勝村コラム

2023年7月 9日(日) ありがとうございました。セルティックのみなさま。

海外では思い通りにことが運ぶことは少ない。それは、日本の素晴らしさをも意味する。

海外で仕事をすればするほど、日本という国が、国民が、どれだけ優れているのかがわかる。

って、みんな言うし、思うけど、海外の人たちの、日本人とは違う能力の高さも思い知ることにもなることも忘れてはいけない。

さーてと、さっさと進めないと。

そろそろ選手たちも練習場に集まり始めたようだ。

気持ちが高鳴る。

そんなテンション上がってる時に、エスプレッソセブンが到着した。

うれしいし、美味しいけど、笑、このタイミング。

スタッフみんなで美味しくいただきました。笑

この(笑)ってのも古いよね。でも絵文字使えないから、なんか描きたくなる。笑

まずは、練習場に向かう小林友希選手と岩田智輝選手を待ち受けて、インタビューをさせていただく予定。

が!

海外あるある。

ポステコグルー監督(当時は...になってしまったが)のインタビューは、翌日の予定だったが、突然、監督のインタビューからやることになった。

突然の変更で、全員戸惑い、ピリッとなった。

いきなりのボス。

"ボス"テコグルー。

さーせん。

こーゆーことばかり書いてるから長くなるんだな。笑

監督はやることが多いし、考えることも多い。

自分のタイミングみたいなものを、大事にしているに違いない。

かもしれない。

時間も限られてるので、テキパキやらないと。

時間がない時にでも、通訳が入るので、時間が倍かかる。

通訳を待つ間に、会話の熱が冷めてしまうことが多いからだ。

セルティックのスタッフに日本人の若い中村達(さとる)君がいて、いろいろ教えてくれたり、全体を見守ってくれている。

インタビューが始まった。

フットブレインは、こーゆー時、もちろん質問事項は用意してある。

が、カンペを見ながらの質問は、予定以外の、その場の流れとか雰囲気を壊す可能性が多々ある。

なので、普段からおりが、用意された質問事項を確認して、後は勝手に聞きたいことを聞いて、相手の感情が動いた時に、いろいろ質問を考えて進めている。

内容はオンエアで楽しんでいただくとして、今回はドミやんが通訳してくれたんだけど、スタッフの中村君も、同時に通訳してくれたり、英語が中学生レベルのおりが単語拾って、だいたい理解した時は、通訳を入れずに進めさせてもらった。

まさに総力戦!

ポステコグルー監督は、とても落ち着いていて、クレバーで、とてもこちらを気づかってくださる。なので、インタビューも流れがよくて、普段は笑顔など見たことなかったが、時々笑ったり、真剣に言葉を選んだりしながら、いろいろ話してくれた。

459977368984617483.jpg

とても素敵な時間だった。

そして、練習が始まる。

まず、ジョー・ハート選手たち、ゴールキーパーが早めに出てきて練習を始めている。

ハート選手は、元イングランド代表。

シティでも活躍したが、ペップの就任でいろいろあり、チームを離れた。

そんなことを思い出しながら、ペップが連れてきたブラボも安定しなかったなぁ〜なんてことを突然思い出した。

ペップは、いつもそうなんだよなぁ〜。でも結果は必ず出すなぁ〜。なんて、どんどんいろんなことばかり思い出して、笑、いかんいかん、目の前のスーパースター、ハート様の練習に集中しないとね。笑

どんどん選手が出てくる。スタッフも選手も、おりたち日本人クルーに非常に親切に対応してくれる。

もちろん、優勝決まってるってのもあったろうし、前日の試合の後の軽い練習ってのもあったろうけど、ありがたい対応だった。

一通り、練習が終わり、選手たちも軽い汗を流して練習は終了した。

そこで、練習終わりの小林選手を捕まえた。

459977368850399460.jpg

入団間もない小林選手は、アジャスティングの最中なのだろうが、とても楽しそうで、伸び伸びしている印象を受けた。サポーターに愛されて、どんどん活躍していくのだろう。

試合後の小林選手の姿を見ても、サポーター一人一人と、しっかりとコミュニケーションを取っている姿が印象的で、感動的だった。

この後、古橋亨梧選手、前田大然選手、旗手怜央選手、3人のインタビュー。

459977367340450211.jpg

こちらも時間が限られている。

最初のインタビューで、ポステコグルー監督もいろいろ話してくれたので、けっこうな時間押したらしい。笑

なので、今度はスタッフが横で待ち構えている。今度は、時間おさせへんでぇ〜。みたいなね。笑

短い時間でいろいろ話さないといけない。

こちらの模様も、オンエアで楽しんでいただきたい。

優勝したチームの、主力の3人である。

輝きと自信に満ち溢れている。

459977368632033507.jpg

大然選手の試合は松本まで観に行ったことがあるし、怜央選手の川崎時代も観ているし、 亨梧選手の神戸時代も観ている。

みんなそれぞれのチームで輝いていたけど、スコットランドの名門チームで、それぞれが大活躍し、チームを優勝に導いた。

一回りも二回りも、幹が太くなっている。

若武者たちが、立派な武将に成長していたのだ。

3人とも誇らしげに、静かだが、堂々としている姿が、頼もしく、美しかった。

海外あるあるで犠牲になってしまった選手がいる。

岩田智輝君である。

当初は、小林選手と岩田選手を練習後に捕まえて、いろいろ話を聞くはずだった。

小林選手は話を聞けた。

で、岩田選手を待っている時に、時間が変更になり、前田選手、旗手選手、古橋選手のインタビューが先になり、岩田選手は、練習も終わり、帰れる時間だったが、3人のインタビューが終わるまで、待っていてくれたのだ。

そんなことがあったにもかかわらず、岩田選手は、嫌な顔一つせずに、ずっと待ち続けてくれて、真摯にインタビューに答えてくれた。

なんて素敵な人なのでしょう。

サッカーは人間力が一番大事だと、最近よく言われるようになった。

みんな、なんとなくの意味はわかっていたつもりだったでしょ?

でも、どゆこと?って考えたことない?

その答えを、先日ネトフリで観たアーノルド・シュワルツェネッガーの「アーノルド」の中で、はっきりと出してくれていた。

「身体だけじゃなく、心も鍛えないとダメだ。

身体を鍛えられるのは、自分の意思の力次第だ。

でも、怪我をすれば、アスリートの生命は終わる。

何百億稼いでも、盗まれたらそれで終わり。

でも、お前の心だけは、誰にも奪うことはできない。

強い心を持つことは、身体を鍛えることよりも、ずっと重要だ。

貪欲になれ。」

なんて、わかりやすく、重い言葉なのだろう。

人間力とはそうゆうことなのだ。

常に感謝の気持ちを忘れずに、挫折した時も腐ることなく、感謝の気持ちを持ち続け、前を向いて冷静に熱く行動する。

様々な経験をして、シュワちゃんの導き出した答えを、岩田選手は、軽やかに態度で見せてくれた。

岩田選手は、僕らスタッフ全員を虜にした。

岩田選手は、このチームにも、サポーターにも愛され、さらに逞しく成長していくでしょう。

セルティックの全ての方たちが、番組に好意的で、本当に素晴らしい時間を過ごすことができました。

ありがとうございました。セルティックのみなさま。

我が精鋭部隊は、胸を熱くして、大きな感謝とともに、セルティックの練習場を後にした。

さぁ、夕ご飯だ!(飯か〜い!)

だが今回は、別働隊も同行している。

前田大然選手を追った、スポーツ番組のコーナーのチームもいる。

チームと言っても、一人だけど。笑

なので、この後はバリトン佐藤と笹Dが、前田大然選手の取材を続けるために別行動になる。

さぁ、ドミやん!あなたの腕の見せどころである。

ドミやんは自信を持って、「魚でも、中華でも、インドでも、美味しいレストランありますよ」と満面の笑みで答えた。

みんなで相談して、魚の美味しいレストランに連れて行ってもらうことにした。

459977365897347509.jpg

みんな今日は期待している。さすがにもう、揚げ物系の茶色は嫌。美味しいけど、フィッシュ&チップスも嫌。笑

若ければうれしいが、我が精鋭チームは高齢者が多い。

お弁当でも、肉と魚とどちらがいいですか?と聞かれたら、迷わず、大きな声で、さ・か・なと答える。なんなら、聞かれる前から魚と答える。そんな年齢なのだ。(偏見だろ!)

ドミやんの自信の店は、こじんまりとした、いい感じのお店だった。

ほぼほぼ高齢者精鋭チームは、頬が緩む。

それぞれが、読んでもわからないけど、メニューを熟読している。

結局ドミやんの説明を聞いている。

それぞれがそれぞれの好きな魚料理を頼んだ。

ビールで軽く喉を湿らせ、魚料理を待つ。

美味しそうな魚君たちが、それぞれの目の前に置かれた。

おりの目の前には、美味しそうにローストされ、美味しそうなグリーンのソースが敷かれた(なんのソースなのだろ?笑)、美味しそうなイサキ(だったかな?笑)が運ばれてきた。

一口食べてみた。

まったく味がなかった。大笑

おいおい、なんだこれは?

これだけちゃんとローストされて、美味しそうななんだかわからないけど、グリーンのソースが敷かれているのに、味がまったくしない。笑。

まるで病院食のようである。

調味料を抑えて、魚本来の味を引き立たせる作戦かもしれないけど、白身魚の味もしない。大笑

チーム精鋭の顔を見てみた。

みんなおりと同じ顔をしている。笑

味、、、なくねぇ?笑

全員がうなずく。

そして、いくら待っても、その一皿しか来ない。

なんかさ、パンとか、付け合わせみたいなのとか、なんでこないんだろ?

ドミやんに聞いてみた。

「頼んでないからだよ。」

端的に答えてくれた。

ばかやろ!その通りだよ!

考えてみたら、ビールと魚しか頼んでない。

日本みたいにセットとかのサービスはあまりないのだ。

だって、わからないじゃない?日本ならついてくるじゃん!付け合わせみたいなとかがさ!

今更注文しても、味はなくとも魚は食べ終わるし、笑、仕方ないから、このままもう少し飲んで帰ることになった。

おりの顔は、はっきりと落胆していた。

チーム精鋭の顔をもう一度見てみた。

みんな同じ顔をしていた。大笑

まぁ、結果としてチキン頼んだスタッフだけが満足そうだった。

物足りない。笑。確実に物足りない。

仕方ないので、やはり、仕方ないが多い。海外にいるということは、妥協を重ねて重ねて、打点の高いところで、自分を納得させるしかない。

ホテルに向かう途中で、当然のようにコンビニに寄って、食べ物と酒を買った。

「ホテルで夕飯やりなおそう」チーム精鋭の口から、同じ吹き出しが出ていた。

そして、今日は早めにホテルに着いたので、昨日と同じソファで、飲み始めようとしたら、「ここは、ホテルのレストランの場所だから、外に出てやってください」と、レストランの人に軽く怒られた。笑

そうか、昨日は帰りが遅く、誰もいなかったから勝手にできたんだ。

仕方ないから、外のベンチで飲んだ。

スコットランドの朝晩は、寒い。

いくら酒飲んだって、外は寒い。

とりあえず買った分だけ飲んで、部屋に戻ることにした。

ホテルのロビーに向かう、チーム精鋭の唇は、少し青みがかって見えた。

続く。

終わらんじゃないか!

と、ここで、バリトン佐藤と時系列を確認したら、初日にセルティックのサポーターが集う、コアなパブに行っていたことを忘れていたことが判明した。

なので、時間を初日の夜に巻き戻そう。

そう、初日の夜は、セルティックの試合があるのだった。

そこで、セルティックの試合を観に、パブに集まったコアサポを取材した。

まず驚いたのが、セルティックのユニフォームを着た、大先輩のおじいちゃんたちがほとんどだった。その光景は、なんというか、神々しかった。

郷愁というか、なぜか懐かしく、遠い昔見たことのある風景だった。

そう、おりが子供のころは、スポーツはもちろん、家の前で、和風のベンチみたいなのに座って、浴衣の袖まくって将棋したり、銭湯に行っても、大先輩のおじいちゃんたちが、あっつい風呂入ってて、水入れると怒られる。笑。みたいなおじいちゃんたち。

町内の主役は、そんなおじいちゃんたちだった。

なんだか、忘れていたことが、フラッシュバックして、少し戸惑った。

頭のどこかにしまい忘れていた、いろんな記憶がドッと蘇った。

そんながんこじいちゃんが、息子をセルティックの試合に連れて応援の仕方を背中で教える。

息子に子供ができて、今度はおじいちゃん、息子、孫とセルティックの試合を応援しに行き、永遠のループに入っていく。

さらに、おりを泣きそうにさせたのは、そのおじいちゃんたちが、全員、中村俊輔君を、永遠のレジェンドと崇めていることだった。

歴史。

日本は歴史を軽んじている気がする。

奥寺康彦さんは、以前ドイツのブレーメンに凱旋した時に、観客がスタンディングオベーションで迎えていた。

海外の強さはそこにあると思う。

先日、ACミランのテクニカルディレクターのマルディーニが解任された。

その時、アンチェロッティはこんな声明を出した。

「私はマドリッドにおいて、クラブの歴史は常にリスペクトしなければならないことを学んだ。(アルフレッド)ディ・ステファノやアマンシオ(アマロ・バレーラ)、(フランシスコ)ヘント、(フェレンツ)プスカシュらは、いまでも唯一無二の価値があり、敬意が払われている」

「クラブの歴史を最大限に保存していくためには、過去の記憶を守るべきなんだ。マルディーニに起きたことは、ミランの伝統に対するリスペクトや歴史教養が欠けていることを意味する。『歴史では勝てない』というのが真実であるならば、『歴史は勝ち方を教えてくれる』というのも真実だ」

セルティックのサポーターが集まるパブ。

そこには大きくて深く、そして、生活していくことが歴史なのだと理解し、歴史を背負っていることを理解した人々の、クラブへのリスペクトが詰まった社交場だった。

続く。

459977369521225809.jpg

ページトップに戻る