勝村コラム
2019年5月10日(金) ローランドくん
巷で話題の人に来ていただいた。ホスト界の帝王、ローランドくん。
おりは、サッカー関連の番組か、映画、ニュース、あと、なんとなく世間からおいてけぼりにならないように、バラエティー番組を少し。くらいしかテレビを観ない。その程度しかテレビを観ない初老のおりでも、ローランドというホストの帝王は知っていた。
そして、台本を読んで驚いた。この番組にローランドくん。
うそでしょ?なんじゃこりゃ!
松田優作さんが、伝説の刑事ドラマ「太陽にほえろ」で殉職するときに叫んだ言葉が普通に出てしまった。なぜ?うちのサッカー番組にローランドくんが?ローランドくんの顔と名前は知っていたが、経歴はまるで知らなかった。
なんと、元帝京高校サッカー部。絶句してしまった。すげっ!モノホンである。
帝京高校サッカー部は説明するまでもないが、名将・古沼貞雄監督が率いて、時代を作った伝説の高校である。Jリーガーはもちろん、日本代表もたくさん輩出している。古沼監督は、サッカー経験がなく、高校選手権を6回制覇し、高校総体を3回、計9回も全国を制している。
まるで、プロサッカー選手の経験がなく、ゾーンプレスを創造し、ACミランの黄金期を築いた、名将アリゴ・サッキ監督と似ている。サッキ監督は、「騎手になるために、馬に産まれる必要はない」という名言を残した。
ローランドくんは、そんな帝京高校サッカー部OB。
おりは、永井秀樹くんの引退試合の前座の試合で、「伝説の国見高校サッカー部OB対伝説の帝京高校サッカー部OBの試合」に帝京高校サッカー部OBチームで参加させていただいたことがある。
おりだけ、伝説ではない。笑っ アンビリバボ。しかも、西が丘サッカー場。アメージング。
実績のないサッカー好きなだけのおりが、夢のような選手たちに囲まれて、夢のようなスタジアムで試合をさせていただいた。しあわせの絶頂を味わった。まるでVRの世界に迷い込んだようだった。
高校サッカーの決勝の中でも、永遠に語り継がれる、最高の決勝戦を戦った戦士にまざり、最高の夢の舞台にあげていただいた。泣きそうになった。その試合の後のメインの試合は、読売OB対永井フレンズの試合だった。
脳卒中で倒れて、見事にリハビリで復活した、読売クラブの闘将ラモスの、復活の試合でもあった。試合前に少し話ができた。ラモスは、「みんなをびっくりさせてやるよ」と力強く言っていた。試合が始まってすぐに、その言葉が嘘ではないことを証明した。おりも本当にびっくりした。
「缶とか持っていて、少し気を抜くと落としてしまうんだよ」とも言っていたからだ。誰もリハビリからの復活なんて、信じられないくらいの気迫と運動量。相変わらずのテクニックの高さとエンターテイメント。
闘将・ラモスの面目躍如。本当に凄かった。そして読売クラブのレジェンドたちとの饗宴。時間が巻き戻ったようだった。華のある選手たち。そんな恐ろしい選手たちの世界で、凌ぎを削っていたのがローランドくん。
でかした!スタッフ。
やはり、この番組はこうであって欲しい。スタッフも、広角的に周りを見て、サッカーに結びつくブレインを常に探している。サッカーを経験した人は、基本的視野が広い。もちろん、ほかのスポーツをやっていた人が視野が狭い訳ではない。
サッカーはご存知の通り、広いピッチの上で、流れの中で、有機的で、大人数で、戦術的で、自由で、創造力に溢れている。とにかく、特殊なのだ。激しく規制されていて、そして自由なのだ。
サッカー経験者はどんな時でも、サッカー目線で世界を見ている。ローランドくんもそうだった。少し話をしただけで、サッカー愛が伝わり、ローランドくんとずっと話していたいと思った。
さすが、プロ。
当たり前だが、会話が上手い。初老のおっさんのおりが、若者と話していて楽しいのだから。ローランドくんは、名言もたくさん残している。こういう人は常に出現してくる。
いい意味で我が強く、自分の才能を理解し、とどまることを嫌い、常に自分を鼓舞し、どこまでも高みに登っていこうとする人。自分の生きるハードルを常に上げ続け、満足することはない。いわゆる、能力の高いプロフェッショナル。
ホストという世界に居場所を見つけ、自分の能力を極限まで高めて、死と隣り合わせる。後戻り出来ない場所に自分を置く。茨の道を選んで、そこに存在する。原動力は、他者との差異であり、コンプレックス。
永遠の冒険者。
会えて本当によかった。おりは、一瞬しかローランドくんとかかわらなかったが、その魅力は十分伝わった。目撃した皆様も、ローランドくんの今後を見ていると楽しいと思う。
こーゆー才能の人が、年齢を重ねて成長していく姿を。きっと、サッカー選手のセカンドキャリアの参考になるはずだから。この番組がずっと続いていき、ローランドくんもベテランになった頃に、もう一度遊びに来て欲しい。
きっと、誰も想像したことがない場所に、ローランドくんはいるはずだから。
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