【インタビュー】昨年、強豪を次々と撃破し、今、最も勢いに乗る。新たな戦いに挑む“スピードスター”若宮三紗子選手

昨年の「ITTFワールドツアー ハンガリーオープン」女子シングルスで、並み居る強豪を破り見事優勝を飾った若宮三紗子選手。勢いに乗る彼女は、今回の世界卓球で団体戦メンバーとして出場を果たす。世界卓球の団体戦への参加は初となる若宮。彼女にとって今回の戦いはどのような意味を持つのか。新たな挑戦に向けた意気込みを聞いた。
――「世界卓球」団体戦出場にはどのような想いがありますか?
まだ挑戦したことのない試合に出場しようと、コーチと団体戦を目標にやってきたので、まずそれをクリアできたことが嬉しいです。日本の女子選手が一つになる瞬間を体感したくて今からドキドキしています。
――今回の団体戦はどんなチームになりましたか?
若い選手から経験のある選手まですごくバランスが取れたチームになので、今までにない刺激のあるプレーができるのではないでしょうか。私としても、みんなが気持ちよく落ち着いて試合と向き合えるようなサポートを心がけていきたいと思っています。
――昨年、数々のトップ選手との試合で勝利を納めました。
自分でも、運を使い果たしちゃったかもと不安になるくらいでした(笑)。今まで、自分の課題としてメンタルが不安定でどうしてもアグレッシブなプレーができずにいたんです。でも、昨年1年間はとにかく思い切ってやろうと心に決めて試合に臨みました。挑戦者の気持ちを忘れず、負けることを怖がらずにプレーできるようになったことで気持ち的に成長できたと思います。
――現在、「世界卓球」に向けてどんな練習を積んでいますか?
これまで、格上の選手とラリーになると、どうしても力負けしてしまっていたので、早いタイミングで試合を決められるような攻め方を練習しています。バックハンドを思い切って打つことや、サーブやレシーブを強化しています。
――グループリーグの最大の山場はどこでしょう?
やはり、北朝鮮ではないでしょうか。とにかく気合いがすごいので、圧倒されないように、一致団結して戦わなければいけない相手ではないかと思います。
――世界卓球での目標を教えてください。
初めての団体戦なので、最大限持てる力を出していきたいと思います。チームとしては、もちろんひとつでも上の表彰台へ上ることが目標です。金メダルをつかめるよう、一丸となって頑張ります!