【インタビュー】“主将”福原愛の成長。代表キャプテンとしての覚悟とは?

3歳から卓球をはじめ“天才”の名をほしいままにしてきた福原愛選手。ロンドン五輪後、ケガに見舞われた苦しい3年間を乗り越え、現在、自己記録タイの世界ランク4位までコンディションを上げている。幼い頃から卓球界を牽引してきた彼女が世界卓球代表メンバーの最年長、キャプテンとしてチームを導く。
――世界卓球まであと1週間ですが、コンディションはどうですか?
グループリーグで当たる選手などをイメージしながら練習してるんですけど、一日ごとに、少しずつコンディションが良くなってきてるという実感があります。
――今回初めてチーム内最年長の立場となりましたが。
やはり誰かに甘えることはできないっていう気持ちがどこかにありますね。今までキャプテンや先輩たちが、私が思いっきりプレーできる環境を作ってくださったので、私もそういう頼りになるような存在になれたらなと思います。
――ロンドン五輪後の3年間はケガに苦しめられましたが、心が折れそうに感じたことはありましたか?
何度もありましたね(笑)。いろんな方にご心配やご迷惑をかけてしまったんですけど、いち選手としてはすごく貴重な体験をさせていただいたんじゃないかなと思っています。
――そうした苦しい時期から得られたものはありましたか?
一番良かったことは自分の身体のことをしっかりと知ることができたことですね。トレーニングの限度やケガとの付き合い方を客観的に見れるようになったと思います。
リハビリ中は、いろいろな選手のプレースタイルや日本代表チームを一歩引いて違う角度から見ていました。やっぱりすごくいいチームだと思ったので、ずっとこのチームにいたいなって思いましたし、さらに頑張ろうっていう気持ちに結びつきました。
――グループリーグの山場となるのは?
北朝鮮戦ですね。最後の一球まで絶対にあきらめないチームなので、日本もそれ以上の粘りや団結力をみせないと、個々の実力だけでは勝てないんじゃないかなって思います。
――最後に、今回の世界卓球の目標をお聞かせください。
自分自身の目標としては、全勝することです。チームの目標としては、やっぱり最低でも決勝に進めるように、そして中国と戦えるようにっていうのが団体戦の目標です。本当に強いグループリーグに入ったので、まずはグループリーグをしっかり勝ちきる、ということが大事だと思っています。