勝村コラム

2018年10月21日(日) 未来

新しい物は誰もが興味を持つ。だが、新しすぎると、人は恐怖を抱く。理解出来ないからだ。なぜ人はパニックを起こすのか?

それは、持っている情報を超えるからである。たくさんの情報を持っている人は、パニックを起こしにくい。知らないことは怖いのだ。動物を見ればわかりやすい。初めて体験することを、極端に怯える。昭和は夢のある時代と言われた。

ラジオからの白黒テレビからのカラーテレビ。黒電話からのプッシュホンからの携帯電話。車もゴツからの四角くからの丸い流線型。ゲームもボードゲームからのテレビゲームからのコンピューターゲーム。ゲームをあまりしない私も、その進化を目の当たりにしてきた。

軽いパニックを起こしながら。

身の回りの物が、どんどん夢から現実に変わっていった。そして、みんな似たような形に変わる。^_^

すべての進化は、ドラゴンボールの魔神ブーの進化みたいに、強く、美しく、究極の完成形に向かっていく。無駄な物がまったく無くなっていく。それが昭和の思い描く未来だった。未来を夢見て、たくさん働いて、家族みんながたくさんしあわせになる。

こんな物があったらいいな。
こんなことができたらいいな。

なんか、猫型ロボットの歌詞のようだ。まぁ、わかりやすく言うと、それが未来だ。昭和は、未来を夢見ていた。平成はなんざんしょ?

未来が、現実的に、明確に見えてしまった。だから、夢を見ることが難しい時代と言われた。昭和に夢見た、夢のような未来が夢のように巷に溢れ始めた。携帯は、もはや神の領域に入っている。片手だけで創造主になれる。そのうち、携帯を持っているだけで、どこでも移動することができるかもしれない。

そして、神の領域のシステムを持つアイテムに、人びとが怯えるようになる。すでに、AIの進化に人は喜び、同時に人は怯えはじめている。進化のスピードについて行けず、パニックを起こすのだ。昭和の夢がかなった時代なのに、夢の使い方がわからない。

夢の大きさと速度に怯えている。

夢が情報を超えてしまった結果、人びとは夢にパニックを起こし、昭和の夢に怯えだした。だが、昭和の夢を乗りこなす若者が増えている。もちろん、昭和の人間でも昭和の夢を乗りこなす人はいる。そんな人たちは、自家用ジェットに乗り、人気者の女性と出会い、月にまで手を伸ばす。

今、平成が終わろうとしている。平成の夢はなんだったのだろう?

夢の持てない平成で、昭和の夢を乗りこなし、平成の夢を見つけだしているスーパー魔神ブーが、今回のブレイン。ソーシャルプランナーの辻愛沙子さんだ。辻さんは、昭和の頃のように、必要を生み出し、情報をうまくコントロールして、価値をつけて、たくさんの人を結びつける。

様々な情報を理解し、深め、整理する。出会うことが難しかった人や物を、SNSをうまく使い、つないでいく。気がつけばたくさんの人が、情報を交換し、広げ深める。情報を多ければ多いほど、人びとは安心して、パニックを起こすことが少なくなる。だが、情報は麻薬でもある。

情報過多で、パニックを起こす危険も孕む。情報を乗りこなせるのは、選ばれた、訓練されたパイロットだけだ。若く怖いくらいの可能性を持った今回のブレインが、大排気量の情報をどう乗りこなし続けて、どこに向かって行くのか、その後ろ姿を見失わないように、見つめて行きたいと思った。

私たちは、あと何年生きられるかわからない。

どこまでの未来を見ることができるのか?

そんなことを考えていると、パニックを起こしそうである。だが、辻さんのような人がいれば、パニックを起こさずに、未来を受け入れることができるのだろう。

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