【インタビュー】3度目の正直なるか。銅メダル以上を狙う“イナズマカウンター”丹羽孝希

早くから海外リーグで経験を積んできた若武者は、世界卓球の団体戦に過去2度出場し、いずれも銅メダルを獲得している。今回目標に掲げるのは、それ以上の成績。視線の先には、すでに出場が内定したリオ五輪も待っている。大会を前に、直前のコンディションや今回にかける思いを聞いた。
──現在のコンディションは?
調子、体調ともにいいですね。このままの状態で本番を迎えたいと思い、練習量を少し落として、ケガのないように調整しています。チームとしても、みんなで意識の高い練習ができていると感じます。
──丹羽選手は過去2回の世界卓球団体戦にも出場されましたが、過去2回と比べて現在自身が成長したと思う点は?
プレーの安定感が出てきたと思います。昔はチキータ(変則的なバックフリップ)といった自分の強みはあったのですが、反面で弱点も多かったんですね。
前大会以降はそういった弱点のないプレーを目指していて、安定した試合を展開できるようになりました。
──今回、丹羽選手のチーム内での役割はどういったものになりますか?
エースは水谷準さんだと思いますが、それ以外のポジションは大会に入ってみないとわかりません。そう思うくらい、今はみんなが強いんです。
僕は大会までに調子を上げていって、自分が出た試合でしっかりベストを尽くすだけですね。
──自分と同年代の吉村真晴選手・大島祐哉選手などが成長していますよね。それについてはどう思いますか?
急に出てきたのですごいと思うし、刺激を受けた部分もあります。僕も負けずに、もっと世界ランキングを上げていきたいですね。
──今回の団体戦は素晴らしいメンバーが揃っています。チームとしての目標は?
準決勝までは行ける自信があります。そこから先、どこまで勝てるかですね。
団体戦は5ゲームマッチで、個人戦より短い勝負になるので、出だしから100%のいいプレーを心がけたいです。それでリードできれば、チャンスはあるはずですから。
──リオ五輪に向けても、弾みをつけたいですよね。
昨年9月にリオ五輪の内定をもらってから、自分の中で少しホッとしてしまいました。安心してしまって試合でもちょっと勝てなくなったこともあって……。
なので、この世界卓球を機に調子を上げて、リオまでにベストのコンディションへと持っていければいいと思っています。
──最後に、今回の世界卓球への意気込みをお願いします。
前回の東京大会ではすごくいいプレーができました。
今回もそれに負けないプレーをしたいですね。個人としては、全勝を狙います!