【インタビュー】世界卓球の団体戦初出場の伊藤美誠選手。“世界No.1中学生”の強さの秘密は?

2016年の世界卓球、そしてリオ五輪の日本代表としても選出された伊藤美誠選手。これまで数々の史上最年少記録を打ち立て、“天才”との呼び声高い彼女の強さの秘密とは一体何なのか。インタビューではその一端を垣間見せてくれた。
――昨年を振り返って、自分が成長したと思う点は?
精神面がすごく強くなったかなって思います。苦しくても目標や次こうなりたいってものがあれば、乗り越えられるんだなって思いました。
――卓球自体も変わりましたか?
守備力はあったんですけど、攻めきられると抜かれてしまうことがあって、攻守の使い分けは大切だなと実感しました。それを意識しながらたくさん練習して、ちょっとは攻撃力が上がったかなって思います。
――伊藤選手は個人戦より団体戦の方が好きなんですよね?
団体戦はチームメートみんなの応援がありますし、やはりそこで戦っている雰囲気がすごく好きです。
――「大会はあまり緊張しない」と話されていましたが、それはなぜででしょう?
なんでですかね(笑)。自分は大きな舞台ほど緊張しないですね。昨年の世界卓球は面白くて楽しくて仕方がなかったです。オリンピックは初めてになるのでわからないですけど。
――どんなところが楽しかったですか?
いろんな選手と戦えることがすごく嬉しかったです。なかなかプロツアーに出てこない選手とも対戦できたので。試合なのに試合じゃないみたいな感じでした。世界卓球は楽しくてたまらなかったです(笑)
――グループステージの山場やライバルと考えているのは?
北朝鮮です。北朝鮮はプロツアーにも出てきていないので情報が全くないですし、負けたこともある選手がいるので脅威に感じています。
――北朝鮮はどんなところが強いですか?
勝ちに対する気持ちが本当にすごいです。コーチは気迫がすごいですし、選手もプレーも顔つきも全然違います。
――グループリーグを勝ち抜くと中国と対戦することになると思います。中国はどんなところが強いですか?
中国人選手や強い選手って、デュースとかの競った場面が強いんですよね。
――「ここは私が世界に通用する」という点はありますか?
そうですね……精神面ですね、やっぱり。中国人選手相手でも、自分が競り合える部分だと思います。
――世界卓球への意気込みを教えてください。
すごくワクワクしています。初めての世界卓球の団体戦に出場しますが、緊張するというよりやっぱり楽しみですね。