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一般業務報告、編成報告及び特別番組報告、視聴者対応報告(10月)、旧ジャニーズ事務所問題について
【委員】駆け引きもあり、非常にテンポもあって映像も美しかったが、今回も過去を時系列で遡る形で謎解きがされるティピカルな手法がとられており、少々陳腐な印象を拭えなかった。法廷も以前のドラマと同じような気がしたし、大手事務所と小さい事務所の対立設定も似ていて残念だった。
【委員】キャスティングも各々の個性が十分に発揮され、オリジナル版を知る者から見ても成功していると思う。力のあるこうした脚本の作品はリメイクできるのならどんどんトライしてほしいが、金曜8時のドラマ枠に定着していた高齢層は少々置いてきぼりにされた感を抱いたのではないか。
【委員】最初は退屈な恋愛ドラマに見えたが、中盤からテンポが出て最後にどんでん返しがあり、続きが見たくなった。1時間10分も冗長にならないよい設定だが、無理のある場面が多くリアリティがなさ過ぎて、入り込めない感じもした。番組出演者がCMにも露出するのは少々いやらしい。
【委員】筋立ては面白いが、盗んだものを法廷での証拠に使うなど、ディテールで少々不自然に感じるところも多く、突っ込みどころは多々あった。最後のどんでん返しは興味深く今後の展開を期待したいが、篠原涼子さん演じる主人公の負った傷が何なのかを初回でも少し見せてほしかった。
【委員】テンポが悪い。オリジナル版のよい部分を単純化したうえに、昔からよく見る「ベタ」な構図に変えてしまっていて退屈だ。リメイクの場合、オリジナル版の何が面白かったのかをしっかりと考えないといけない。あまりにも認知度が低い放送枠なので宣伝などの仕掛けを考えるべきだ。
【委員】少々不自然なカオス感があった。韓国ドラマ特有の女性の強さやハチャメチャ感をそのまま日本人で表現すると違和感を抱く。最後に女性弁護士の幼少期のトラウマシーンが短く入ったのは唐突で、「児童虐待」をエンターテインメントとして安易に消費してしまっている危険を感じた。
【委員】前半は悲恋ものに見えたが、次第にテンポが上がり、意外な展開もあって楽しめた。前半で違和感や過剰さを覚えた部分が後半でうまく回収されていた。演歌のこぶしをきかせた感じの独特の間があるカメラワークもよかった。連続ドラマでこれだけ次が気になる作品は個人的に珍しい。
【委員】ストーリーはよいが、全体的に非常にステレオタイプに感じた。初めて会った人間と趣味嗜好があまりに一致しても怪しまない、知り合ってすぐの女性に高級時計を贈るような話をはじめ、書類のパスワード等に関しても不自然でリアリティのない点が多く物語に入っていけなかった。
【局】30~40代をターゲットにハードボイルドに寄せすぎない形にしたが、従来の高齢層も逃したくない思いからキャスティングも守りに入りすぎた所もあるかもしれない。リアリティに対する指摘については、こちらがエンターテインメント性を履き違えているかもしれず、今後に生かしたい。
【委員】特別番組でテレビ東京グループとしての見解を発信したことや、検証報告を文書で開示したことは評価できるが、第三者を関与させることで、より客観性を高めることは可能だったのではないか。
【委員】事前の放送告知があった方が良かった。
【委員】もっと早い段階で放送番組審議会で取り扱い、テレビ東京グループの考えを問うべきだった。
【委員】(11月9日にテレビ東京ホールディングスが設置した「人権委員会」について)他のマスメディア企業の状況を見ながらではなく、一般的な他の企業の状況を見ながら、進めていただきたい。
【委員】篠原委員長、荻野委員、草野委員、島本委員、野木委員、藤井委員、夜久委員、吉野委員
【局】石川社長、長田常務、加藤常務、髙野コンテンツ戦略局長、野口報道局長、内田制作局専任局長、清水制作局プロデューサー、椎原番審事務局長
一般業務報告、編成報告及び特別番組報告、視聴者対応報告(9月)、放送番組種別(4~9月)、10月クールの番組種別、ジャニーズ性加害問題について
【委員】炊飯器の世界の進化に驚くと共に経営者ならではの説得力ある言葉で勉強になった。村上龍さんの言葉と映像内容に開きがあり意味がわかりづらいとの前回の指摘も修正されていた。ただ、「ご飯」をどういう基準で美味しいというのか、他と比べて何がどう違うのかの説明も欲しかった。
【委員】規模は小さくても、キラリと光る先見性や独自性を持つ企業や経営者を発掘する視点、強みを浮かび上がらせる取材力に感心している。炊飯器の仕組みの解説もビジュアルやナレーションがわかりやすかった。村上龍さんの訥々とした語り口は説得力はあるが、言葉が聞き取りづらい。
【委員】老舗番組の安定したクオリティで安心して見られる。「つかみ」が上手で視聴者が引き込まれる。他の炊飯器との構造の違いの説明もわかりやすく、社長のイラストのネクタイの柄がゾウであるなど細部もよく描かれていた。以前の「編集後記」のような村上節が足りなかったのが残念だ。
【委員】真面目に真摯にモノ作りをする人々を応援するスタンスに敬意を払うが、今回は「超・宣伝」の域を越えていない。圧倒的なシェアを勝ち得た炊飯器の秘密は他にもっとあるだろうし、現場の生きた言葉が足りない。最後の新大阪駅の弁当屋のインパクトが冒頭にあれば印象が変わったと思う。
【委員】年齢性別を問わず関心が持て、家族単位で食への理解が深まる内容だった。企業の方向性を定め消費者目線に向き合うことがヒット商品を生むという話に納得がいき、経営に明るくない視聴者にも学ぶところが多かった。スタジオでのご飯の試食場面は美味しさがあまり伝わらなかった。
【委員】長寿のビジネス番組で安定感と安心感がある。ややPR色が強い部分があったが、客観的データもしっかりとあったのはよかった。技術者の開発の苦労話や競合メーカーの声などもあるとよりよかったのではないか。小池栄子さんが存在感を増し、村上龍さんの影がやや薄い印象を受けた。
【委員】すっきりと見やすく、最後まで興味を持って視聴した。象印の魔法瓶が海外40カ国で売られている話は若干情報不足に感じたので、具体的な数値で示してほしかった。冒頭の立ち飲み屋のシークエンスは、一見すると店の紹介番組のようで、わざわざ紹介する必要があったのかどうか疑問だ。
【委員】「一杯飲み屋」の炊飯器の話は導入部分として非常によく、炊飯器の仕組みの紹介や企業の原点であるガラス魔法瓶の問題、失敗から復活を遂げる物語もわかりやすかった。ただ、リーダー論や経営哲学の観点からは物足りない。例えばライバル会社の経営戦略との違いなども欲しかった。
【局】経営者に加え、最近は医師や作曲家なども含めた広い意味でのリーダーを迎えている。村上龍さんは元々喋りが得意な方ではないが、コロナ禍で人と会う機会が減ったことも影響していると思う。VTRのスタジオでのフォローの仕方や番組の「つかみ」についても今後さらに検討していく。
【委員】検証番組の形をとるかはともかく、社内調査の結果はきちんと総括し、社として公表すべきだと思う。
【委員】ジャニーズ事務所に対応を求めるだけではなく、マスメディアである自社の対応も明らかにしていただきたい。
【委員】篠原委員長、荻野委員、草野委員(リポート提出)、島本委員(リポート提出)、野木委員(リポート提出)、藤井委員(リポート提出)、夜久委員、吉野委員
【局】石川社長、長田常務、加藤常務、髙野コンテンツ戦略局長、野口報道局長、大野報道局プロデューサー、椎原番審事務局長
一般業務報告、編成報告及び特別番組報告、視聴者対応報告(7月・8月)
なお、「日本民間放送連盟 放送基準」が一部改正され2024年4月1日に施行されることに伴い、これに準拠する「テレビ東京放送番組編成基準」の一部変更が諮問され、放送番組審議会から「妥当である」との答申があった。
【委員】話がてんこ盛りで飽きさせず、多数の視点も組み込まれ、それぞれのパートが非常に繊細に作られていた。最後におふくろの味をじっくりと味わう2人の姿を見て、思わず彼らより先に泣いてしまったように、笑いと涙の両方があって良かった。MCのコメントもセンスがあり、面白い。
【委員】セネガル相撲は意表を突くテーマで、よく適材を見つけられたと思う。フリーズドライ作成の色々な苦労を大変興味深く見た。MCの2人もう るさ過ぎず、落ち着いていて好感を持てた。ただ、前半だけでも結構インパクトがあるので2時間は長い。1時間で1つのテーマで良いのでは。
【委員】タイトルは前時代的だが、見たら面白かった。再現ドラマはやや感動仕立てで、むしろドキュメントでの過去の話や写真構成で示すべきだった。MCも言い方に気を付けないと外国へのヘイトに聞こえる。フリーズドライの美味しさや食感が全く想像できないので味を伝える努力が必要だ。
【委員】おふくろの味を海外にいる子どもに届けるコンセプトは本当に良い。日本から距離もあり、全てが異なる国で日本の青年たちが得意なことを生かして頑張る姿は感動的だ。現地の文化や生活の状況もドキュメンタリーとしてしっかりと伝えられて見応えがあり、今後も見たい番組だ。
【委員】出演者皆のキャラクターが濃く、話も盛り沢山で何に焦点を当てて見るべきか迷う。多くの要素のまとめ方を改めて考えるべきだ。レギュラー化を目指しておふくろの味をフリーズドライにするフォーマットにするのなら、やはりもう少し丁寧に描き、何が主役かをはっきりとさせるべきだ。
【委員】ほのぼのとして週末のGH帯にふさわしいが、話がてんこ盛りで伝えたいことが分散している。どれも感動的な話だが、少々でき過ぎ感もあり、作為的な印象を抱いた視聴者も少なからずいたと思う。テロップを多用し過ぎだ。あまりに説明的で、視聴者の想像力や感性を蔑ろにしている。
【委員】『上を向いて歩こう』の諸バージョンがテーマと絡み合い、飽きさせなかった。「〇」に「お」の字でおふくろを表していたが、コメントや出演者の名も全て「〇」に収まり可愛かった。似通った2つのテーマに2時間はかけ過ぎだ。MCの言葉が少々「上から目線」で違和感を覚えた。
【委員】多くの要素がテンポよく描かれ映像作りも巧みで、楽しそうな登場人物の姿に心が温かくなった。普通の家庭料理をフリーズドライにする発想が秀逸。子供の時に母親に料理を作ってもらった人間が今度は誰かに与える行為からは成長と自立のメッセージを受けた。テロップが多過ぎた。
【委員】大好きな番組だ。届けてもらう子供も届けるおふくろも本当に嬉しそうでほのぼのとする。おふくろの味のみならず気持ちもフリーズドライされて届くからだと思う。出演者探しには恐らく相当の苦労があるのだろう。時間も短く1組だけの丁寧な紹介にし、頻度を増やしてはどうか。
【局】ドキュメンタリーブロック、フリーズドライを開発する研究者の魂をちゃんと描けるよう意識した。おふくろの味という過去のエピソードを表現するのが難しく、再現ドラマの形をとった。フリーズドライの味や食感がうまく伝わっていない点については、今後工夫をしていきたい。
【委員】篠原委員長、荻野委員、草野委員、島本委員(リポート提出)、杉山委員、野木委員、藤井委員、夜久委員、吉野委員
【局】石川社長、長田常務、加藤常務、髙野コンテンツ戦略局長、伊藤制作局長、古川制作局プロデューサー、椎原番審事務局長
一般業務報告、編成報告及び特別番組報告、視聴者対応報告(6月)
【委員】内容自体は面白いものの、テロップやタイトルの表現が視聴者を少々ミスリードしていたような気がする。秘境で生活が苦しく、そもそも電気がないと思っていたが、実際はそうではない中で、現地の人たちにも驚きの表情があまり見られなかったし、どこまで役に立ったのかが疑問だった。
【委員】いろいろな形で発電するアイデアはよく、エンターテインメントとして面白かったが、現地の反応をもっと知りたかった。電気をきっかけに文明論に至るまで様々なことを考えさせられたが、今後も続けるのなら、まだ「ネタ」があるのか、どうやって探してくるのかが少々気になるところだ。
【委員】理科の実験的な部分もあるコンセプトはよく、電気が通っていない世界の場所の生活も覗けて興味深かった。子どもたちの目にも面白く映ったのではないか。キャスト陣は元気がよくエネルギッシュで、今回のロケに向いていた。ただ、現地の人のリアクションの薄さなどに違和感を抱いた。
【委員】難しい電気の作り方については視聴者のためにイラストやキャラクターなどでわかりやすく解説したらよかったのではないか。頻繁に出ていた「助けてあげる」「喜んでくれるから」との言葉には「押し売り感」があり、「協力する」というコンセプトにした方が共感を得られたと思う。
【委員】途中から「押し売り感」が強く、飽きた。電気をつけて村の何が変わったのかを知りたい。スタジオで情報フォローもできるし、それがないと単なるお祭りでしかない。技術を置いてくるのが目的とあったが、それほど簡単な話でもなく、制作者の独善的な正義感で終わったらもったいない。
【委員】「なんで国はこの村に金をかけないか」との問いに「わからない」との答えがあるだけで社会批判になっている。ただ、現地の人への上から目線、特に昆虫食に大げさに驚くシーンなどはテレビ的に必要でも失礼だ。発電機を設置した村のその後を示さねば視聴者は納得がいかないだろう。
【委員】全編に渡りテロップが多すぎ、肝心の映像が窮屈で息苦しさを感じた。村人の感謝の言葉が繰り返し入るのも「気持ちの押し売り」のようだ。子供の遊具が危険に見えたが、事故が起きたら番組は責任をとれるのか。現地の人の暮らしぶりや文化、過去に訪れた場所への再訪シーンも見たい。
【委員】番組の発展のためには発電か現地の暮らしぶり紹介のどちらかに力を入れるべきだ。工夫された発電法の紹介は子どもたちにはよかったが、発電や充電についての考えを突き詰めるのなら、もう少し丁寧な検証があってもよかった。非常にいい企画なので諦めず、さらに工夫をしてほしい。
【局】発電のような堅苦しいテーマを戦隊ものになぞらえることに挑戦した。最初は電気も何もないところに行きたかったが、スケジュール的に不可能だった中、理想としていたものがテロップなどに表れてしまい反省している。その後のフォローについては今後、当然番組で示していきたい。
【委員】篠原委員長、荻野委員、草野委員、島本委員、杉山委員、野木委員(リポート提出)、藤井委員、吉野委員
【局】石川社長、長田常務、加藤常務、髙野コンテンツ戦略局長、野口報道局長、伊藤制作局長、田中制作局プロデューサー、椎原番審事務局長
一般業務報告、編成報告及び特別番組報告、視聴者対応報告(5月)
【委員】キャスティングが最高だった。地元の人たちの笑顔はやはり秋山さんの持つ好感度が生み出しているし、彼でなければオープニングなどの空気も出せない。見ていて清々しい気持ちになれた。街を散策する番組は方法次第でまだまだ新しい見せ方ができるのだと気づかされた。
【委員】企画勝ちで、まさに生成AIなどとは対極にある番組だ。中年男性のワイルドさと優しさが滲み出た秋山さんもよい。本筋とは違うサイド映像も番組を魅力的にしていた。ただ、番組として何をゴールにするのかが見えない。その町が盛り上がる種をまいて帰るぐらいの「ゴール感」がほしい。
【委員】企画が斬新。結婚68年目の夫婦の紹介などもほのぼのとしてよいが、狭い町で色々な個人情報を出して大丈夫か。レギュラー番組化できるか否かは、今まで知らなかった面白い町をいかに発掘できるかにかかっている。ロケの持ち時間をアピールされても視聴者には慌ただしいだけだ。
【委員】人間と日常が一番面白いことを過激な演出なしで伝え、全体としてのんびりした空気感を保ちつつもテンポがよかった。皆で寄せ書きをした手書きの地図は小学生の頃に作った地図を思い出させ、ワクワクした。秋山さんを含めた出演者全員が伸び伸びと楽しそうなのがよかった。
【委員】視聴者がまさに疑問に思った頃に説明が入る作りもよく、軽妙で非常に好印象を持った。BGM、字幕スーパーも洒落ていた。ただ、この番組の主役は地図なので、地図の俯瞰映像やその町の土地柄や雰囲気がわかるシーンがもっと生かされていたら、さらに奥の深い番組になったと思う。
【委員】中目黒や代官山で今回のような企画はできず、レギュラー番組化にはまず場所選びが大事になる。同時に町を元気にするような場所選びを望む。回を重ねると一般の方々が準備し、自然さを損ねる恐れもあり、秋山さんとの自然な触れ合いからいかに面白さを引き出すかの工夫が求められる。
【委員】数ある旅番組と一線を画すコンセプトはよい。秋山さんが人々と触れ合う姿が丁寧で気遣いや配慮も行き届いていた。ただ、誰がどういう思いで地図に情報を書き込んだかがわからない。地元の方々の協力で成り立つ点に番組の良さを求めるのなら、地図の作成過程も見てみたいところだ。
【委員】斬新で面白い企画と思って見たが、期待外れだった。悪い意味で「人まかせ」な番組だ。従来のテレビ東京らしい地方ロケ番組との違いが出せていない。5時間の制限時間も焦りとやる気のなさを感じさせた。白地図の書き込みをもう少し丁寧に見せ、街の位置関係もわかるようにしてほしい。
【委員】この時間帯の番組ゆえに、何も考えずに笑えばよいのだろう。好きなロバートの秋山さんのキャラクターと引き出しの多さに笑ってしまった。限られた時間で一般人相手の番組を作るのは大変だろうが、地図に書いた自分の住む地域の情報が取り上げられるのはワクワクすることだと思う。
【局】町の雰囲気や場所の位置関係を含め、30分で表現しきれなかった部分が多々あったが、今後は修正していく。また、単に時間に縛られながら町の中を巡る部分も見直し、確かにその町に秋山さんが何かを落としていく、活性化して帰っていくようなところもうまく表現できるようにしたい。
【委員】篠原委員長、荻野委員、草野委員、国分委員、島本委員、杉山委員(リポート提出)、野木委員(リポート提出)、藤井委員、吉野委員(リポート提出)
【局】石川社長、長田常務、加藤常務、髙野コンテンツ戦略局長、伊藤制作局長、株木制作局プロデューサー、椎原番審事務局長
一般業務報告、編成報告及び特別番組報告、視聴者対応報告(4月)
【委員】単純な「法廷もの」でない面白さもあり、良い意味で期待を裏切られた。被害者が自分を責め、家族にもなじられる二重三重の詐欺の苦しみの実態がしっかりと散りばめられていた。ドラマの本質はここにあると初回からタネ明かしをしているのは私には良い構成に思われた。
【委員】詐欺師専門弁護士とのコンセプトも面白く、個々のキャラクターがはっきりとした形で出ていて良かった。音楽、ビジュアル面のセンスも良い。話もひねってあり、詐欺被害防止の啓蒙にもなる気がしたが、無理矢理話を挿入した不自然さもあった。若い世代を狙うとのこと、期待したい。
【委員】画面がリッチに見えた点には好感を持ったが、雑な部分が多い。「リーガル・ミステリー」と謳うのに、リーガル、ミステリー両面で成立していない。視聴者が疑問を抱く前にタネ明かしされている。法廷シーンももっと面白くないといけない。過去の同種のドラマと変わらず、既視感がある。
【委員】オリジナル脚本に加え、色々な挑戦をするエネルギーは感じたが、人物描写などに作り手の都合が見られた。主人公の裁判の進め方も週刊誌記者か探偵のようで、弁護士としての優秀さを描くもっと細かな仕掛けが必要だ。詰めの部分をしっかりしないと視聴者の共感は得られないだろう。
【委員】冒頭で主人公がいかに悪徳弁護士かという雰囲気をより出すべきだったが、どうしても良い人にしか見えなかった。緊張感をどこまで保てるかが重要なポイントである中、リアリティーを追求するシリアスなミステリーなのか、コミカルなファンタジーなのか、視聴者は迷いを感じたのでは。
【委員】横浜の魅力も堪能でき、映像美がハイレベルの上質なエンターテインメント。野暮な服装で女性弁護士のキャラクターを描くなど細部へのこだわりがある一方、違和感を抱くシーンも多かった。主人公が悪人役の凄みをより示せれば、その性格の複雑さがよりリアルに迫ってきただろう。
【委員】最後まで惹き込まれ、楽しく見た。キャスティングのバランスも良い。主人公が手段を選ばず犯人に復讐する物語は珍しくないが、回が進むごとに他の登場人物とどのように絡んでくるのかに興味をそそられる。あまりにも抜けている設定の女性弁護士がどう変わっていくのかも気になる。
【委員】テンポも映像も良く惹き込まれたが、法廷ドラマとしてはいかがか。回想シーンで物語の全体像が早い段階でわかったが、不自然で都合の良過ぎる部分が多かった。しかし、2時間にあれだけの要素を詰め込むには些細なことにこだわらず、大きな流れで押し切るのも良いのかもしれない。
【局】若い視聴者をターゲットにキャスト、内容を一新した。画面の豪華さは監督の力量による。ステレオタイプな人物像、オリジナル脚本が作り手の都合で書かれてしまいがちになることについては反省する。小道具などのディテールのクオリティーを上げる工夫も現場任せにせずに行っていく。
【委員】篠原委員長、荻野委員、草野委員、島本委員、杉山委員(リポート提出)、野木委員、藤井委員、吉野委員
【局】小孫会長、石川社長、加藤常務、髙野コンテンツ戦略局長、野口報道局長、縄谷スポーツ局長、伊藤制作局長、祖父江制作局ドラマ室プロデューサー、椎原番審事務局長
一般業務報告、編成報告及び特別番組報告、視聴者対応報告(3月)、放送番組種別(10~3月)、4月クールの番組種別、「テレビ東京 放送番組編成基準」変更報告
【委員】画面を通じ、外国人出演者の礼儀正しさや迎える側の温かさが良く伝わり、番組制作者が双方と本当によくコミュニケーションを取っていることもわかった。心温まる番組だ。外国のことに日本で取り組む人を向こうに連れていくという新しい形でチャレンジしても面白いのではないか。
【委員】外国人を通じ日本文化を再発見でき、ヒューマンドラマ的要素もある非常に質の高い番組だ。真面目すぎる作りではなく、こういう形だと多く見てもらえると思う。日本人として非常に誇らしい気になるが、偏狭なナショナリズムや排外主義に繋がらないようなバランスも重要になろう。
【委員】2時間という長さを感じさせず、キャラクターの良い適材をよく見つけていると感心した。ただ、画面に出ている「こんな方ならニッポンにご招待したい」との文言はいかがなものか。言葉としてやはり非常に排他的であり、もう少しこうした点にも配慮した作りが必要だろう。
【委員】初めての人にも内容がすぐにわかるようなアバンをつけるのも良いと思う。構成もよく、多くの要素がよくまとまっていた。自分の知らない日本文化を外国人に教えてもらえた。学びが多いのに、知識の押し付けがない。出演者の帰国後も気になる。海外にも売れるであろう良いコンテンツだ。
【委員】『YOUは何しに日本へ?』から続けて見る人も多いだろう。外国人という「試金石」により本質が炙り出される。寿司を握る場面もここまで丁寧に映像化されたことはなかったのでは。ドキュメンタリーとして質が高い。スタジオ出演者の言葉も視聴者の思いを代弁する形で発せられていた。
【委員】コロナ禍で途絶えていた海外との交流の楽しさを感じさせる。海外ロケがあると映像はもちろん、言語や音も多様で彩りが増し、番組に立体感が出る。コメントの拾い方や取材も丁寧で、こだわりがよく伝わってきた。寿司の修行をする外国人の意図はよくわからず、少々物足りなかった。
【委員】当初は外国人の目線にもっと偏った日本賛美の密着番組とのイメージを持っていたが、実際は彼らとともに我々日本人もまた再発見をしていく質の良い内容だった。ゆえに番組名と実際に視聴した印象が少々異なるようにも感じた。視聴者にも非常に納得できる丁寧な作りだった。
【委員】開始当初からずっと見ている好きな番組だ。やはり出演者により面白さには差が出る。寿司のパートは修行者自身が少々上っ面だけを追いかけているようで物足りなかった。接待や別れのシーンも大体毎回同じで脚色めいているので、もっと自然な形で行ったらよいのではないかと思う。
【局】ここ3年はコロナで海外との往来ができず、新しい対象者を探すのが難しい状況だった。外国人の目を通して日本の知られざる技や伝統などを視聴者にしっかりと見ていただく番組だが、今後は修行した出演者たちが帰国後にどうなったのかという点もなるべく取り上げていくつもりだ。
【委員】篠原委員長、荻野委員、草野委員(リポート提出)、国分委員、島本委員(リポート提出)、野木委員、藤井委員、吉野委員
【局】小孫会長、石川社長、長田常務、加藤常務、髙野コンテンツ戦略局長、野口報道局長、縄谷スポーツ局長、伊藤制作局長、森本制作局プロデューサー、椎原番審事務局長
一般業務報告、編成報告及び特別番組報告、視聴者対応報告(2月)
【委員】ネット媒体が身近になり、世の中に多くのニュースがあふれる中、視聴者の関心を引くためには、タイトルや最初の見せ方にも工夫が必要。『WBS』は経済に絞り込んだ内容で他の番組との差別化が図られており、固定的なビジネスパーソンのファン獲得につながっていると思う。
【委員】ビジネスパーソンに特化した貴重な番組。トップニュースに強盗殺人事件の容疑者逮捕ではなく、あえてトヨタの賃上げを選択したことは良かったが、中小企業への展開部分が物足りない。多忙なビジネスパーソン向けに、ストレートニュースから入る番組構成もありではないだろうか。
【委員】トヨタの賃上げ、ウクライナ経済と、冒頭から興味深い特集が2本続き、前半は全く飽きることがなかった。リスキリングの話題では、まるでリスキリングが賃上げや景気好転に直結しているかのようなつくりだったが、複雑な背景や様々な要因をもっと深掘りしてほしかった。
【委員】見やすく、かつ見応えのある番組。前半の特集に重点を置き、他の番組とは一線を画す『WBS』ならではの構成に好感を持った。後半は一転、スピーディーな展開だが、ビジネスパーソン以外の視聴者も興味を持ちやすいライトタッチな話題も盛り込まれ、全体バランスの良さも感じた。
【委員】経済を切り口としてウクライナにアプローチする手法が『WBS』らしい。戦禍でもエネルギッシュにビジネスに向かう人々の姿にリアリティを感じた。韓国の出生率低下と、住みたい街ランキングの話題は、経済的な背景や都市開発の裏側の部分まで、もっと詳しく追ってほしかった
【委員】番組タイトルも内容もビジネスに振り切っているが、解説が分かりやすく、特集の取材力にも驚いた。興味あるワードだけを調べるネットに対して、知らない情報も吸収できるのがテレビの優位性だと改めて実感。帯番組として、多くの視聴者の生活の一部になっている存在だと思う。
【委員】クールで魅力的な番組。重厚感もあり、キャスターの安定感、存在感も軸になっている。冒頭から特集に釘付けになったが、独自取材の面で物足りなさを感じた。経済を指標としている以上、番組の立ち位置と取材先企業との適切な距離感を保ち、視聴者の信頼にこたえる番組でいてほしい。
【委員】セットや衣装のセンスがよく、字幕テロップも分かりやすい。ウクライナの特集は、IT産業の成長という切り口が新鮮。心に響く経営者のコメントも引き出しており、丁寧な取材が感じられた。ビジネスパーソン以外の視聴者も楽しめる番組であり、『WBS』ならではの視点に期待したい
【委員】他の番組とは一線を画す魅力がある。バラバラに取り上げた個々のテーマを俯瞰的、立体的に見せる工夫をすれば、魅力が一層増すだろう。経済界は一般的に男性社会のイメージがあるが、『WBS』がジェンダーレスなつくりを目指すことで、日本の価値観も変えていけるのではないだろうか。
【局】今年4月で放送開始から35周年。独自の経済目線を常に心がけ、構成や見せ方も改善、改革を重ねている。「働く人すべて」を意識したつくりをさらに具現化して独自取材を強化し、タイトルの引き、構成テンポなどもブラッシュアップしながら、今後の番組へと生かしていきたい。
【委員】篠原委員長、荻野委員、草野委員、国分委員、島本委員、杉山委員、野木委員、藤井委員、吉野委員
【局】小孫会長、石川社長、松本専務、加藤常務、斎藤取締役、野口報道局長、松澤制作局長、松下スポーツ局長、石原報道局ニュースセンター部長、椎原番審事務局長
一般業務報告、編成報告及び特別番組報告、視聴者対応報告(1月)
【委員】人生にドラマのある外国人がこれほど多く訪日していることに驚いた。番組では、そうした外国人と簡単に出会っているように見えるが、実際の取材の苦労は並大抵ではないはず。取材結果だけにとどまらず、今後、スタッフの取材過程も見えるようなつくりをしてみたらどうだろうか。
【委員】プロレスラーを目指す外国人の幼少期の経験など、人間ドキュメンタリーに引き込まれたが、長く日本で暮らしている人に対して「何しに日本へ?」は違和感があった。また、聞きなれない用語の説明を、敢えて省略していた部分があったが、やはり番組内で何らかの説明が欲しかった。
【委員】番組スタート当初から楽しく見ている番組。今回も面白く視聴したが、ピアニストの即興演奏の技術など、それぞれの「すごさ」に観点が集約されすぎてしまった点は残念。文化的で豊かな要素が多い回だっただけに、見ごたえのある映像を、もう少しじっくりと見たかった。
【委員】外国人の角度で日本を見られる貴重な番組。コロナ禍の入国制限時期を乗り越えたことで、番組が強くなったと感じた。構成バランスもメリハリが利いており、独自の目線によるネタの拾い方、膨らませ方も秀逸。ブラッシュアップを重ねながら、さらに長寿番組を目指してほしい。
【委員】視聴ターゲットは若い層だと思っていたが、世界一周などは中高齢層にも刺さり共感を得られる内容。プロレスラーを目指す外国人のエピソードもいい物語だった。マニアックなYOUと出会えた時の破壊力がこの番組の魅力。そうした外国人の訪日が増えることを楽しみにしたい。
【委員】偶然をうまく必然にしている番組。最も印象に残った世界一周の旅は、4年後に再度取材して、世界一周の完結を見届ける丁寧なつくりが好印象。用語説明の省略は、的確な判断だと思う。すべて番組で説明するのではなく、放り出すような表現があってもいいのではないだろうか。
【委員】世界の様々な人が様々な理由で日本を訪れていることを再認識させてくれる貴重な番組。プロレスラー挑戦は、取材対象者への興味が湧いたが、CM前の編集がミスリードとなってしまった点が残念。企画・内容とも面白いので、テクニックに頼らない番組づくりに期待したい。
【委員】日頃から視聴しているが、これだけインパクトのある外国人に出会うために、どれだけ多くの人に取材しているのか。スタッフの苦労が窺い知れる。様々な人々のドラマを覗かせてもらい、予想できないバラエティーに富んだ生き方が楽しく、テレ東色が強い番組として好感を持った。
【委員】厳しいコロナ禍を様々な工夫で乗り越えたことに敬意を表したい。日本のいい面ばかり扱うと日本礼賛になりかねないため、否定的な意見も取り上げるべきではないか。若い世代の人生観を打ち破る力もあり、海外での注目度も高い番組。良さを失うことなく、今後も育てていってほしい。
【局】まもなく放送開始から丸10年。演出に頼ることなく、密着ロケを通して粘ることで、取材対象者の魅力を引き出すつくりに10年間こだわってきた。当初から日本礼賛に寄りすぎないよう留意してきたが、改めて日本を思ってくれる外国人の意見、感覚を大切にしていきたい
【委員】篠原委員長、荻野委員、草野委員、国分委員、島本委員、杉山委員(リポート提出)、野木委員(リポート提出)、藤井委員、吉野委員
【局】小孫会長、石川社長、松本専務、加藤常務、斎藤取締役、野口報道局長、松澤制作局長、松下スポーツ局長、溝田制作局プロデューサー、椎原番審事務局長
一般業務報告、編成報告及び特別番組報告、視聴者対応報告(11・12月)
【委員】ヤギの気ままなペースに合わせる番組進行が新鮮。途中からはヤギの目線になり、不思議な視聴体験ができた。相方の千鳥・大悟さんも見事に脇役に徹していたが、ゲストが加わってからは主役がゲストに入れ替わった印象。ヤギをメインとする演出に最後までこだわってほしかった。
【委員】犬でも猫でもないヤギという動物の個性が際立ち、ヤギ任せのロケを通して人間の世界の予定調和を崩している秀逸な企画。子供たちと戯れるシーンで「良い映像が撮れた」と出演者が何度も口にしていたが、制作者目線の内輪コメントは、過度に強調しすぎないほうがいい。
【委員】過去の受賞歴を聞き、視聴したいと思っていた番組。大悟さんの優しさにも安心感を抱いたが、残念ながら「ヤギファースト」の印象は薄かった。回を重ねるごとに、普通の旅ふれあい番組に近づいているのではないか。全体的にセンスのある番組だけに、原点に立ち返ってほしい。
【委員】ヤギが主役という斬新さと、ゆるくほのぼのした感じが、正月にちょうどいい。初めて見る視聴者に配慮して、ヤギのプロフィール紹介も欲しかった。ゲストの合流はアクセント効果があり、むしろ好意的に受け止めた。今後は男性だけではなく、女性ゲストとヤギの共演も見てみたい。
【委員】ヤギが介在することで、通常の旅番組とは大きく趣が異なり、楽しく見ることができたが、大音量で頻繁に入るスタッフの「笑い声」が気になった。多くの番組に共通する課題だが、視聴者との同質性を求めているのか、演出なのか、どのような狙いなのか、疑問を感じる。
【委員】『ヤギと大悟』を組み合わせる発想力に加え、ほのぼのとした要素と出演者の持ち味が化学変化を起こし、独創性を感じさせる番組。作りも素晴らしく、最初から最後まで独特の空気感を味わう中で面白さを増す内容。派手な企画だけがテレビの面白さではないという信念と個性を感じた。
【委員】放送時間の1時間半を長く感じさせない番組。大悟さんの温かい人柄が随所ににじみ出ており、マイペースなヤギと町の人々との関わりもマッチしていた。取材交渉シーンの苦労も、スムーズな編集で非常に見やすくなっており、エンディングで流れた町の人々の笑顔にもホッコリした。
【委員】お作法だけにとらわれない個性的な番組づくりに好感を持ったが、ゲストが登場した瞬間、ヤギの番組からゲストの番組になり、視聴が退屈になった。『ヤギと大悟』を貫くのであれば、ゲストの存在に頼らず、ヤギと大悟と一般の人々の相互作用で面白い番組を。新しい挑戦に期待する。
【局】「ヤギファースト」を掲げ、ヤギが主役を務める番組の第3弾。大悟さんとヤギの関係性も深まり、まるで会話をしているような点も魅力。今回はゲストを増やして盛り上がった一方、ヤギのシーンが物足りないという声に、一長一短だと感じている。今後も試行錯誤を重ねたい。
【委員】篠原委員長、荻野委員、草野委員、島本委員(リポート提出)、杉山委員(リポート提出)、野木委員、藤井委員、吉野委員
【局】小孫会長、石川社長、松本専務、加藤常務、斎藤取締役、野口報道局長、松澤制作局長、松下スポーツ局長、持山制作局プロデューサー、椎原番審事務局長