【インタビュー】東京オリンピックを見据え、世界卓球へ挑む。“美しき野獣”大島祐哉

昨年世界卓球に初出場し、森薗政崇選手と組んだ男子ダブルスでは、準々決勝に進み、中国最強ペアにあと一歩のところまで迫った。リオオリンピック代表選考からは漏れてしまったが、現在世界ランクも20位と自己最高となりますます頭角を現す大島祐哉選手。2020年の東京オリンピックを見据えながら、自身初となる世界卓球団体戦に挑む。
――現在のコンディションについて教えてください。
初めて世界卓球の団体戦に出場するので、とても緊張しています。でも、日本のために1点でも多く点を取れるように準備をしていますし、毎日の練習を大事にしているので試合に向けて調子はどんどん上がってきています。
――世界卓球代表選出は、昨年の活躍があってこそ。昨年はどんな1年でしたか?
昨年の世界卓球ダブルスなどキツい試合はいくつもありましたね。もちろん負けることもありましたが、その中で中国オープンといったインパクトのある試合ができたのは、自分にとって大変意味のあったこと。
負け続けたことに対しても、ネガティブにならずに一つひとつ課題を克服できました。
世界ランキングは20位まで来てますけど、まだ上に20人近くもいるということを忘れずにいたい。努力を惜しまず、謙虚に1日1日を重ねることがランキング1桁に続く道だと思うんです。
――世界卓球への意気込みをお願いします。
昨年、選考会や日本選手権で優勝できずに、とても悔しい思いでいっぱいでした。
だけど、「あそこでプレーしたい」ってずっと憧れていた舞台に、日本代表として選んでいただいた。選んでいただいたからには頑張りたいですね。
どの場面で出ても必ずいいプレーができるようにいい準備をして、最高の結果が出せるようにしたいです。
――リオオリンピック代表に漏れたことについてはどう思いますか。
本当にオリンピックに出たくてしかたなかったのに、昨年の9月の選考会までにいい成績が残せなかった。
世界選手権ダブルスで善戦したことに満足して、勘違いしちゃってたのかも。その試合、結局勝ったのは中国で自分たちは負けたのに。
自分の傲慢さに気付かされましたね。
――東京オリンピックに向けての目標は?
10年以上もエースとして活躍する水谷隼選手を抜いて、世界ランキング1位で東京オリンピックに出たいです。
エースとして自分が出場するんだっていう気持ちは強く持っていますね。水谷選手は毎年進化して、安定感も質も高くなってきている。
僕はどうやってそれを越えていくのかを考えていかないといけない。だから、これからの4年間、必死になって鍛錬を重ねていきたいです。