するような部分があるが、番組で人の変わった癖を取り上げ、個性があり、人と違うことはとても良いと伝えるのは意義があると思う。LGBTの観点、発想力や想像力の観点からも互いに認め合う文化が発信される番組になって行くのであれば素晴らしい。
【委員】番組には個人的な癖や習慣を軸とするものと地域の文化や風習・しきたりを軸とするものの2つのテーマがあったが、どちらか1つにより特化したものを見たかった。タレントの癖などについては、その原因を医学的、あるいは学術的に深く掘り下げる必要があったのではないか。
【委員】長嶋一茂・石原良純のコンビは最強だと思うが、長嶋一茂には有毒性があるので番組前半の3分の1くらいが彼の話に割かれると、お腹がいっぱいになる気がしてしまう。地方のエピソードについては、他の番組でもすでに見たものが多く、緊張感が損なわれた。
【委員】サブタイトルなどで内容の補足がないと何の番組かわからないのではないか。各地方の話題には他局の番組と重複しているものが多いと感じた。1時間くらいの長さにして小さい子供と一緒にもっと気楽に見られるようにすれば、より面白い番組になっていたと思う。
【委員】番組を見ていて、長嶋一茂、石原良純の2人はやはり今が旬だと改めて思った。各都道府県の文化や風習を紹介するコーナーは面白かったので、他局の番組と内容が重複しない限りは、特に長く続けようとしない限りは良い番組になるだろう。
【委員】番組は第1部が長嶋一茂のコーナー、第2部が芸能人の習慣、第3部が各地域の風習という構成でできていたが、情報があまりにバラバラだったので、少し話を絞り込み、時間を短くすべきだったと思う。せっかく石原良純を起用したのに、十分に活かされておらず残念だった。
【局】番組制作の際のミッションとして考えたのは、テレビ東京で新しい「スタジオショー」のジャンルを開拓することだった。日本人の平均値からどれだけ乖離しているのかを見せるために芸能人の癖などを取り上げたのだが、見せ方としてはまだまだ検証や改善の余地はあると思っている。
【委員】木村委員長、篠原委員、荻野委員、金子委員、島本委員、城戸委員、杉山委員、芹川委員、萬田委員、矢田委員
【局】髙橋会長、小孫社長、近藤常務、井上取締役、長田編成局長、加藤制作局長、福田報道局長、草野スポーツ局長、水谷制作局CP制作チームプロデューサー、大岡番審事務局長
一般業務報告、編成報告及び特別番組報告、視聴者対応報告(1月)
【委員】まるでその沿線を旅している気にさせてくれる楽しい番組だった。日本の景色は電線が邪魔をし、建物のデザインも無秩序であることなど、改めて様々なことを感じさせられた。新幹線だけでなく他の沿線でも楽しい番組を作れるのではないか。今回はスタジオ部分が非常に楽しめた。
【委員】社会科見学のような感じで面白い。お馴染みの車内アナウンスの声による豆知識の紹介には親しみを覚えた。出演者のバランスも良く、言いたいことを代弁してもらったように感じてスッキリとした。ただ、女性はこのタイトルだけで番組を見てみようという気にはならないのでは。
【委員】アイディアが良く、リラックスして見られた。ただ、録画してまで何度も見ようとは思わない。番組にはその場限りで消費されるものと繰り返し見たくなるものがあると感じ、テレビ番組制作というものについて改めて色々と考えさせられる番組だった。次回は山側の風景が見たい。
【委員】「思想がない」「視聴者に何を伝えようとしているのかが分からない」というテレビ東京のバラエティー番組がしばしば陥る罠にまたはまってしまった感じがする。「へぇ」と思わせる面白さがあっても、訴えかけるものがないとチャンネルは変えられてしまう。反省材料になる番組だろう。
【委員】単純に楽しんでください、驚いてくださいという趣旨の番組なのだろう。旅番組の良さと様々な業界の「へぇ」と思える豆知識を楽しめた。視聴者も様々な問題意識を持つこともできたのでは。新幹線の実際の車内アナウンスを担当する方を情報ナビゲーターに起用したのも非常に良かった。
【委員】何かの軸があってその周りに結晶して行く番組ではなく、映像エッセイ的な番組だったと思う。面白い人とたくさん出会い、その「偶然」の出会いを「必然」にしてしまうところがいかにもテレビ東京らしい。番組で使用された音楽も非常に良かったが、いかんせん2時間は長い。
【委員】視聴者を惹き付けるにはタイトルが弱い。前半では車窓から見えたものと実際に追ったものとのギャップが小さかったので、後半のようにもっと「人」を見せた方が良かったのではないか。若い女性を観覧車という密室に乗せて「彼氏いるの」などと聞くのもいかがなものか。
【委員】期待していなかったところに新しい発見があり、楽しい番組だった。新幹線パーサー研究所を使用したスタジオも出演していたゲストのバランスも良かった。鉄道好きの方が1人くらいいればなお良かったと思う。さらに膨らますことのできる番組だろう。第2弾も楽しみだ。
【委員】後半はともかく、前半はつまらない番組だと感じた。このような人間ドラマやストーリーがあったということがわかるよう、もっと深く掘り下げたインパクトのある話がもういくつか入っていても良かったのでは。スタジオのゲストは個性的で良かったが、やはり2時間は長過ぎる。
【局】クイズ形式や5つの新幹線沿線から面白い話題を並べる方法も良いのではないかなどと迷う中、時間と費用の都合もあり、東海道新幹線だけを選んであのような作りにした。話をより深く掘り下げる姿勢も必要だったと思うが、視聴者の投稿なども含め今後の多くの可能性は秘めた番組だと思う。
【委員】木村委員長、篠原委員、荻野委員、島本委員、城戸委員、杉山委員、芹川委員、萬田委員、矢田委員
【局】髙橋会長、小孫社長、近藤常務、井上取締役、長田編成局長、加藤制作局長、福田報道局長、草野スポーツ局長、伊藤制作局CP制作チームプロデューサー、大岡番審事務局長
一般業務報告、編成報告及び特別番組報告、視聴者対応報告(11月・12月)
【委員】笑いあり、涙あり、サプライズありで、何よりも喜ぶ人の嬉しそうな顔を見るのはとても良いものだと思った。ただ物語の順番としては、結婚57年目で新婚旅行に東京に行った夫婦の話を最後にしたら良かったのでは。また、サメ好きの少年にはさかなクンに会わせてあげたかった。
【委員】皆、それぞれの地元に誇りを持ち、その土地で豊かに生きていることがよくわかった。「東京の魅力を再発見」と謳っていたが、むしろ地方の良さが人を通じて表現されていた番組だと思う。ただ「東京に連れて行ってあげる」という言い方は「上から目線」ではないだろうか。
【委員】出演者たちがチャレンジを通して生き生きとした表情をしているところに感動し勇気をもらうことができた。特に愛媛県から新婚旅行で東京に来た夫婦の互いへの愛情を見て涙が出た。しかし、「東京が上」というようなニュアンスがやや出ている点はやはり気になった。
【委員】東京に初めて来る人たちの地元と東京の紹介も同時にしており、紀行番組的な要素があって良かった。「人に歴史あり」で、色々な方々の人生を見ることができ、非常に楽しめた。ただ、サメ好きの少年は勉強を良くしていたのだから、やはり是非さかなクンに会わせてあげたいと思った。
【委員】「家、ついて行ってイイですか?」や「YOUは何しに日本へ?」などの番組のエッセンスを寄せ集めたような印象を受けた。初めて東京に行った人たちが何を発見し、どのように感じたのかが今一つ読み取れず、我々に一体何を見せようとしていた番組なのかがよくわからない。
【委員】詰め込み過ぎだ。途中経過を端折りすぎているので、「なるほど、このような感じ方もあるのか」「このような見方もあるのか」と気づかせてもらえることがなかった。随分と編集の多いものを見せられた感じだ。「初めての東京」と「夢を叶える」のどちらが主題なのかも分からない。
【委員】地方の目で東京を相対化する点が面白い。愛媛から来た3人の女性が東京のオシャレに巻き込まれないところが非常に新鮮だった。サメ好きの少年には確かにさかなクンに会わせてあげたいとは思ったが、いとも簡単に会えてしまうのも見る者に誤解を招きかねず、違う気がする。
【委員】東京が進んでいて田舎は劣っているという地方蔑視のような視線を感じ、不愉快になった。東京の優しさや温かさみたいなものがもう少し掘り下げられていたら、それほど臭みもなかっただろう。今後は田舎の人に対する温かい視線を常に忘れずに番組を作ってほしい。
【委員】同じ日本人が東京を見てあれほど感動して楽しんでいるのを見るのは嬉しい。この番組を見て「もっと素直になろう」「純粋に色々な物事を見よう」という気持ちにさせられた。ともあれ、あれだけ異なるタイプの人たちを見つけて来られたことに非常に感心した。
【委員】地方の再発見、東京の再発見に繋がる面白い番組だと思う。特に年配の女性たちは皆大変なパワーを持っており、それこそが日本経済の元気の源だと思わされた。ただ、もう少し話を絞り込むなど、構成は考えるべきだと思う。スタジオにいるゲストの役割もよくわからない。
【局】何よりもまず人探しに苦労したが、思った以上にうまくロケが進む部分もあった。番組が「東京目線」からのものにはならないように当初から気をつけていたつもりではあったが、そう感じ取られる部分があったのだとすれば、今後はさらにその点を考えたうえで制作に当たりたい。
【委員】木村委員長、篠原委員、荻野委員、金子委員、北原委員、城戸委員、杉山委員、芹川委員、萬田委員、矢田委員
【局】髙橋会長、小孫社長、近藤常務、井上取締役、長田編成局長、加藤制作局長、福田報道局長、草野スポーツ局長、井関制作局CP制作チームプロデューサー、大岡番審事務局長
『日曜ビッグバラエティ
「新幹線の窓から見えたあの“変なの”何だ!?」』
2019年1月20日(日)放送