勝村コラム

2019年7月22日(月) 長崎アウェイ巡礼

この番組も、ありがたいことに9年目に突入しています。皆様のおかげでございます。

で、街でよく聞かれるのは、「どこのチームのファンなんですか?」とか「Jの試合は全部観てるんですか?」とか。

答えに困ってしまうのもどうかと思うが、今となっては、どこが好きとは言いにくいし、仕事柄、土日はドラマのロケが多く、基本的に試合を観に行くのは難しい。それでも、都内近郊で開催される試合はなるべく行きたいと思っている。

FC東京を観戦した時は、スポンサーの方と何度か顔を合わせて、会うと写真を撮ったり、話をさせていただいてきた。何度目かにお会いした時に、FC東京とそのスポンサーの方の会社のコラボグッズをいただきました。FC東京と松本山雅の試合もこっそり、山雅のお世話になったコーチたちにお礼を言うこともできたし。

近々では、久しぶりにヴェルディの試合に行ったら、ラモスさんに久しぶりに会って、抱き合って喜んだ。席に着くと、川勝さんにも久しぶりに会って、挨拶をした。行ってよかった。とにかく、スタジアムに行けば、何かある。

皆藤愛子さんがアシスタントの時に、サッカーにあまり明るくなかった彼女が、最初にスタジアムで観戦したのは、松本山雅FCのホーム戦だった。腰抜かしそうになった。Jリーグの中でも、もっともハードルの高いスタジアムの一つである。

正直、羨ましかったし、悔しかったし、うらめしかった。

こ・の・う・ら・み・は・ら・さ・で・お・く・べ・き・か

浦見魔太郎くんの気持ちがよくわかった。(わかるかい!)

いつか、皆藤さんみたいに松本山雅のホームゲーム観てやる!山雅の監督は、名将・反町康治。元々は浦和出身で、おりと同い年。以前番組で、樋本淳監督の映画「クラシコ」で、長野パルセイロと松本山雅FCの熱い戦いを観た時から、何としても試合がクラシコが観たかった。

パルセイロにもさらにがんばっていただき、またクラシコの実現をお願します。必ず行きますから。んで、イニエスタも観たかったし、いろんな状況が整い、後輩二人と松本山雅FCの観戦ツアーに出た。

その観戦記は、以前コラムにも書いた。楽しくって楽しくって、毎週行きたいくらい楽しかった。皆藤さんへの「うらみ」は晴らした。元気かな?皆藤さん。杉崎さんは、家が近所なので、たまに会うのだ。笑っ。息子くんにサッカーを始めさせようとしている。素晴らしい。

本当は、最初に観戦記を書こうとしたのは、ジャパネットたかたの高田社長との約束をようやく果たせた、V・ファーレン長崎の観戦ツアーだったのだ。忙しくて忙しくて、途中まで書いてやめてしまったのだか、ちょっと思い出して書いてみる。

なので、忘れてるとこは、盛るつもりなのだ。ざまみろ。そして、短めにね。高田社長が、とは言っても社長は息子さんなのだが、高田社長が名前みたいになってるので、高田社長で通させていただきます。
だから息子さんは、高田社長の息子さんの高田社長と書くつもりだって、長いんだ!それが!

高田社長が番組に出演してくださって、「応援に来てくださいね」と言われたから、「行きますね」と答えたら、「いつですか?」とあの笑顔で言われた。これなのだ。この瞬間に、高田社長の凄さを垣間見た。

話しに無駄がないのだ。そして嘘がつけない。営業トークなどいらないのだ。社交辞令などいらないのだ。もちろん、長崎にも行きたかった。嘘ではない。だが、長崎は遠い。観戦旅行を敢行せねばならない。土日なので、非常に難しいミッションだ。

高田社長は、うむを言わせない。高田社長のフットワークの軽さは、日本中が知っている。思いついたことを、すぐに行動に移すのだ。結果、ジャパネットたかた。ジャパネット高田を大きくした高田社長は、もう高田社長ではなく、息子さんの今の高田社長さんが今のジャパネットたかたの高田社長のって、もういいわい!

高田社長のフットワークは、流れの中で、常に周りを確認して、楽な横パスを出さずに、少し無理な縦パスを狙い、ゴールから逆算して、美しいラストパスを出す。ファンタジスタなのだ。自分のセンスと経験を頼りの凄まじい行動力。

と。

やさしさ。 日本でもトップクラスの人たらし。高田社長のためなら、できることはなんでもする!って気持ちになるのだ。普段ほとんど地方に行かないおりは、マネージャーに頭を下げ、おねだりして、スケジュールをきってもらい、V・ファーレン長崎の開幕戦を観に行けることになった。

なので、前日まで、仕事で広島の呉に行っていた。少しづつ長崎に近ずく周到な準備である。

Jリーグ開幕前日。

呉は初めてだったが、楽しく過ごしていた。仕事終わりに毎日美味しい物を食べ、広島の地酒を飲み、呉でも最高の日々を過ごしていた。明日は開幕だなぁ〜。

美味しいご飯を食べながら、呟いた。広島の社長は一緒にサッカーをやっていた仲間の、山本拓也ちゃん。いや、拓也さん。拓ちゃんが東京に来た時に、山雅に一緒に行ったジョージと一緒に飲んだばかりだった。

「拓ちゃんでも呼ぼかなぁ」

飲んでる時に何気なく呟いた。そしてそのまま電話してみた。

「拓ちゃん、今さ、呉にいんだよ。来ない?」

「勝村さん、バカなの?広島と呉って、結構な距離があるんですよ。しかも、明日開幕ですよ。勝村さんバカなの?」

「失礼なこというな!そうなんだ。じゃあいいや。」

「すみません。せっかく広島にいるのに。でも、広島と呉は結構な距離なんですよ。また今度お願いしますよ」

「わかった。じゃあいいや。つまんねぇ奴」

「今なんつったんですか?聞きづてならないなぁ」

「いやなんでもないよ。おりはこないだも、東京で拓ちゃんに呼ばれたらすぐに行ったけどね」

「だから勝村さん、バカなの? こないだは、勝村さんちの近所じゃないですか?広島と呉は結構な距離なんですよ!」

「失礼なこというな!冗談だろ!声が聞きたかったんだよ。せっかく広島にきたからね」

「呉です。そこは」

「広島は広島だろが。わかったよ。明日は勝ってよ。広島にはいつも勝って上位に入ってて欲しいかんね」

「ありがとうございます。がんばります。では、失礼します」

5分後に、拓ちゃんから電話かかってきた。

「勝村さん、俺負けたわけじゃないですからね。広島と呉は結構な距離なんですよ。でもまた今度みんなに言うんでしょ?拓が来なかったって。根性なしって。俺、明日も今日も負けたくないから、今から行きますよ。広島と呉は結構な距離なんですけど」

小一時間して、拓ちゃんがきた。

「ね。勝村さん。広島と呉は結構な距離なんですよ。タクシー拾うのも大変なんですよ!もう。どうも広島へようこそ」

「よくきたねぇ、拓ちゃん。もうおあいそしようと思ってんだけど」

「勝村さんバカなの?勘弁してくださいって。広島と呉は結構な距離なんですよ!」

それから小一時間ほど飲んだ。拓ちゃんは、広島というチームを運営していくことの大変さを、笑いながら話してくれた。そして、「皆さん心配されていますが、思った以上に売り上げも好調ですよ」と。

おりは、広島の強さは、第一次世界大戦で、ドイツ人の捕虜を瀬戸内海の似島が受け入れて、そこでサッカーチームを作った歴史的な話しと、J開幕当初のサンフィレッチェの監督だった、イギリス人のバクスターの貢献度の評価の低さを嘆き、バクスターチルドレンの能力の高さを褒め称えた。

これは以前にも書いたから割愛させていただきます。

「今度は広島の試合にも行くかんね」と約束して別れた。開幕前日に無理をさせてしまったが、拓ちゃんは、おりに勝利し、広島も開幕戦を勝利した。翌日、おりは広島から電車を乗り継いで、なんとか長崎までたどり着き、フットブレインのスタッフと合流した。

ようやく諫早駅に到着した。思っていたより、小さな駅だった。この駅に、ホームゲームの時はたくさんのサポーターが来るのだ。この小さな諫早駅は、凄いことになるのだろうなと思った。

この諫早駅からトランスコスモススタジアム長崎まで、歩いて30分かかるそうだ。

遠い。

普通の人はそう思う。おりは番組で何度も言っているが、初めて海外の試合を観たのが、イングランドのシェフィールドウェンズディのホームゲーム。シェフィールドサポーターに、スタジアムまで歩いて30分もかかるのは長すぎると言ったら、「勝村はバカなの?30分もサッカーの話ができるじゃないか」と言われた。

勝村はバカなの?は、イングランドでも言われてしまうんだな。これぞ、サッカーの母国の考え方。だが、諫早駅からの30分では、シェフィールドと同じ、いや、それ以上の経験ができた。高田社長と諫早駅で待ち合わせした。

高田社長は、おりとの約束の前に、地元のテレビの取材を3本もこなしたそうだ。疲れも見せずに、フットブレインのために、約束を守った番組のために、スーパー忙しいのに時間を割いてくださったのだ。

娘さんも紹介していただき、スタジアムまで歩き始めた。

番組内でも取り上げたので、お分かりだと思うが、とにかく高田社長は人気者で、挨拶されたら、気軽に受け答えて、楽しそうに話し、V・ファーレン長崎の宣伝も忘れない。

地元の商店街の方も、ホーム、アウェイ関係なく、飲み物や食べ物を振る舞ってくれる。ホームのサポーターもアウェイのサポーターも、みんな温かい気持ちになれる。長崎のアウェイ戦にまた来ようと、自然と思うことができる。

長崎サポーターの、諫早の皆さんの素晴らしさは、世界でも類がない。というか、ありえない。

試合の後、勝利の宴を高田社長が開いてくださり、娘さんと会社の方も来てくださり、うちのスタッフをもてなしてくださった。高田社長と別れてから、手倉森監督、テグさんとも会って祝杯をあげた。しあわせなしあわせな時間だった。

てな訳で、今回のブレインはNMB48の磯佳奈江さん。

磯さんは家族で鹿島アントラーズのサポーターだそうだ。しかも、アウェイ戦にも足を運び、アントラーズを勇気づけてくれる。磯さんも、たくさんのサポーターがいるアイドルである。サポーターの気持ちをよく理解しているアイドルである。

彼女のサポーターとしての生き様?笑っ、は、中々ホームゲームは応援に行くけど、アウェイはやはり不安があり、、、みたいな人には願ってもない、素敵なお手本になるでしょう。

もちろん、家族がみんな鹿島アントラーズのサポーターというのも大きいが、日本では、アウェイでもそれほど危険はないので、お手本として問題ないでしょう。磯さんの楽しそうに話してくれるアウェイの楽しみ方を聞いて、おりも、また野郎旅に出たいという気持ちが強くなった。

冒頭に書いた、番組9年目。

スタジオばかりではなく、スタジアムにどんどん出て行こうと思う。寺山修司の名著、「書を捨てよ 旅に出よう」

サポーターの皆様も、「書を捨てなくてもいいから とりあえずアウェイ戦の旅に出よう」

日本中を旅してたくさんスタジアムを回ろう。もちろん、いいことばかりではない。でも、絶対に楽しい。
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