【インタビュー】チームの起爆剤的存在に。強豪への勝利を誓う“世界最強のサーブ”吉村真晴
昨年は世界ランキング20位以内へと浮上し、ここ数年で大きな飛躍を遂げた吉村真晴。昨年の世界卓球では、38年ぶりとなる混合ダブルスの銀メダルを獲得した。充実期に入った期待の成長株は、今回の世界卓球への闘志も燃やしている。今大会を前に、彼が見据える目標とは何か。その胸の内を聞いた。
──昨年は肩を痛めて休んだ時期もありましたが、今のコンディションはどうですか?
痛みはもうありません。その間にウェイトトレーニングをしっかりやって、パワーアップできました。下半身が安定するようになり、かえっていいリハビリ期間になりましたね。
今はいいコンディションで来ているので、世界卓球でこの経験を生かしたいです。
──大会直前ですが、今の心境は?
正直なところ、すごく緊張していますね(笑)。
でも、団体戦はチームメートがいるし、日本を背負って戦う競技だから、自分が一番熱くなれるんです。それを思うと、やっぱり楽しみですね。楽しく、自分らしくプレーしたいです。
──チーム内ではどんな役割をイメージしていますか?
今年のチームはどの国に対しても、作戦や選手の出方次第で勝てると思っています。
だからこそ、僕のゲームで確実に1本取りたいですね。チームの起爆剤になりたいです。
──大会のポイントとなるのはどの試合ですか?
まずはグループリーグ初戦のベラルーシ。ここをきっちり取って勢いづきたいですね。
決勝トーナメントで中国やドイツといった強豪と戦うためには、初戦でチームが勢いづくことが重要です。
──金メダルを争う ドイツと中国に対してはどう思っていますか?
今ならドイツに勝てると思っています。どの選手が出るかわかりませんが、ドイツはそろそろ越えなければいけない“壁”。
それはチーム全員が思っています。もしドイツとやるなら絶対に勝ちたいし、その上で中国と決勝で戦いたいですね。今まで自分たちがやってきたことをぶつけたいです。
──その結果が、リオ五輪にもつながってきますよね。
リオ五輪の内定を頂けたことは、自分の大きなモチベーションになりました。
これからステップアップするには、通らなければいけない舞台ですから。今回の世界卓球は、五輪に向けた戦いのスタートだと思っています。
──最後に、今回の目標を聞かせてください。
おそらく僕は3番手で出ることが多いはず。3番手は一番重要だと思うので、全勝したいですね。団体として狙うのは銀メダル以上。中国やドイツという“壁”を破りたいです。